スポーツイベント検定 2014年試験の申込締切迫る

スポーツイベントに関する知識やマネジメントスキルを評価する資格「スポーツイベント検定」2014年試験の申込期間が、今月末の10月31日までと、締切が間近に迫ってきている。

市場規模11兆円超とも推計されるスポーツ産業。スポーツイベントは、その「エンジン」として産業全体を活性化するとともに、地域マラソン大会などに代表される観光客の呼び水としての活用など、幅広い業界に波及効果が期待される事業とされ、近年東京オリンピック・パラリンピックの開催決定を機にますます注目度は高まっている。

一方、経済的、地域的に大きな貢献が期待されるなか、課題となっているのが、適切なイベント設計だ。開催実施のインフラ整備における財政負担やマラソン競技時の交通規制など地元警察の負担、開催地住民の生活や環境への影響など多くの社会的な負担に対して、地元社会や開催国への還元を考慮したイベントの設計が必要とされている。

スポーツイベント検定は、業務運営ノウハウにとどまらず、こうした次世代の課題をふまえ経営視点や世界標準の考え方などを体系的に学び、次世代のスポーツイベントプロデューサーを目指す検定。(一社)日本イベント産業振興協会(JACE)が2011年にスタートして、昨年度までに446名の合格登録者を出している。昨年の9月の2020年東京オリンピック・パラリンピック開催が決定後、「社会人よりも6年後の自分の姿が見えてきた学生さんの受験申し込みが増えている」という。また、合格登録者には、現場体験・実習の機会も提供しており、今年は「WTSトライアスロン世界選手権横浜大会」や「大型映像を使ったスポーツイベントBy埼玉スタジアム」、「長崎がんばらんば国体2014」で実際の運営業務体験を実施した。

今年のスポーツイベント検定試験は札幌・東京・名古屋・広島・福岡の5か所を受験会場として予定。JACEは「現在スポーツイベントに携わっている方、または、これからスポーツイベントに携わっていこうと考えている方を対象としている。イベント産業界だけではなく、自治体、民間企業などスポーツイベントの主催者にも、市場環境、企画、制作、管理、効果に関する知識の習得を目的に受験してほしい」としている。

受験料は7000円(税別)、登録料は4000円(同)。また、テキスト代は別途3000円(同)。受験年度に満18歳以上が受験資格対象となっている。

受験申込および詳細については、公式webサイト(www.spo-ken.com/)、または事務局(TEL03-3490-8299)まで。

 

 

 

 


10月18日に試験前無料集中セミナーが実施された(桜美林大学)