グローバルMICEの強化に向けてMOU締結

西日本産業貿易コンベンション協会は10月7日、リーガロイヤルホテル小倉で、韓国・釜山コンベンションセンター(BEXCO)と協力協定(MOU)を締結し、調印式を行なった。締結後、グローバルMICEの情報交換や展示会の共同開発などを計画しているという。

今回のMOUは、西日本産業貿易コンベンション協会や北九州市などが主催する「エコテクノ」とBEXCOで開催している「ENTECH」の相互出展を機に交流がはじまり、実績を積みながら相互の理解を深めてきた結果、さらなる協力関係を図ろうというもの。

このMOU締結により両者は、国際会議やコンベンション誘致でグローバルMICEを強化するための情報交換、主催事業の国際相互出展の拡大、日韓交流促進を図るための新規展示会やイベントの共同開発、コンベンション施設運営ノウハウの共有、人材育成のための人材交流など、各施策を展開する計画だという。

MOU締結調印式で利島康司・西日本産業貿易コンベンション協会理事長は「BEXCOと連携することで、各々の目的にそった発展を果たしたい。この締結により大きなMICEを呼び寄せ、必ず成功させたい」と語った。

また、Sung-Keun Oh・BEXCO代表理事は「BEXCOは事業の国際化に向けて積極的に取り組んでいることから、今回のMOUを通じて相互の国際化がより進み、MICEの起爆剤になることを期待している。」とMOU締結への思いを述べた。

調印式後、MOU調印記念としてグローバルMICE講演会が行なわれ、Oh氏が「BEXCOの国際MICE戦略」と題して講演するとともに、松尾徳朗・首都大学東京 産業技術大学院大学教授は「産業の発信拠点としてのコンベンションシティ」をテーマにMICEを論じた。

また、記念レセプションでは、九州を中心とするMICE関係者が集い情報交換も行なわれた。北九州市は観光庁が策定したMICE強化都市のひとつとして挙げられていることから、今回のMOUによって促進される北九州市のMICEに多くの参加者の関心が寄せられていた。