【インタビュー】業界貢献とクライアントの満足度を求めて  (株)ピー・エイチ・ワークス 代表取締役 遠藤孝貴氏

 

展示会、イベントの空間デザイン・プロデュースを手がけるピー・エイチ・ワークスは2000年に創業し、着実に業績を積み重ねている。今回、代表取締役 遠藤孝貴氏に創業から現在にいたるまで、同社の動向からディスプレイ業のあり方などについて話を聞いた。


 

-創業から着実に業務展開を進めているように感じられますが?

2000年に創業し当初はサイン工事、仕上げ工事をしていましたが、そこから少しずつ業務範囲を広げてきました。当社の強みは社員の個々の力だと思っています。彼らには一人二役以上の仕事を担当させており、そうすることで一連の業務の間に垣根がなくなり、社内の情報共有がスムーズにできるようになりました。

また、当社の方針は従来の提案だけで満足することなく、クライアントの満足度を高めるために新しい取り組みや手法など、より質の高いモノづくりを心がけ提案をしています。

その一つとして昨年から取り組んでいるのが「テキスタイルLEDボックス」(TLB)事業です。これはファブリックメディア(布)を活用したアルミフレームとLEDモジュールが一体型になった内照式ディスプレイ什器です。ファブリックブースは海外では主流になっており今後、日本でもより多くの企業が採用すると考えられます。特にTLBは仕上がりの良さ、見た目の綺麗さ(アイキャッチ)、作業効率の良さ、リユースできる商材(コスト削減)など、採用する側のメリットが多い時代に合った装飾資材だと思います。

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-2020年の東京オリンピックはどのように考えていますか?

やはり展示会場が使用できない期間がありますので我々ディスプレイ業者にとっては厳しい状況になると思いますが、オリンピックは国家プロジェクトなので、業界をあげてこのイベントを成功させなくてはなりません。オリンピックはマイナス面だけでなく業界全体のチャンスに変えられる機会かもしれません。これをプラスに考え、オリンピック閉会後のディスプレイ業界の発展に繋げたいですね。

 

-ピー・エイチ・ワークスの今後について教えてください

今年9月に本社を移転しました。これからの日本はさらにグローバル化が進んでいきます。そういった状況の中で当社も対応していくわけですから、環境をできるだけ整えようと努力しています。

当社としてはこれまで以上に、企画・設計・デザインといったプランニングから製作・施工・運営・管理まで、スムーズに対応できるプロフェッショナルな仕事を行う会社を目指していきます。また、微力ですがディスプレイ業界の発展のために力を注いでいきたいですね。今後のディスプレイ業界に関わる方たちのためにも、より魅力的な業界にすべきだと考えています。

本社外観夕焼け(修)

 


 

遠藤社長写真

 

(株)ピー・エイチ・ワークス

代表取締役 遠藤孝貴氏