第44回「モード・イン・フランス展」開幕~新設「エスパス・ラベル」ゾーンに注目【展示会レポート】


1月10日、東京・ベルサール渋谷ファーストで第44回となる「モード・イン・フランス展」が幕を開けた。主催はフランス婦人プレタポルテ連盟で、12日まで開催している。

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パトリシア・ブラフマン国際部長

パトリシア・ブラフマン国際部長

今回注目したいのが、新設された展示ゾーン「エスパス・ラベル」だ。クリエイティビティ―、技術の継承、メイド・イン・フランス(フランス製)を象徴するブランドを提案する。同連盟のパトリシア・ブラフマン国際部長は「2016年7月に会長に就任したピエール=フランソワ・ル・ルエの希望もあり、今までとは違うテイストのブランドが集まり、新しい見せ方をしている」と語る。
東京初出展の「ヴァランティーヌ・ゴティエ」は、地理民俗学を修めたのち、モデルやマルタン・マルジェラのアシスタントとして働きながら権威ある服飾学校、アトリエ・シャルドン・サヴァールを卒業したゴティエ氏が、2007年に自らの名をとったブランドを設立し、2009年にパリのマレ地区にフラッグシップショップをオープン。独特でフレッシュなビジョンをもとに都会的で近代的なコレクションを展開している。上質な素材を用い、パリのアトリエでデザインしており、2018年には、手の届くラグジュアリーブランドの集まるボーマルシェ大通りに新たなショールームとフラッグシップショップをオープンすることが決まっている。

ヴァランティーヌ・ゴティエ

ヴァランティーヌ・ゴティエ

 

フランスの服飾製造業における歴史的な通りの名前がブランド名の由来となった、「リュー・ベガン」は、200年以上昔から数多くの縫製工場が集まるトロワで、ハイブランド゙のクリエーションを30年以上支えてきたアトリエ・ダリアーヌが2017年にスタートした、オリジナルブランド。ものづくりの伝統を受け継ぐことを目的に、都会的でクールなメンズおよびユニセックスのアイテムを展開する。
2017年によみがえった「ヴィトス1925」のブランド起源は、トロワで1925年にスタートしたストッキングと靴下の工場。ストッキングの伝線を修繕する画期的なVITOSという名の機械を発明したことで一躍有名となり、1950年代には頭から足先まで、すべての女性用アイテムを製造。この機械は現在でも生地メーカに使用されている。その後、工場は25年に渡って門を閉じ、5代目となるジュリアン・プロヴォ=ラグノとヴァレリー・プロヴォの夫婦により復活を果たした。彼らは得意のニットを中心としたハイブランドとしてヴィトスを蘇らせ、9月末にパリにて開催された展示会「Woman」でファースト・コレクションを発表。今季は、新たに発見されたかつてのヴィトスのモチーフや、ブランドのルーツをたどるタイツ、服飾雑貨などが加わり、豊富なコレクションを発表する。夏に世界中のセレクトショップを魅了しプレミアムな地位を確立したヴィトスは、次のウィンターシーズンにはパリにブティックをオープンする予定。

ヴィトス1925

ヴィトス1925

「プレ・プール・パルティール」は2008年にグザヴィエ・オジャールが創設した、コート、パーカー、トレンチコートに特化したブランド。都会的かつ実用的で洗練されており、防水の機能性生地を使用し、取り外し可能な裏地やジレのようにカスタマイズできるウェアだけでなく、カシミアやウールを用いたコートも展開中。2018/19年秋冬コレクションは、コットンのジャージー生地と貼り合わせた防水性のあるゴム引きや、裏にきれいなモチーフがプリントされたリバーシブルのマッキントッシュコットンといった、新しく革新的な素材に注目。コートのラインナップも広がり、中でも注目なのはハリスツイードの認定マーク付きのバージンウールを使用した冬物のコート。バリエーション豊かな暖色系カラーや、無地の生地とタータンチェックの組合わせなど、種類を豊富に取り揃えている。

プレ・プール・パルティール

プレ・プール・パルティール

メインの展示ホールでは、同展で好評を博している馴染みのブランドだけでなく、初出展の10ブランドも併せて紹介。レディースウェア、レザー、バッグ、ジュエリー、服飾雑貨など、合計70ブランドの2018/2019年秋冬コレクションを、他の海外展に先駆けて見ることができる。

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