「ライブ・エンターテイメントEXPO」「イベント総合EXPO」に新規「地方創生EXPO」「スポーツビジネス産業展」2展を加え4展で展開【主催者インタビュー】

ード エグジビション ジャパンは2月21日から23日までの3日間、「ライブ・エンターテイメントEXPO」「イベント総合EXPO」に新設の「地方創生EXPO」「スポーツビジネス産業展」を加え、幕張メッセで開催する。4展の同時開催という新たな試みとなる今回、過去最大規模での展開となり、約3万人の来場を見込む。新規展の特徴や見どころ、注目のセミナーなどを取締役事務局長・岡部憲士氏と事務局次長・近藤純一氏に聞いた。


 

■成長を続けるイベント業界とともに4展へリニューアル

―今回、従来展に「地方創生EXPO」「スポーツビジネス産業展」を加え、4展での開催となりますが、この背景はどのようなものだったのでしょうか

近藤 4年間イベントの展示会を開催する中で、地方自治体関係の来場者が急増していました。地方自治体にとって〝地方創生〞〝地域活性化〞というのがここ数年、大きな命題となっており、前回は160の自治体から来場がありました。
実際に関係者に話を聞いてみると「地域活性化のヒントはイベントにあるのではないか」と考えているようです。またイベントだけでなく、さまざまな側面から地方創生を助けてくれる企業を探しています。予算や組織はあるものの、何から取りかかれば良いかわからないという声も多く上がっていました。

近藤純一氏
近藤純一氏

また、年々増加している来場者の分析を試みると、Jリーグやプロ野球、Bリーグチームなどのスポーツチーム関係者も多いことが分かりました。彼らは自分たちのチームの試合をただ観戦してもらうだけではなく、もっと観客を楽しませる、または会場を盛りあげるファンイベントなどを開催したいという思いから、われわれの展示会に多くの方々が来場していました。
もともと東京オリンピック・パラリンピックが近づく中で、スポーツの興業化・ビジネス化が世間全体の課題になっており、国の方針としても掲げられていますから、関心を寄せている方が多いのだろうと思われます。

さらに、ファンイベントを探すスポーツチームの関係者は「イベント総合EXPO」の来場者であると同時に、最新のスタジアム演出などを扱う企業が並ぶ「ライブ・エンターテイメントEXPO」の来場者でもあります。そして、地方自治体の関係者は地域を活性化するイベントを探しながらも、スポーツビジネスにも関心を寄せています。これら複合的な要素から、従来展に来場者が急増した分野〝地方創生〞〝スポーツビジネス〞をテーマにした展示会を加え同時開催することによって、最も大きな相乗効果を得られると確信し、4展での展開を決定しました。

 

 

■見どころについて

―今回の出展傾向や注目の新規出展について教えてください

岡部憲士氏
岡部憲士氏

岡部 新規の出展者はイベント企画・運営会社のほか、展示会向けの装飾・演出関係の企業も大幅に増加しています。ブースの演出や装飾を手がける業者が多く出展しているため、ブースをより魅力的にしたいという需要に応えることができます。

近藤 また、グッズ関連の出展に加えてセキュリティ分野の伸びが顕著です。オリンピック・パラリンピック、ラグビーワールドカップなどの世界的な大会を控え、各方面が注目していますので、今回はセキュリティに特化したゾーンも新たに展開していく予定です。
新規展の「地方創生EXPO」では前回の地方創生ゾーンがひとつの展示会として生まれ変わったことにより、観光対応、インバウンド対応、地場産業振興シティプロモーションなどの出展が目立つようになりました。

また「スポーツ産業ビジネス展」ではスポーツビジネスを盛り上げるための集客サービス、先端テクノロジー、演出サービスといったいわゆるスポーツチームが導入してファンを楽しませたり、チームを強くしたりするための提案ができる企業が集まっています。
今回から4つの展示会の柱で展開となりますが、4つのうちどの展示会に出るか検討した結果、2つの展示会へ出展する企業もあります。また、昨年イベント総合EXPOに出展した企業が今回は地方創生EXPOへ移る動きがありましたが、これは4展に展示会を分類したことによって、出展目的が明確になったことが起因していると考えています。

昨年開催のようす
昨年開催のようす

 

※「見本市展示会通信」771号より抜粋(2018年2月1日発行)

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