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2005年11月11日〜13日の3日間、米国・フロリダ州オーランドのオレンジカウンティ・コンベンションセンターで「LDI(Lighting Dimensions International)2005」が開催された。ESTA(Entertainment Services and Technology Association)が主催する同展は“Entertainment Technology Show”の副題がある通り、ライブイベント、クラブ、テーマパーク、シアターなど、あらゆるエンターテイメント空間を演出するための製品と技術、ソフトが一堂に会する米国最大の展示会として知られる。
出展者は、演出照明やプロ用AV機器、特殊効果装置、これらに関連する構造機材やソフトウエア、サービスなどを提供する企業など400社以上にのぼり、ディーラーやベンダー、クリエイターなど約1万3000人が来場した。今回この展示会に、イルミネーションやメカトロニクスの技術で、エンターテインメント空間づくりをサポートする?潟Rマデン(古田島康社長)が出展。透過型LEDディスプレイ「KAPAS?U」や「イメージメッシュ」など自社開発製品を使った独特の空間をつくり、その“演出技術”を披露した。さらに、ESTAが主宰するアワードで、出品物が将来性のある新製品と認められ、受賞を果たした。
エンターテインメントの本場アメリカで、同社の(日本の)製品と技術はどのように評価されたのか、興味深いレポートが届いたので紹介する。
LDI 出展の知らせ

 記録的な猛暑が続く2005年夏。産業展示会の開催も一段落すると、これに取って代わるように、大物アーティストのライブなど、野外の仕事がピークを迎える。毎年のことだが、灼熱の太陽が照りつけるこの時期に、冷房設備もないソトの現場が続くことに、この仕事の皮肉を感じる。上司からLDI出展、アメリカ行きの辞令を受けたのはそんな時期だった。7月の終わりである。

エンターティンメントの本場アメリカ市場へのチャレンジ

 格闘技やコンサート、スポーツイベントをはじめ、展示会、テレビのスタジオなど、私たちはあらゆるエンターテインメント空間の縁の下で、多くの現場を経験してきた。業界関係者も私たちの仕事に一定以上の評価をしてくれていることをスタッフは少なからず自負している。しかし、エンターテインメントの本場、アメリカではどうか。会社はその問いかけへの答えを求めて行動に出ることを決めた。私にとっては青天の霹靂であったが、不安よりも期待が大きいからこその挑戦だ。意を決っして準備開始。

KAPAS2、イメージメッシュのパフォーマンスをコンテンツで表現

 渡航スタッフは統括、デザイン、コンテンツ制作、設置エンジニア2名、システム技術1名、代表という7名体制。これに社外の海外対応コンサルタント3名、輸送担当1名、ブース製作2名が加わる。

 ブース設計そのものは普段の仕事の延長だから、それほどの大仕事ではないが、なにせ勝手を知らない外国での作業となるため、あらゆるトラブルに対処できるよう、余裕をもって施工できる図面を描く。悩むのは製品に映し出す映像=コンテンツである。

 映像と音響、照明が複雑に融合するコンテンツは、出品物である「イメージメッシュ」や「KAPAS?U」といった機材の特色とパフォーマンスを知り尽くした専門スタッフが担当。もちろん自社のスタッフである。

 しかし、もともと私たちの製品と仕事は、アーティストや選手、クルマなどをカッコよく見せるための引き立て役であり、今回のように製品自身が主役となることはない。一応、毎年実施する内覧会で、同じシチュエーションは経験しているが、同じやり方が通用するのか。この問いかけの答えを見つけるために、制作スタッフは武器である“経験”を一度壊して、アメリカ向けにこれを組み直す方法を採った。どうすればこの製品が最もカッコよく見えるのか−−。未知の世界での表現、内覧会のときよりも制約度の高いブースデザインとの連携、時間との戦い、社運をかけた挑戦…。多くのプレッシャーのなかでスタッフは深夜まで延々と話し合っていた。朝までやったという話も聞いた。私自身も、間に合うのか不安なくらい頭で考えている時間が長かった。