サクラでも将来的には、すべてのポールやパネルにまでタグを取り付け1個単位の資材管理を実現することを理想とするが、すぐには不可能なので、まずはパレットと台車、脚立に取り付けて運用することにした。パレット単位でも移動状況が追跡できれば、いつ問い合わせがあってもすぐに何がどこにあるか回答できる。現場は納品先(○○展示場の○ホールなど)を正確に把握し、倉庫担当は返ってきた資材をどこに仕舞うべきか迷わない。台車や脚立が見当たらなければ、どの時点ではどこにあったはずなのか調べられ、責任の所在もはっきりする。
こうしたメリットを得ることで、多くの作業効率が上がり、時間は節約されコストは削減される。競争力が強化され新しいクライアントが増え、資材の回転率が上がり、さらにコストが下がり…というのがサクラの目指すところだ。
ただ、メンテナンスに関してはITに頼ることはできない。展示会場での役割を終えた資材は、スタッフの目で入念に傷や破損の点検が行われ、ポールの1本、パネルの1枚をウエスと洗剤を持った手が丁寧に汚れを落としていく。気の遠くなる作業だが、そこからは商品ひとつに込められたスタッフのやさしい思いが伝わってくる。
サクラのITを駆使したマネジメントと地球にやさしい事業活動を検証してみると、はじめに述べた経営コンセプト「環境とコストの徹底追及」が高いレベルで実践されていることがわかる。この精神がスタッフに息づいているからこそ、クライアントにも堂々とエコと安さを主張できるのだ。今後の展開に目が離せない会社である。 |

パレットや台車に貼られた“インテリタグ”と、これを読みとりPCに転送するリーダライタ。工場の資材や道具がどのトラックに乗り、どこの会場のどのホールに納品され、これらがきちんと返ってきたかを正確に記録し追跡する。
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