IME2014 パネルディスカッション「成功する企業イベント~会議・研修・インセンティブ~」

12月9日、「第24回国際ミーティングEXPO(IME2014)」で、MPIジャパンチャプターによるパネルディスカッション「成功する企業イベント~会議・研修・インセンティブ~」が行なわれた。

登壇者は、研修・インセンティブ・会議の現場を知る企業担当者を代表して日本アルコン(株)プロフェッショナル リレーション部長福島安秀さん、(株)JTBコーポレートセールス 営業推進本部トラベルクリエイティブ局局長 福田敦さん、バンクオブアメリカ・メリルリンチ イベントマネージャー/MPIジャパンチャプター会長 山本牧子さんの3名がパネラーとして参加、そしてモデレーターにはMPIジャパンチャプター教育委員会副委員長/福岡地域戦略推進協議会 シニアフェロー 松田美幸氏が務めた。

3者は、それぞれ企業イベントの最新動向として自社の取組みを紹介した。山本さんは会議における自社の最新の事例から、ROIを高める工夫して、CSRコンテンツを含んだチームビルディングなどを、また福田さんはインセンティブにおける事例から、ツアー受注の付帯サービスとして最近導入しはじめた効果測定アンケートを、そして、福島氏は製薬業界の最新動向としてコンプライアンス厳守による規約の厳格化や、接待の禁止にともなう講演会・ミーティングへのシフトなどについて触れた。

また、プランナーの立場から、誘致側の地域・開催地の課題について、山本氏は「第一印象は重要。現状ではメールがコミュニケーションのはじまりになることが多く、完全な回答が即座にはむずかしい状況であっても、打診された内容を受け取ったというレスポンスは早いほど好印象」とした。ただし問合せフォームでのオートリプライの回答については印象を悪くする例もあり注意が必要と語った。

 

 

 

福田氏は「旅行会社の場合は各地からプレゼンテーションの訪問を受けることが多い。その場面では、ファシリテーションなどスペック情報の提供を中心とした内容が比較的あるが、われわれが欲しい情報はインターネット上では得ることができない、その場でしかできないもの、現地のひとだからこそ知っているストーリー」だということを伝えた。

 

 

 

 
福島氏は「プランニングする際、会場選定には最初にwebサイトをみる。残念なことに、必要な情報が3、4回クリックしないといけないサイトや探し出せないサイトもある。また、各地でサポートプログラムを用意されているところもあるが一企業まで伝わってこない」との改善点を指摘するとともに、PCOなどに対して、見積もりの段階から付加価値の部分と実費とを別に計上するなど、明細の透明性の確保について言及した。

 

 

 

松田氏は、それぞれの立場から出た要望に対し、誘致する側は提案する相手の状況やニーズをよく知り理解することで、新しいビジネスチャンスが生まれるかも知れない、と結んだ。

 

 

 

 

 

<パネリスト>
日本アルコン株式会社 プロフェショナルリレーション部 部長
福島 安秀 氏

株式会社JTBコーポレートセールス 営業推進本部
トラベルクリエイティブ局 局長
福田 敦 氏

バンクオブアメリカ・メリルリンチ イベントマネージャー/
MPIジャパンチャプター 会長
山本 牧子 氏

 

<モデレーター>
MPIジャパンチャプター 教育委員会副委員長/
福岡地域戦略推進協議会 シニアフェロー
松田 美幸 氏

 

 

 

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