世の中全体の働き方改革の流れを受けて、映像業界も多くの企業が業務の見直しを図り、変わろうとしている。そんなイベント映像業界には、すでに育休を取得し、現在は復帰して育児も仕事もこなす母たちがいる。
彼女たちはどのように育児と仕事に向き合い、どんな毎日を過ごしているのだろうか?今回は活躍中の4人のママに集まってもらい、リアルな仕事と育児との付き合い方や、会社の産休・育休制度の課題などについて本音を語ってもらった。
■登壇者
・鏡 真由子 さん(写真左)
小学3年生と年長の、女の子2人の母。
ヒビノメディアテクニカル
EC事業部 営業部 業務管理課 課長
・森田 道江 さん(写真右)
小学2年生と年長の男の子2人の母。
タケナカ
大阪本社 営業本部ビジュアルソリューション部
機材業務管理チーム チーフ
・乙川 まどか さん(写真左)
2歳の女の子の母。
シネ・フォーカス
事業開発室
・佐藤 芳子 さん(写真右)
5歳の女の子、3歳の男の子の母。
映像センター
管理企画室 広報課(兼人事課)係長
■会場 : シーエーブイ 東京BASE
ママたちのリアルな毎日
―産前・産後休業(産休)、育児休業(育休)を取る前の仕事と今の仕事について教えてください
鏡 産休を取る前までは、バリバリの営業として働いていました。仕事が大好きで、現場の後で夜遅く会社に戻ってきては、事務仕事をこなすような日々を繰り返していました。産休中もいくつかのクライアントとはやり取りをしていたかと思います。
仕事に復帰して子供たちの保育園への送り迎えが始まったときから、だんだんと営業から社内での仕事へとシフトしていき、今は新人のころからお世話になっているクライアントのみを残して社内管理の部署で働いています。
森田 産休を取る前はレンタルデスクで受注の窓口の仕事をしていました。最初の産休から復帰後は取得前と同じ業務でしたが、そのころから機材の発注・購入など管理の仕事を少しずつ担当するようになりました。
2人目の産休明けから、現在の管理の仕事に専念しています。私含めて2人だけの部署で、もう1人も育休から復帰した女性です。
乙川 入社以来営業をしており、主に製薬会社の講演会や展示会などを担当していました。土日出勤や出張も多く、多いときは毎週末出張に行く月もありました。
復帰するタイミングで新しい「事業開発室」という部署が立ち上がり、そこへ所属することになりました。特定の顧客を持ちませんが営業系の部署で、3DホログラムとLED、大型プロジェクターの拡販や、新規顧客の開拓などを中心に行っています。
佐藤 入社時はイベント映像事業部でレンタルデスクを担当していました。当時は営業担当をすることもあり、時々現場にも出ていました。入社から数年後に本社で広報機能の立ち上げがあり、現在はその部署で広報を担当しています。
1人目の出産後、復職時から採用や人事に関する仕事も兼務しています。上の子を妊娠したときにはすでに広報の仕事をしており、ライフイベントとは異なるタイミングでキャリアチェンジをしました。