【第一回 POP交流フォーラム】ビジュアル&ライティング特集②-2

弓削 淑隆 氏

 さまざまな空間において映像表現の可能性を拡張させるために、映像に空間とテクノロジーとを融合させた映像演出・映像体験を企画・プロデュースしています。近年は展示イベントにおいて、映像を使ってクライアントの狙い・課題を解決するシーンが多く感じられます。

『Canon EXPO 2015』

2015年11月4日〜6日キヤノンのプライベートイベント「Canon EXPO 2015 Tokyo」が開催。2000年から5年ごとに開催し、4回目となる今回は「2020年の東京へ、期待される価値を求めて」をテーマに、業種・分野別に19の展示エリアで構成。来場者は、映像文化の発展やビジネス革新の技術など、キヤノンの考える未来像を体感できるイベントとなっている。弊社は、本展示の映像統括ディレクションとして、各エリアで展示される機器や技術、ソリューションを紹介するコンテンツのクリエイティブディレクションを担当。前回開催より、よりグローバルに通用するコンテンツを目指し、展示全体のクリエイティブ面における統一化を図りさらなるグレードアップを目標として制作を行いました。

P2 『Canon EXPO 2015』
Canon EXPO 2015

『Panasonic 高速プロジェクションマッピングシステム デモコンテンツ』

2016年1月6日〜9日世界最大の家電見本市「CES2016」がラスベガスにて開催。
弊社は、Panasonicが発表した高速プロジェクションマッピングシステムのデモコンテンツを制作致しました。世界初公開となったこちらは、プロジェクションマッピングの新たな形として、マーカーレスで人などの対象物に高速で追従してマッピングを行うプロジェクタ技術。
弊社ではデモコンテンツとして、映像とダンサーによるインスタレーションを企画し、プログラミングから映像制作までを担当しました。解析から表示までわずか0・001秒なので、映像がダンサーの動きと形状にぴったりと追従し、今までにないパフォーマンスとなりました。

『INPEX Project TourrideVR with OculusRift』

「Project Tour Ride」は3D VRテクノロジーを使ったOculus Rift専用コンテンツです。日本最大のエネルギー開発企業「INPEX」が手掛ける国内外のプロジェクトを文字やナレーションだけにたよらず、様々な国籍、言語を持つ人々に感覚的に体感してもらおうというコンセプトのもと企画・制作を行いました。「VR版リズム・ダンスゲーム『INPEX Energy Rhythm』」体験者は、VRヘッドセットとヘッドフォンに加え、両手にアームバンド型のセンサーを装着。VR空間で音楽(リズム)に合わせて体を動かすことで、スコアが加算される仕組みになっています。リアルタイムレンダリングエンジンを使った視差のある3Dアニメーションと、センサーを使ったインタラクションにより、ユーザーがVR空間で〝動く〞楽しさを実現。また、〝身に付ける〞ストレスを極力減らす為にコードレスのヘッドセットを採用し、VRコンテンツの目下の課題となっている〝3D酔い〞の削減、多国籍なユーザーをターゲットとしてノンバーバルなコミュニケーションや日本文化の要素を取り入れるなど、多くの人に楽しんでもらえるコンテンツとなりました。

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