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<MICEプラス>日本での開催件数は過去最高の410件
~2016年ICCA国際会議統計~

ICCA(国際会議協会)は2016年1月から12月までに世界で開催された国際会議の統計(暫定値)を発表した。
世界で開催された国際会議開催件数は前年より151件増の1万2227件。日本で開催された国際会議開催件数は対前年比55件増の過去最高の410件で、中国と同数の世界7位、アジア・オセアニア・中近東地域で1位となった。日本の伸び率は対前年比15・5%増と2012年以来の2ケタの伸びを記録した。

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都市別ランキングでは日本の上位5都市は、東京が21位(95件)、京都が44位(58件)、大阪が100位(25件)、福岡が111位(23件)、神戸が120位(21件)。アジア・オセアニア地域では日本と中国が同数の410件、続いて韓国が267件、オーストラリアが211件、タイが174件であった。

この発表を受けJNTO(日本政府観光局)は、昨年は参加者が3000人を超える大型国際会議が9件開催されており、これら大型会議の開催決定による日本の認知度向上や、国を挙げて取り組んできた国際会議業界へのプロモーション、日本の各都市の受入環境の充実などが件数の増加に寄与したと考えられるとした。ほかにも2020年東京オリンピック・パラリンピックや2019年ラグビーワールドカップなどメガイベントの開催決定による日本への注目度の向上や、継続した円安傾向による割安感なども開催件数増加の要因と考えられる。

アスタナ万博開幕日本館でも開館式~初日の日本館来館者数は約6000人に~

ZONEⅠ「イントロダクション 日本の経験」
ZONEⅠ「イントロダクション 日本の経験」

6月10日、「2017年アスタナ国際博覧会」(アスタナ万博)が開幕し、現地時間の午前10時に日本館の開館式を行った。

開館式では小瀬達之・経済産業省大臣官房審議官(商務流通・国際博覧会担当)による挨拶ならびに吉村洋文・2025日本万国博覧会誘致委員会副会長(大阪市長)による来賓挨拶が行われた。その後、川端一郎在カザフスタン日本国特命全権大使、2017年アスタナ国際博覧会中村富安・日本政府代表らも加わりテープカット、開館を祝った。日本館は開会式終了後の11時33分から一般入場を開始。初日の来館者数は約6000人と盛況の幕開けとなった。

アスタナ万博は“未来のエネルギー”をテーマに9月10日まで開催。日本館では“Smart Mix withTechnology ~オールジャパンの経験と挑戦~”をテーマに、エネルギー課題に対する日本の取組みや、日本の高い技術力と世界の課題解決に貢献できる日本の姿を世界に向けて発信する。また、2025年国際博覧会の大阪誘致に向けたPRも展開する。

臨時休業のお知らせ

誠に勝手ながらこのたび弊社では、下記の通り休業とさせていただきますのでお知らせいたします。
ご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

 【臨時休業日】
 2017年6月 26 日(月)
※27日(火)より通常業務開始いたします。

新規見本市情報を発表~デュッセルCLUB~

メッセ・デュッセルドルフ・ジャパンは6月7日、ホテルニューオータニ(東京・千代田区)で「デュッセルCLUB」を開催し、金属産業展 統括部長F・ケーラー氏が新動向や体制、新たに開催のイベントについて最新情報を紹介した。

F・ケーラー氏
F・ケーラー氏

「wire」は電線・ケーブルの製造加工の機械装置がテーマとなる見本市で、今年の12月にイランのテヘランで開催が決定した。
F・ケーラー氏は、「イランではさまざまな産業がブームとなっているため、いち早く自分たちのプレゼンスを示すことができ、それに伴ってイランのパートナーを見つけられたのは大変嬉しいことだと思っている」と話した。
また「Tube」は管材を製造・加工するための機械、加えて管財の販売や交換に関わる見本市で、今年の11月「FABTECH2017」として初のアメリカ・シカゴへの進出となる。
「VALVE WORLDEXPO」は産業用のバルブ・弁の見本市で、日本の出展者やスポンサーシップも多い。中国でもこの見本市のニーズが高まっているほか、同社は海外での展開を推進しており、次はブラジルでの展開を検討している。
ケーラー氏は、「日本での開催も可能ではないかと話しており、日本で開催する準備は充分にできていると考えている」と話した。
今後、このようなサテライト見本市としての海外での開催については、対象となる国の需要をみながら、新しい見本市の追加や、削除、開催場所の変更などを随時行っていく構えだ。

さらに、ドイツ・メッセデュッセルドルフ見本市会場について、ホール1とホール2の2つのホールを解体し、新たに無柱空間であるNewホール1の建設を発表した。これは2019年の秋にオープン予定。
その他、詳細はメッセ・デュッセルドルフ・ジャパンWEBサイト(https://www.messe-dus.co.jp/home/)まで。

[インタビュー]日本の展示会発展のために ~オクタノルムジャパン

今年3月に開催された「Euro Shop(ユーロショップ)2017」は、出展者数2,368社(61か国)、全体来場者113,000人にのぼった。
国際的な展示会である同展に出展したオクタノルムジャパンの瀬戸健之介氏に、今回の出展成果とグローバル視点で見る日本の展示会について聞いた。


 

オクタノルムジャパン 瀬戸健之介氏

Q 日本からの来場者も多かったようですが、どの製品が注目を集めましたか

3年前の前回展に比べて、日本人の来場者は増えたように思います。オクタノルム社のブースに100人以上の来場がありましたが、なかでも「オクタリグ」への注目度は高く、特にデザイナーの方が熱心に話を聞いてくれましたね。
同製品はもともと天吊り用の部材として数年前からありましたが、日本の展示会では天吊りは主流ではないこともあり、展開は難しいと考えていました。しかしブースの柱を少しでも減らしたいという要望は強く、柱によって視界は遮られ、展示スペースも限られるためデメリットしかありません。
柱を減らしていくという傾向は世界共通であり、日本にも需要があるのだと出展を通じて感じました。

 
同製品の一番の特徴は“とにかく頑丈”で、柱の数を減らし、最大13mまで梁を飛ばす(柱間のスパンをあける)ことができます。
通常、マキシマライトだとせいぜい6mが限界。6mでもパラペットや照明を付けるとたわんでしまう。トラスであっても13m飛ばすのは無理です。一見その良さが分かりづらい製品ではありますが、プロの方々に対してのインパクトは大きく、出展後の問合せも多いです。

オクタリグ

 

Q 日本と欧米の展示会と比較して感じることはありますか

天吊りができないことに加え、日本独自の展示会規約や施工日程のタイトさに関して、しょうがないと諦めている方がほとんどですが、どこかのタイミングで世界基準に近づけていかないと、グローバル化の進む展示会業界で日本だけが取り残されてしまう。
例えば、アウトメカニカ(主催:フランクフルト)はグローバル規模の展示会で世界17都市、メキシコやインド、中国、ロシアなどでも開催するのに、日本ではやらない。他の展示会でもこういったケースは増えています。グローバル展開する展示会は同じコンセプトのもと各都市で開催されるので出展者もついて回りますがその際、都市ごとにブースデザインやコンセプトは変えません。一方、尺が基準の日本の展示会には合わない部材も多く、世界共通で良いとされる製品が日本で使えないのは残念でなりません。

オクタリグ

これらの制約が、国際的な視点から見た“魅力的な展示会”づくりの足かせになっているのは事実です。日本の展示会産業が今まで以上に拡大するためには、価値観そのものを変えていくことが求められています。
まずは海外で人気の展示会をよく知ってほしい。特に主催者には、欧米の展示会にたくさん触れてもらいたいという気持ちがあります。仮に高い入場料を取る高級路線の展示会であっても、コンセプトやポリシーがしっかりしていれば出展者や来場者は集まります。価格勝負の運営では発展は期待できません。今後も、魅力的で専門性の高い展示会が日本でも増えていってほしいですね。

 


見本市展示会通信756号「システム&トラス」特集号より抜粋

【出展者に聞く!】SNSとの連携を図りより幅広い展開を~株式会社オール~

セールス組織アウトソーシングや、モバイルアクセサリーの企画・製造、デジタルサイネージ環境の提供などの事業を手がけるオールは、6月7日から9日にかけて開催された「Interop Tokyo 2017」に出展し、さまざまな種類のLEDビジョンを紹介した。同社の扱うLEDビジョンは屋内と屋外どちらでも対応が可能で、屋内用は0.9から10.4㎜、屋外用は5.2から20.4㎜のピッチサイズを幅広く揃えている。

今回、Instagram連携デジタルサイネージのリリースに合わせ、PRのために出展を行った。これはInstagramを簡単に連携できるサイネージシステムで、投稿者がアプリにアップロードを行うと、自動的にサイネージに反映される。

ほかにも同社は特殊な形のLEDビジョンの販売を手がけており、S字・円形を簡単に作り上げられる曲面LEDビジョンや、キューブ型、床面型などがある。

特に床面型のインタラクティブフロアタイプは、天井にセンサーを搭載している従来のものとは違い、床にセンサーを備えている。そのため今までは人にセンサーが反応するまで数秒ブランクがあったが、これを解消した製品となっている。既に美術館などでの導入が予定されている。

今回併せて展示した透明LEDビジョンはメッシュタイプで、背景が透けて見えるという特長を持っている。アパレルのショーウィンドウやガラス壁があるショッピングモール、ホテルなどでの活躍が期待される。また、合った形が見つからなかった場合はオーダーメイドも可能。今後は国内を中心に事業を展開していく構えだという。

溶接・接合技術のトレンド集結~2017ウエルディング・フォーラムin西日本

「2017ウエルディング・フォーラムin西日本」実行委員会と産報出版は6月21日から23日の3日間、西日本総合展示場で「2017ウエルディング・フォーラムin西日本」を開催する 。

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同展は溶接・接合技術の情報収集や最新機器PRの場として展開し、技術セミナーも併せて実施する。造船、自動車、車両など各産業分野での溶接接合技術に関するセミナーのほか、最新溶接プロセス紹介、インフラ設備の寿命診断とメンテナンスセミナー、溶接・接合技術を取り巻く今日的課題への処方箋、特別トークイベント〝溶接女子のための「女子会」〞などのプログラムを予定している。

出展品目はアーク溶接、抵抗溶接機器、レーザ加工機機、電子ビーム機器、切断機器、ろう付・はんだ付機器、マイクロ接合関連機器、鉄骨加工関連機器、非破壊検査機器・装置、溶射・表面改質機器、熱処理関連機器、機械加工機器、治具・省力化機器、安全・衛生・環境機器、溶接補助・消耗剤、工場設備器具、高圧ガス・制御機器、流通機器・システム、各種工具、ソフトウェア、図書・教育用機材関連、各種サービスなど。

また、同時開催展は「西日本製造技術イノベーション2017」と「第43回ふくおか産業技術振興展・ロボット産業マッチングフェア北九州2017」。

その他詳細はWEBサイトまで。☞http://www.sanpo-pub.co.jp/forum2017/

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展示会名:2017ウエルディング・フォーラムin西日本

会期:2017年6月21日(水)~23日(金)

開催時間:10:00~17:00 ※最終日は16:00まで

会場:西日本総合展示場

<助成金情報>新規展助成事業 2次募集を開始~大阪市~

大阪市はこのほど、平成29年度大阪市新規展示会誘致助成事業補助金交付対象事業者を決定するとともに、さらなる誘致を目指し今月から2次募集を開始する。

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この事業は大阪市内に新たな展示会を誘致することで、中小企業のビジネス機会の創出を狙い、昨年度から実施しているもの。発表によると、今年度の対象事業については2月1日から3月15日までの募集期間に応募があった「第1回関西農業ワールド」(主催=リード エグジビション ジャパン)、「第1回関西住宅・都市イノベーション総合展」(同)、「第1回関西教育ITソリューションEXPO」(同)、「関西エンディング産業展2017」(主催=TSOインターナショナル)の4件。

今年度の助成事業は昨年度から予算を増額したことで現在、余剰金が生じている状況のため、6月1日から2次募集を開始する。対象は7月31日から来年3月31日までの期間に大阪市内で新たに開催される展示会で、交付要件を満たすものを先着順に受け付ける。

問い合わせ・詳細は、経済戦略局立地交流推進部国際担当(☎06―6615―3741)、または大阪市WEBサイトまで。
http://www.city.osaka.lg.jp/keizaisenryaku/page/0000398958.html

「第756号 見本市展示会通信」発刊しました

見本市展示会通信

展示会やMICEなどに関する最新ニュースを伝えるタブロイド判の業界紙
「第756号 見本市展示会通信」を発行しました。

【主な記事】

・一面のニュース:第3回JACEイベントアワード 部門賞8作品が決定 ほか

・〈特集〉システム&トラス・・・(2~8面)

・実践MICE講座 第1回 日本コンベンションサービス㈱ 関口陽介広報室長・・・(11面)

・〈MICEプラス〉2016年ICCA国際会議統計・・・(12面)

・〈出展者に聞く!〉「オール」・・・(12面)

・〈海外ニュース〉アスタナ万博開幕 日本館でも開館式・・・(12面)

発行について:第756号 2017年(平成29年)6月15日

☞「見本市展示会通信」の詳細はこちら

新たにコーヒーや茶のプラットフォーム設立~Anuga2017~

カタリーナ C.ハマ氏
カタリーナ C.ハマ氏

ドイツ・ケルンメッセは10月7日から11日まで「Anuga2017」(世界食品メッセ)を開催する。5月11日に行われた記者発表会では同社COOのカタリーナ C.ハマ氏、日本法人代表取締役社長の宮﨑元一郎氏、日本貿易振興機構(ジェトロ)農林水産・食品事業推進課長の和波拓郎氏が登壇、同展ならびにジャパンパビリオンの概要を語った。

同展は10のトレードショーで構成される。総展示面積28万4000㎡におよぶ11のホールを、コンセプトごとに分かりやすくレイアウトしているのが特徴。今回、特に注目を集めているのがホール7だ。これまでパンやベーカリー製品とともに展示されていたコーヒーやお茶に対し、専用のプラットフォーム「Hot Beverages」を新設。料理をテーマにした「Anuga CulinaryConcepts」では、昨年好評を博した〝Chef of the Year〞、〝Patissier of the Year〞といった2つのプロコンクールの決勝を今年も行う。

ハマ氏は「Anugaは食品産業トレンドにおいて、重要なバロメーターだ」と同展が抱える意義について触れるとともに、日本とも国際的な連携をはかっていきたい展望を述べる。

詳細はWEBサイトまで。☞http://www.anuga.de/anuga/index.php

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展示会名:「Anuga2017」(世界食品メッセ)

会期:2017年10月7日(金)~11日(日)

会場:Koelnmeese