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今週の展示会スケジュール(11/11~11/17)

▽千葉
11/13(水)~11/15(金)
幕張メッセ
Inter BEE

▽東京
11/14(木)~11/16(土)
植村記念加賀スポーツセンター
第28回 いたばし産業見本市

11/15(金)~11/16(土)
東京ビッグサイト
アミューズメントエキスポ 2024

▽神奈川
11/13(水)~11/14(木)
横浜産貿ホール
CareTEX One横浜
第8回ケアフード横浜
第5回介護テクノロジー横浜

▽愛知
11/13(水)~11/15(金)
広島県立広島産業会館
緑十字展2024-働く人の安心づくりフェア-

▽福岡
11/13(水)~11/14(木)
マリンメッセ福岡
FOOD STYLE Kyushu 2024

▽沖縄
11/14(木)~11/15(金)
沖縄アリーナ
ResorTech EXPO 2024 in Okinawa

【レポート】「Japan IT Week」「Japan DX Week」「営業・デジタルマーケティング Week」「EC・店舗 Week」が幕張メッセで開催

IT・DX総合展「Japan IT Week」「Japan DX Week」「営業・デジタルマーケティング Week」「EC・店舗 Week」が10月23日(水)~25日(金)に幕張メッセで開催された。

IT、DX、AI、営業、マーケティング、EC・店舗運営にまつわる総合展で、主催は RX Japan。

「生成AI」「DX推進」「サイバーセキュリティ」「データセンター向けファシリティ」「営業・マーケティングDX」「リテール向けソリューション」など約700社が出展し、活発な商談が行われた。

来場者数は27,801 名だった。

<構成展>

ソフトウェア&アプリ開発 展
ノーコード/ローコード開発
デジタル人材不足 対策
受託開発・オフショア/ニアショア開発
テスト・検証・品質保証
ソフトウェア/モバイルアプリ開発
アジャイル開発・OSSシステム構築
ERP&業務アプリケーション開発
その他ソフトウェア&アプリ開発関連

IoT・エッジコンピューティング EXPO
産業用PC/ボードコンピュータ/ゲートウェイ/ルーター
通信モジュール/センサ・センサネットワーク
IoTプラットフォーム
組込み開発ツール
受託開発・コンサルティング
画像処理、画像認識AI
その他IoT・エッジコンピューティング関連

情報セキュリティEXPO
サイバー攻撃 対策
標的型攻撃/ゼロデイ攻撃/DoS攻撃/ウィルス対策
テレワーク対応セキュリティ
ゼロトラストセキュリティ
情報漏洩/内部不正アクセス対策
IT資産管理・SaaS管理
エンドポイントセキュリティ
生成AI対応セキュリティ
その他情報セキュリティ関連

IT運用管理&データセンター EXPO
ネットワーク運用管理/ITインフラ構築・管理
データセンターファシリティ
サーバー・ネットワーク監視
クラウド管理・運用代行
統合運用管理
データセンター運用
BCP/DR関連
その他IT運用管理&データセンター 関連

AI・業務自動化 展
テキスト・文章・音声 生成AI
画像・動画生成AI
RPA・業務代行ロボット
チャットボット、対話AI
AI-OCR・文書電子化
画像処理AI、物体認識AI
自然言語処理/翻訳AI、音声処理AI
データ分析・予測AI
AI開発支援
業務自動化コンサル/アウトソーシング
その他AI・業務自動化 関連

社内業務DX EXPO
働き方改革・生産性向上・ハイブリッドワーク支援
経営管理・組織改革DX
電子契約・デジタル申請・ワークフロー
経理DX・ERP・会計システム
HRテック・人事労務支援・リーガルテック
グループウェア・コミュニケーション活性化
データ共有・ナレッジ共有
その他社内業務DX関連

データドリブン経営 EXPO
データ分析/活用
BI・経営管理 ツール
市場分析
企業/特許/法令データベース
データベース統合/連携/収集
その他データドリブン経営関連

現場DX EXPO
遠隔監視/遠隔制御
故障検知/稼働状況把握・予知保全
AI外観検査/生産管理・見える化
作業進行管理・タスク管理ツール
スマートグラス・ウェアラブル端末、PC、モバイル端末
日報・作業指示ツール
ドローン・ロボット・AGV
その他現場DX関連

営業DX EXPO
営業DXソリューション
SFA、営業支援システム、名刺管理
高品質アポイント獲得
インサイドセールス、営業BPO
CRM、CX(顧客体験)向上
セールス イネーブルメント、営業組織 強化
営業データベース、セールスリスト
その他営業DX関連

デジタルマーケティング EXPO
マーケティング DX
マーケティングオートメーション
CRM/CX向上/パーソナライゼーション
データ分析・AI活用
SNSマーケティング
SEO/WEB広告運用
その他Web&デジタル マーケティング関連

次世代EC EXPO
ECサイト構築/運用・D2C支援
検索エンジン/レコメンド/接客サービス
在庫管理/最適化
決済/課金サービス
AI・データ分析
物流・包装・梱包
その他次世代EC関連

店舗DX EXPO
店舗運営・管理システム
決済・接客ソリューション
シフト管理/従業員採用・育成
在庫管理/最適化
AI・データ分析/商圏分析
デジタルサイネージ・販促グッズ
その他店舗DX関連

 

没入型音楽体験ミュージアム「MUUUSE(ミューズ)」が開幕 ~視覚と音響の融合による新しい体験

11月1日から虎ノ門ヒルズ ステーションタワー45Fの「TOKYO NODE」(東京・港区)で、没入型音楽体験ミュージアム「MUUUSE(ミューズ)」が開催されている。会期は12月27日まで。主催はTOKYO NODE(森ビル)とJ-WAVE、企画はTOKYO NODE LAB、 INNOVATION WORLD FESTA、シンユニティグループが手掛ける。音楽、テクノロジー、アートの融合により、新たな音楽体験の場として注目を集めている。神話の芸術の女神“ミューズ”にちなんだ名前には、音楽と芸術が一体となる新しい形を創り出す意図が込められている。

3つの空間で構成された音楽体験
MUUUSEでは音楽の魅力を引き出すため、3つのテーマ別ギャラリーが用意されている。それぞれのギャラリーが異なるアプローチで音楽を表現しており、来場者は音響と光、映像による没入体験を通じて新たな音楽の魅力に触れることができる。

天球型ドームと立体音響で自然をテーマにした体験
GALLERY A「自然の記憶」は、天球型のプロジェクションマッピングと32.2チャンネルの立体音響を用いて自然をテーマにした体験が展開されている。ヤマハのイマーシブオーディオソリューション「AFC(アクティブフィールドコントロール)」による超高精細な音響空間が特徴で、これまでにないスケールの立体音響を実現。家庭用の2.1チャンネルや映画館の5.1~7.1チャンネルを遥かに上回る音響システムにより、自然の音や自然にインスパイアされた音楽が立体的に響き渡り、来場者はまるで自然の中に身を置いているかのような体験を味わうことができる。

* * *

大型LEDディスプレイによるライブ感覚の映像体験
GALLERY B「歌と感情」では、幅24メートル・高さ4.5メートルのLEDディスプレイを駆使し、人気アーティストによる楽曲が再編集された特別映像が上映されている。今回の展示にはTM NETWORKの「Get Wild Continual」やnævisの「Done」、YOASOBIの「舞台に立って」などの作品がラインナップされており、音響や照明とともに、まるでコンサート会場にいるかのような臨場感を生み出している。

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AIと最新光技術による未来的な音楽空間
GALLERY C「未来への実践」は、次世代の技術を取り入れた未来の音楽体験がテーマである。ギャラリーでは「水曜日のカンパネラ」プロデューサー・ケンモチヒデフミ氏と開発者・川田十夢氏が手がける「木曜日のカンパネラ」の楽曲が披露されている。会場では、AIが自動生成した音楽とカストが開発した「ファイバービーム」と呼ばれる最新の光技術が組み合わされ、天井高12メートルの空間で繰り広げられる光と音の演出が特徴。

 

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開催概要
会期:2024年11月1日(金)~2024年12月27日(金) 10:00-20:00(最終入場19:30)
会場:TOKYO NODE GALLERY A/B/C(東京都港区虎ノ門2-6-2 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー 45F)

チケット情報
平日:一般 2,500円、大学生・専門学生 2,200円、高校生 1,800円、中学生・小学生 800円
土日祝:一般 2,800円、大学生・専門学生 2,500円、高校生 2,000円、中学生・小学生 1,000円

 

1月10日から3日間 幕張メッセ全館で開催 東京オートサロン2025

東京オートサロン事務局は来年1月10日から12日までの3日間、カスタムカーと関連製品の展示会「東京オートサロン2025」を幕張メッセ全館で開催する。

展示ジャンルやコンテンツの多様化に伴って楽しみ方が広がり幅広い層が訪れる同展は、海外でのカスタムカー人気の高まりとともに世界中から熱心なクルマファンが集う場でもあり、今日ではマレーシアで「東京オートサロン・クアラルンプール」が開催されるなど、日本のカスタムカー市場が世界に広く認知されるきっかけともなっている。

今週の展示会スケジュール(11/5~10)

▽東京
11/08(金)~11/09(土)
東京都立産業貿易センター浜松町館
EXPAT EXPO TOKYO

11/05(火)~11/10(日)
東京ビッグサイト
JIMTOF2024

11/06(水)~11/07(木)
東京国際フォーラム
JFW JAPAN CREATION 2025

11/06(水)~11/07(木)
東京国際フォーラム
第27回 Premium Textile Japan 2025 Autumn/Winter

▽神奈川
11/05(火)~11/07(木)
パシフィコ横浜
図書館総合展2023

▽新潟
11/06(水)~11/08(金)
朱鷺メッセ
フードメッセ in にいがた2024

▽大
11/07(木)~11/08(金)
インテックス大阪
[関西]住宅ビジネスフェア
[関西]非住宅木造建築フェア
[関西]マンション総合EXPO
[関西]マンション管理組合サポート展
[関西]賃貸住宅 管理・仲介EXPO

11/07(木)~11/08(金)
インテックス大阪
デジタル化・DX推進展
[関西]社内業務効率化EXPO 2024
[関西]自治体デジタル化 支援EXPO 2024
[関西]セールス高度化・効率化EXPO 2024
・[関西]人事・労務・採用支援EXPO
・[関西]経理・財務サポートEXPO
・[関西]リーガルテックEXPO
・[関西]経営戦略EXPO
・[関西]社内業務効率化EXPO
・[関西]オフィス環境改善EXPO

【レポート】日本映像機材レンタル協会(JVRA)業務担当責任者会議 InfoComm / ISE 視察ツアー 世界の映像のトレンドと最新技術を報告

日本映像機材レンタル協会(JVRA)は7月19日に「業務担当責任者会議」をホテル イースト21東京で行った。会議内のプログラムで、映像関連の展示会「ISE2024」と「InfoComm2024」の視察を行ったツアーの報告会をパネルディスカッション形式で実施。実際に視察に行ったメンバーが気になった機材や演出、ラスベガス市街の様子を会員と共有した。

〈登壇者〉(写真左から)
ファシリテーター
・菊地 利之 氏ヒビノ

パネリスト
後藤 崇 氏ヒビノシグマライズ
但木 麻梨恵 氏教映社
木村 壮平 氏エージーエーコーポレーション

パネルサポーター
・石丸 隆 氏シーマ


① Blackmagic Design 社のブース
②「Blackmagic 2110 IP Presentation Converter」


IP 伝送に関する考察

菊地 実にISE ツアーは4年ぶり、InfoComm ツアーは5年ぶりの再開となりましたね。それでは早速、InfoComm 視察チームから紹介していただきたいと思います。
まず Blackmagic Design 社のブースですね。そのうちのコンバーター 「Blackmagic 2110 IP Presentation Converter」はパネリスト全員が注目する機材です。どのあたりが魅力ですか?

但木 この製品はSDI やUSB-Cが付いていて、パソコンをつなぎながら映像音響機器から音を出力するなど、同時に複数の動作をこなしてくれます。
ほかにもブース内ではHDMI やSDI といった従来のケーブル伝送の規格のみ対応する製品から、この機材のようにIP 映像伝送(以下IP 伝送)も含めて対応する製品まで幅広い展示がありました。イベント全体でIP 伝送を意識した製品が多く、私たちもIP 伝送を無視できなくなってきていると感じます。
IP 映像伝送…IP 技術を用いて映像伝送を行うことで、どんな機器・場所からでも映像を送信し、共有できる技術。

菊地 仕事でIP 伝送を使う機会って、やっぱり増えていますか?

但木 機会が増えたというより、今後のために機材を見極めて選ぶべき時期が来たと思っています。4K映像をリアルタイムで伝送できる程度のスペックの機材は、今も現場で使っていますが、今後4K以上の映像をリアルタイムで扱う仕事が主流になってくるなら、高速でIP 伝送ができる機材の購入も視野に入れていかないといけない。となると、この製品「Blackmagic 2110 IP」のように幅広い規格で使える製品が候補に入ってきます。

菊地 皆さんの会社でもIP 伝送ができる機材が増えていると思いますが要望は多くなっていますでしょうか?また今後の動向についてはどう見ていますか?

石丸 僕らもIP に対応するシステムや機材は「KAIROS」をはじめ実際に運用しています。但木さんがおっしゃったように、4K 以上の映像をSDI で送るのはいずれ限界がやってくると思います。現段階のレベルでの長距離伝送や12GB 程度の重さなら事足りるのですが、今後はそれ以上の長距離、重い映像を取り扱うことになるのではないかと。
今までIP 伝送を僕らが避けてきた原因は、映像の「見た目」とネットワークの「環境」。100Gbps でやり取りができるインターネット環境の土壌ができあがり、リアルタイムで送られる映像がきれいになるなら、これからもっとIP 伝送についても学ぶべきなのかな。ですからIP 伝送に関する商品はもっと注目し、見極めていくべきでしょうね。

(次ページへ続く)

【レポート】東京ビッグサイトで「TOKYO PACK 2024-2024東京国際包装展-」が開催

10月23日から25日、東京ビッグサイト(東京国際展示場)東ホールで「TOKYO PACK 2024 -2024東京国際包装展-」が開催された。

包装資材、包装機械から包材加工機械、食品機械、関連機器類、環境対応機材、物流機器類に至る生産・包装・流通の技術に関する情報発信や商談の場となる展示会で、今年は725社が出展した。

来場者は3日間で70,712人(うち海外:6,045人)だった。

※東京ビッグサイト各ゲートに設置されたセンサーによる通過人数をカウントした人数。例えばある人が会期中3日間来場した場合、カウント数は3名となる

京都府⽴植物園 開園100周年記念イベント「LIGHT CYCLES KYOTO」(ライトサイクル キョウト)開催

京都府と京都府⽴植物園アートナイトウォーク実⾏委員会は、夜に輝く植物たちの世界を、光、⾳、プロジェクションによる没⼊体験で旅する「LIGHT CYCLES KYOTO(ライトサイクル キョウト)」を京都府⽴植物園で、12⽉26⽇までの期間で開催する。
このイベントは⽇本最古の公⽴植物園・京都府⽴植物園の100 周年を記念し、世界最⾼峰のマルチメディア・スタジオ「Moment Factory」が⽣物多様性をテーマに体験を演出する。植物園の特徴ある温室を、光や⾳、プロジェクションで彩り、4つのゾーンを参加者⾃ら巡ることで、⼈間の⽬とは異なる植物ならではの「⾒え⽅」、植物と⾃然との関わり⽅、植物同⼠で繰り広げられるコミュニケーションなど、没⼊体験を通して植物が生きる世界を楽しめる。

ゾーン1「LIGHT WILL FIND YOU」では、熱帯の⾼⽊が栽培される「ジャングル室」の曲がりくねった⼩道に降り注ぐこもれびが、参加者の頭上から差し込む。
ゾーン2「MEMORY OF WATER」では、バナナ、パパイヤ、マンゴーといった熱帯果樹などが栽培されている「有⽤作物室」では、熱帯⾬林の森に⼊り込んだ感覚を味わえる。また遠く離れた海の⽔が、太陽の光により温められ、⽔蒸気となり、雲となり、熱帯果樹に恵みの⾬となって戻る「⽔のサイクル」を光の演出で表現する。
ゾーン3:「(IN)VISIBLE」では、乾燥地の植物を中⼼に展示するほか、最後のゾーンで「FOREST FREQUENCIES」では、植物同⼠のコミュニケーションを体験できる。

◆開催概要
LIGHT CYCLES KYOTO(ライトサイクル キョウト)
会  場:京都府⽴植物園
開催期間:2024年10⽉18⽇(⾦)〜12⽉26⽇(⽊)(毎週⽉曜⽇は休演)
開催時間:18:00〜21:30(最終⼊場 20:30)
チケット料⾦:⼤⼈(⾼校⽣以上)/当⽇券 2,500円 前売券 2,000円、
⼩⼈(⼩中学⽣)/当⽇券 1,200円 前売券 1,000円、未就学児/無料
※公式サイト、各種プレイガイドで販売中
主  催:京都府、京都府⽴植物園アートナイトウォーク実⾏委員会

【対談】Aichi Sky Expo×イノベント 地域にかける思いを共有 パートナーとして連携深める

Aichi Sky Expoが今年8月末、開業5周年を迎えた。開業から展示会や国際会議、コンサートをはじめ、多くのイベント開催を支えてきた。そして10月には食の総合展「FOOD STYLE Chubu」の初開催が決定している。
そこで5年間の運営で磨かれた会場の価値を見つめ直し、催事と会場による連携の展望について、施設を運営する立場とイベントを主催する立場から、それぞれの思いを語ってもらった。


〈登壇者〉
モルガン・ショドゥレール 氏
倉石 剛治 氏

 

 

・Aichi Sky Expo(愛知国際会議展示場)代表取締役社長
モルガン・ショドゥレール 氏

・イノベント 執行役員 第1事業部長
倉石 剛治 氏


空間だけではなく成長を促すサービスを提供する
―開業5周年おめでとうございます。今の率直な気持ちをお聞かせください

モルガン まず「感謝」という言葉が思い浮かびました。開業当時から今まで支援をしてくれた愛知県と、地域のホテル協会、交通機関、空港を含む、ステークホルダーの皆さんに深く感謝します。周囲の力添えがあったからこそ、開業5年という短い時間の中で多くのイベントを当会場に誘致し、開催することができました。また今日も会社を支えてくれている社員に、感謝の気持ちを伝えたいです。

―倉石さんはAichi Sky Expoの建設が決定したときの印象を覚えていますか

倉石 地方の展示場としては最大級の規模で、展示会業界全体が大きなインパクトを受けたと記憶しています。モルガン社長とは以前から展示会の開催に向け情報交換を行っていましたが、昨年初めて実際に会場を視察しました。やはり視察時にも、その規模に圧倒されました。

―5年間の運営を経て、改めて感じる施設の強みはどんな点でしょうか

モルガン 指定管理者の視点だけでなく、イベントを成功まで支援するノウハウを持っている点です。当社はイベントを生業とする一企業ですが、ただ場所を貸すだけではなく、クライアントがどんな課題を抱え、解決に向けてどのように取組んでいるかを分析します。そして顧客のイベントの成長に何が必要であるかを考え、サービスを提案しています。
愛知県や常滑市との連携の強さも、Aichi Sky Expoの長所です。常滑市・伊藤辰矢市長とは定期的に面談し、イベントのスケジュールや経済効果、顧客のニーズについて情報を共有しています。

―展示会を主催する立場から、Aichi Sky Expoの長所はどんな点にあると思いますか

倉石 まず空港直結の会場であることです。イノベントが大阪や九州をはじめ各地で展示会を展開しているのは、東京開催のみでは出会えない、地方の小規模な事業者による出展や来場をカバーするためです。地域に根差した企業の情報を多くの方に見てもらうためには、僕らがその地域で展示会を開催するのが最も確実です。とはいえ地方の開催では、開催地近隣からの来場者が多くなります。主催者としては、もちろん県外のバイヤーにも地域の優れた生産品を訴求したいと考えます。これには全国または海外から来場者を呼ぶ必要がありますが、空港が直結している当会場は、遠方からの来場者も誘致しやすいです。これは大きなメリットです。

 

「FOOD STYLE Chubu」初開催が決定 継続を見据えて

―今年の10月23日、24日の2日間、「FOOD STYLE Chubu」が初開催されます。なぜ会場にAichi Sky Expoを選んだのでしょう

倉石 決め手となったのは、会場と地域による手厚い協力体制です。開催発表までに会場による県や市とのつながりを活かした支援を受けました。実際のところ、ここまで初開催に向けて地域と共に準備をしたのは初めてかもしれません。今回は特に県には、出展企業と来場企業の誘致に協力していただきました。展示会内の企画も共催しており、親身になっていただいています。
施設としての機能の高さも、開催を決めた要素のひとつです。特に駐車場の台数が多い点が魅力でした。地方の展示会場は多くの場合、催事の規模を拡大すると、施設会場の各インフラが来場者や出展者の数に追いつかなくなってしまう問題を抱えています。
 駐車場はその傾向が顕著であり、全館規模の展示会を開催すると、駐車場が足りなくなったり、出入り口で渋滞が起こったりしてしまうことがあります。その点Aichi Sky Expoは十分な台数の駐車場があり、これから展示規模を拡大しても駐車場の運営がスムーズにできると思います。

モルガン 「FOOD STYLE Chubu」をはじめイベントの進化のため、今後会場に望むアップデートはありますか?

倉石 今のところ、会場自体の機能に不満点はありません。ただ会場が位置する空港島に渡る際、必ず有料道路を通らなければならないのが、運営者と参加者を含め少し負担になっています。高速道路の開放や鉄道特急券の割引、シャトルバスの運行といった交通手段の支援があれば嬉しいです。

モルガン 考えられる支援策としては、主催者への一括でのサポートでしょうか。個人個人で有料道路の割引を実施するのは、来場者と空港へ向かう人々の区別がつかず、かなり難しい状況です。

倉石 なにかしらの支援をいただけるのであれば、どんな形でもありがたいです。個々には主催者で対応します。例えば今回は、会場の駐車場を利用されている来場者の方は有料道路を通ったと判断できますので、限定でクオカードのプレゼントを考えています。こうした施策に対して会場や地域からサポートがあれば、より使いやすい会場として他の利用者から認知されていくのではないでしょうか。

(次ページへ続く)