一般社団法人コンサートプロモーターズ協会(A.C.P.C.)は、今年5月、2025年1月から12月までのライブ・エンタテインメント市場に関する「A.C.P.C.基礎調査」の通年データを発表している。
調査対象はA.C.P.C.会員社90社が開催した公演で、総公演数は3万3769本、総動員数は5999万3914人、総売上額は6443億3804万円となった。
総公演数は前年から482本減り、前年比98.6%と小幅に減少した。一方、総動員数は前年より60万4130人増の前年比101.0%、総売上額は321億7161万円増の前年比105.3%となり、動員数と市場規模はいずれも過去最高を更新した。
市場規模の拡大には、チケット単価の上昇も影響している。2025年のチケット平均単価は、総売上額を総動員数で割った10,740円で、前年比104.2%となった。
地域別では、北海道、東北、関東、北陸信越、中国四国の5エリアで動員数が前年を上回った。特に関東エリアでは、2020年以降に新設されたアリーナ7会場で758公演が開催されたことなどを背景に、動員数が193万人増加した。
会場規模別では、スタジアムとアリーナの公演が引き続き高水準で推移した一方、ホール公演の減少が目立った。ホールは公演数が前年比96.5%の1万3498本、動員数が前年比93.3%の1512万人となり、全国的なホール会場の老朽化による閉館や休館が市場に影響を与えている。
海外アーティスト公演では、アリーナ公演が前年比124.4%の464公演と大きく増加した。海外アーティスト全体の公演数は1854本、動員数は853万人、市場規模は1136億円で、全体の17.6%を占めた。
なかでもK-POPアーティストによる公演は787本、動員数553万人、市場規模883億円となり、市場全体の13.7%を占めた。K-POP公演のチケット平均単価は15,956円で、K-POP以外の公演平均単価10,210円を大きく上回った。
フェスティバルも増加傾向が続いた。2025年にA.C.P.C.会員社が関わって開催されたフェスティバルは475公演で、中小規模のフェスも全国各地で多数開催された。
ただし、今回の調査はA.C.P.C.会員社が開催する公演を対象としたもので、日本全体のライブ・エンタテインメント市場規模とは異なる。また、2025年上半期からは正会員社に加え、一部の賛助会員社も調査対象に含まれている。




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