電動マイクロモビリティ事業を展開する株式会社Luupは、2025年6月10日より、中国の大手ソーシャルプラットフォーム「WeChat(微信)」およびその決済サービス「WeChat Pay(微信支付)」との連携を開始し、WeChat内のミニプログラムからLUUPの電動アシスト自転車が利用可能となったと発表した。
WeChatとその決済サービスであるWeChat Payは、中国国内外での幅広い利用が進んでおり、日本国内においても交通、飲食、小売など多くの分野で導入が加速している。
今回の取り組みにより、訪日中国人観光客はクレジットカードを新たに発行することなく、WeChat Payによる決済でLUUPのサービスを利用できる。WeChatは月間アクティブユーザー数が14億人を超える巨大プラットフォームであり、訪日中国人にとって欠かせない生活インフラとなっている。
中国人旅行者に対するビザ緩和措置が2024年12月に発表されたことを受け、日本国内における中国人観光客の増加が見込まれている。これまで、クレジットカードを保有しない旅行者が多いことから、LUUPの利用が難しいという課題があった。今回の連携は、そうした課題解決に向けた対応の一環だ。
LUUPでは、WeChatミニプログラムからの利用者に対し、日本の交通ルールの理解を徹底するための仕組みを導入。全てのユーザーに以下の手順を義務付けている。
日本国内の交通ルールに関する啓発動画の視聴
8問連続正解が必須の交通ルールテストへの合格
さらに、はじめての利用者向けのガイドや、日本と中国の交通ルールの違いを説明する記事、ルール違反時の対応方法などを紹介する啓発動画も、すべて中国語で閲覧可能となっている。