【座談会】 今、企業が求める “活躍できる”人材とは
~イベント・展示会業界リクルート座談会~

top画像近年、イベントや展示会の重要性はいたるところで謳われるようになってきており、 その開催件数や市場規模も増加傾向にある。
しかし、その一方で「担い手」たる現場の人手不足も無視できない課題として浮上してきている。
今回はその課題を解決すべく取り組んでいる、イベント・展示会関連企業の人事担当者を招き、 業界で働く意義や魅力、求める人物像や各企業ならではの採用に関する取り組みについて語っていただいた。

集合①

ひとりでも良い人材を見つけたい

―事業内容とご自身の役割についてお聞かせください

笹本 人の集まる場に対し、映像や音響機材によって空間づくりを行なう事業を展開しています。主に2つの機能があり、1つがイベント映像事業です。展示会では出展企業が製品PRをする際、機材を持ち込んで設営からオペレーション、撤収作業までを行ないます。また、企業セミナーやコンサートの大型映像なども手がけます。2つ目がシステム販売事業です。学校の視聴覚教室や企業、 商業施設などに対して常設という形で映像・音響機材を設計、施工し、その後の保守・メンテナンスまで行なう業務と、海外製品の輸入販売を行なう業務があります。人事の仕事では採用から教育研修、 労務関連まで社員が安心して安全に仕事ができる環境づくりに努めています。採用は新卒が最も多いのですが、キャリア、派遣、契約社員に対しても同様に活動しています。

秋山 店舗などの商業空間、博物館などの文化空間、展示会などのイベント空間等、お客さまの課題を解決しながら空間をつくりあげていく企業です。調査・企画から、設計・施工、運営まであらゆるプロセスをサポートしています。私の課は主に新卒・中途の採用活動や社内研修を担当しており、私個人でいうと、新入社員研修や階層別研修をしつつ、採用にも関わっています。

渡辺 当社は商業施設、文化施設、展示会やショールーム、サービスセンターや企業系のミュージアムなど、幅広い事業分野を扱います。内装空間を企画からデザイン、制作、施工、 運営、メンテナンスまでトータルプロデュースしています。今年からグループ会社で人事を請負うことになり、私はシェアドサービスという形で関連会社「㈱シーズ・スリー」にも籍を置いています。 業務内容は採用・労務・教育などです。今までは新卒採用が中心だったのですが、去年から中途採用も重視するようになりました。また女性活躍推進法の制定などを受け、ダイバーシティ推進室も兼務しています。

藤原 年間142の展示会を主催していて、私はものづくりの展示会の責任者をしながら採用活動にも日々関わっています。というのも、展示会ビジネスと言われてもピンとこない学生が多いので、現場を知っているわれわれが採用活動をし、実際に展示会の現場に招いて説明をします。採用には新卒や中途を含め関わっていて、ひとりでも良い人材を見つけるべく活動をしています。

その2【現場を管理できる人材が求められている】→