2025年8月13日(水曜日)21時28分頃、Osaka Metro 中央線コスモスクエア駅から大阪港駅間で停電が発生、設備点検のため21時30分から全線で運転を見合わせた。
見合わせに伴い、大阪・関西万博(大阪・夢洲)からの帰宅困難者が相次ぎ、現地では、一部パビリオンや団体休憩所の開放が行われた。
22時10分からは夢洲駅からコスモスクエア駅間の折り返し運転を、22時50分から阿波座駅から学研奈良登美ヶ丘駅間で折り返し運転を行い、翌8月14日(木曜日)5時25分から全線で運転を再開した。
大阪府の吉村知事は14日夜に自身のSNSアカウント(X)で「昨日の万博会場での対応、在り方について、良かった点、悪かった点、改善すべき点、当時現場におられた方の生の声をリプで頂きたいと思います。良かった点はもっと横展開や拡大し、悪かった点は、今後、同じような事態が生じた時の改善に繋げていきたいと思います。ご意見は、万博協会と共有します。」と、意見の投稿を呼び掛け、現地にいたスタッフや来場客から以下のような、多くの意見が寄せられた。
(※Xのコメントには主観的な意見や未検証の主張が含まれます)
良かった点
- 会場内への再入場許可が迅速で、トイレや休憩スペースの確保が可能になり、熱中症やパニックを防げた。リングの明るさや広さが精神的安心感を与えたという声が複数。
- スタッフやパビリオン関係者の対応が優秀で、充電や水の提供、笑顔での案内が心を軽くした。特にアイルランド館やオランダ館の開放が好評。
- 西ゲートからのバス・タクシー輸送が無料で増便され、帰宅手段として有効だった。警察の巡回が治安を維持し、安心して夜を過ごせた。
- 非日常体験として楽しめた側面があり、夜のパビリオン散策や来場者間の助け合いがポジティブに捉えられた。
悪かった点
- 情報共有の不足が最大の問題で、アナウンスが日本語中心・不十分で、充電場所、西ゲートバス、開放パビリオンの情報が届かず、不安を増大させた。多言語対応の欠如も指摘。
- 列の管理が悪く、密集状態で群衆雪崩の危険があり、アナウンスなしで30分以上放置された。スマホ電池切れ時の対応が不十分。
- 水や食料の配布が遅く、コンビニや飲食ブースの閉鎖が不便。スタッフ間の情報共有が不十分で、回答が人によって異なった。
- 高齢者・子連れへの優先対応が不足し、車椅子再貸出不可や早朝の退場強要で負担が増した。
改善すべき点
- アナウンスの強化:多言語対応、頻度増加、具体的内容(西ゲートバス、充電場所、開放施設)。アプリやデジタルサイネージを活用したリアルタイム情報発信。
- 優先対応の拡大:高齢者・子連れ・障害者向けに空調付き休憩所、タクシープール、別動線を確保。乳児優先のバス輸送。
- 施設・物資の強化:充電ステーション増設、食料・水の早期配布、コンビニ常時開放。ダンボールや毛布の備蓄。
- 交通対策:東ゲート退場規制、自動運転車両の無料開放、西ゲートバス継続・増便。非常時歩行ルートの確保。
- スタッフ体制:警察・警備の早期要請、情報共有の徹底。残業対応の強化。
Xのコメントでは、現場参加者の多くが「非日常を楽しめたが情報不足で不安だった」と振り返り、スタッフの献身を感謝する声が目立った。
一方で、子連れの負担や外国人の対応不足を指摘する意見も。全体として、来場者の忍耐強さと助け合いが事態を悪化させなかった要因として挙げられた。