TLF×MIKIO SAKABE コラボレーションによるファッションショー開催~第95回東京レザーフェア~

12月8日・9日の両日、都立産業貿易センター台東館「第95回東京レザーフェア(以下、TLF)」がで開催された。

同展は、皮革の需要の拡大及び業界の発展を目的に「皮革製品素材である革及び関連副資材」が秘める可能性や魅力を発信するための日本最大のトレードショーとして毎年2回開催されている。主催は共同組合資材連、共催は東京都、後援は経済産業省・台東区・(一社)日本皮革産業連合会、協賛はリネアペッレ。50社9団体計174社が出展し、2日間を通し約6,000人が来場した。

ファッションショーの様子

年間テーマである「JAPAN STANDARD」を掲げた今回のTLFでは、MIKIO SAKABE(デザイナー:坂部三樹郎氏)と皮革関連企業とのコラボレーション企画としてオリジナルレザーファッションショーが行なわれた。
※同ファッションショーは、TLFと坂部三樹郎氏のコラボレーション企画としてスタート。皮革関連企業は、前回開催時(2016年6月)にデザイナーの坂部三樹郎氏、伊勢丹新宿店「TOKYO解放区」バイヤーの寺澤真理氏、繊研新聞社記者の五十君花実氏による選定が行なわれ、株式会社ニッピ・フジタ・墨田革漉工業株式会社・株式会社コロンブスの3社が選ばれた

右から森脇氏、五十君氏、坂部氏、寺澤氏
トークショーの様子(右から森脇氏、五十君氏、坂部氏、寺澤氏)

ファッションショー後に行なわれたトークショーでは、選定を行なった坂部氏、寺澤氏、五十君氏に加え、ニッピ・フジタの森脇氏が参加。

今回のショーに関して坂部氏は、「今回のショーは“ホラー”をコンセプトにしました。血を流すようなメイクをしようと思ったのは、レザーは根本的にいえば“生命”を使っているので、そこは無視できないと感じたからです。生命を使っているという本題とともに、命の尊さとコレクションというものでレザーの持つ魅力を表現できればと思いました」と語った。

トークショーでは、「日本が持つ高い技術力で施された数々の加工はレザーをさらに進化した素材として、身につける素材から、着る素材として用途に広がりを感じられる」や「バッグや靴として使われるイメージが強いが、触らないとレザーだと分からないようなものも多く、女性の服としても通用する“軽さ” “柔らかさ”がある事が分かった」など、さまざまな話で盛り上がりを見せた。

 

展示会:第95回東京レザーフェア
会 期:2016年12月8日(木)・9日(金)
時 間:午前9時00分〜午後5時(9日は午後4時30分まで)
会 場:都立産業貿易センター 台東館