【JNTOデータ】1月の訪日外客数は約150万人 東アジア市場からの訪⽇が増える

日本政府観光局(JNTO)は2月15日、1月の訪日外客数などを発表した。

<発表の要点>

■1月の訪⽇外客数は1,497,300人(対2019年同月比55.7%)。

■クリスマス休暇等により訪⽇旅⾏需要が⾼まる12月に比べ、例年1 月は欧米市場を中心に閑散期にあたるが、旧正月等の影響もあり特に東アジア市場からの訪⽇外客数が100 万人を超え、総数では前月から10 万人を上回る実績となった。

■航空便においては増便・復便の傾向が⾒られ、新型コロナウイルス感染症拡大以前の水準に近づいている市場もいくつか⾒られるが、依然として多くの市場では回復途上にある。

日本政府観光局発表資料より

●韓国は、日本側の水際規制緩和、日本各地への地方路線復便、韓国の旅行業界における訪日商品のキャンペーン、旧正月等の影響もあり訪日外客数は565,200人(対2019 年同月比72.5%)だった。

・金浦~関西間の復便、仁川-熊本間の復便などもあり、日本への直行便数は前年同月に比べ回復傾向にある。

●中国は、日本行きの海外旅行制限措置や帰国時の入国制限※1の継続、日本側の水際規制※2等があり、訪日外客数は31,200 人(対2019 年同月比 4.1%)となっている。

・天津~成田の増便などもあり、日本への直行便数は前年同月に比べ回復傾向にある。なお、日本側の航空便の運航規制※3が実施されている。

※1 中国文化旅游部より日本行きの海外旅行商品の販売禁止措置が継続されている。自国民の日本からの入国については、陰性証明書の取得が求められる。地域別訪日旅行市場の概況

※2 日本への入国については、陰性証明書の取得、入国時検査が求められる。

※3 中国と日本の間の直行便については、到着空港を成田、羽田、関西、中部の4空港に限定し、増便を行わないよう関係する航空会社に対して要請。

●台湾は、出国規制や帰国時の行動制限※等があるものの、日本と台湾双方の水際措置緩和、旧正月の影響等もあり、訪日外客数は 259,300人(対 2019 年同月比 66.9%)だった。

・高雄~成田間、高雄~関西間の増便などもあり、日本への直行便数は前年同月に比べ回復傾向にある。

※台湾における渡航警戒レベルで、渡航の是非検討等に日本が含まれている。自国民の日本からの入国については、入境後7日間の自主防疫が必要となっている。