人材の育て方と守り方【後編】 ~グリフィン~

-ワークライフバランスの 取組みがもたらした効果-


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森本 秀彦 氏

同社では上妻社長の社員に対する思いが後ろ盾となり、社員が精力的に活動し、 さまざまな取組み(職場環境改善、規則改善、コミュニケーションの活性化など)を実施した。
結果として、社員それぞれが高い意識で働くようになり、仕事の品質が向上し売上に繋がり、社員にも還元できているという。ここ数年の離職者は5%未満、過去3年の新入社員36人のうち退職者は0人と、業界では極めて低い数値を維持している。
また、採用活動へ与える影響も大きいという。

森本氏は「会社説明会ではワークライフバランスや育児・子育て支援への取組み、社内コミュニケーションの充実などをお話ししています。中小企業でここまで取組んでいる企業は少ないので、学生たちには非常に好感触です」と話す。

-押さえておくべき ポイント-


森本氏はワークライフバランスの取組みについて「ポイントは社員自身が参加して、社員自身によって改善できるようにすることです。会社側が与えるだけだと、批判的な意見が生まれやすくなります。さらに一番大切なのは〝社員への投資を惜しまないことです」と話す。

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集合写真

社内環境改善の推進担当者が一番頭を悩ませるのは、こういった取組みは投資対効果が見えにくいという点だ。

「経営者が理解を示し、思い切って社員の為に投資する。いずれ効果が出てくれば、安い投資だったと思えるはずです」(森本氏)
グリフィンでは今後、休暇の取得推進や復職制度の導入などに取組んでいくという。このような事例が人材育成や人材不足に悩む企業の解決の糸口になるのではないだろうか。

「見本市展示会通信」第727号 2016年4月1日発刊 より抜粋

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