<主催者座談会>展示会の地方展開を考える

―東京以外の地域で開催するにあたり、どのような来場者の動員の工夫をされていますか

イブ 日本はほかの国とはかなり違う部分があります。アメリカだったらラスベガスやニューヨーク、ロサンゼルス、シカゴなどいろいろな場所で同一商材の展示会を開催しています。ヨーロッパも同じですが、いろいろな都市で展示会を開催しているのに、日本の場合は東京に集中しています。

その理由はまず第一に、ビジネスや政府機関が東京に集中しており多くの出展社・来場者ともに対象となる人々が東京にいるので、集客がしやすいということがあると思います。次に日本ではまだ展示会の評価が低いのではと感じます。ヨーロッパやアメリカでは展示会の役割が業界にとって非常に大きいので、その展示会に行かなければビジネスできないというほど、評価が高いです。このようなことから、日本では大きな展示会は東京に集中してしまい、地方では難しいのだと思います。

展示会の場合は何よりも来場者が重要で、集客ができないと開催できません。東京にいる人にいかに地方へ来てもらうかが難しい。社会全体において展示会の価値と評価が低いため、展示会に行くだけのために上司の許可も取りにくい状況だと思います。

「BARI―SHIP」には、ビジネス関係者が8000人、土曜日の一般日に家族連れなど8000人が来場し、その4割ほどが四国からで、関東からは10%ほどです。飛行機で松山や広島まで飛び、そこから今治に来るというアクセスの悪い中でも東京からこれだけの来場者があるということは大きなポイントです。

 

田島 確かに東京の展示会場に来場者が集中しているというのはあるかと思います。ただ、東京の展示会の場合だと九州の方まではなかなかフォローできないということもあり、東京展と福岡展を使い分けてご活用いただいている出展者も多いです。

とはいえ福岡は、バイヤーなど東京と比べてもともとパイが少なく特定業種に絞られてしまうと限度があるので、本来の雑貨や流通をメインとした展示会から、枠を広げていかなければと思っています。そういう意味では、観光や食の資源が豊富なので、こういった業界の方々も巻き込んで九州の特色を出して九州県外からもバイヤーにきてもらえるような仕組み作りをしていきたいと考えています 。

また、福岡市はアジア各国から近い立地のため海外からの来場やバイヤーを誘致して、福岡特産の物をアウトプットするような活動をしています。

海外の来場者では福岡に近いことからも韓国が一番多いです。来場に関してはビジネスと一般を対象にしていることから、一般の方向けには500円の入場券が必要ですが、天神や博多の代表的な店舗に無料チケットを置かせていただき、配布することもしています。また福岡はフリーペーパーも多いことから告知と無料チケットを付けるような取組みをしています。