WebExpoや出展者向けアプリを展開
~JASIS2017【展示会主催者・新サービス①】

日本分析機器工業会(JAIMA)と日本科学機器協会(JSIA)は、9月6日から3日間、幕張メッセおよびその周辺施設で「JASIS2017」を開催した。

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2010年より分析展と科学機器展が合同となり、アジア最大級規模の分析機器・科学機器関連の展示会へと成長した同展は今年、さらなる発展へ向けて「WebExpo」の展開や出展者がより展示会を効果的に利活用できるようQRコードを使用した新たな「来場者データ読み取りシステム」を導入するなど、新しい取り組みを開始した。

■人気セミナーなど聴講可能なWebExpo展開

同展は展示会開催にあわせ7月3日より「JASIS WebExpo2017」を展開。

写真2展示会開催前には、昨年好評を得た講演会・セミナーの一部である24タイトルが視聴可能に、そして開催後の9月下旬より出展者のうち120社以上の製品・技術に関する資料のダウンロードや、人気講演、セミナー約30タイトルが順次閲覧可能となった。「150日間、どこからでも」参加、出展できる新しいJASISを目指し、今後は出展者がWeb上にブースを持つエリアを増設することや、グローバル展開も検討していく。

■ブース訪問者フォローをスムーズにする出展者向けアプリを開発

また、出展者向けサービスとしてQRコードを使用した来場者情報読み取りシステムを導入しているが、今回よりiPhoneを利用する基本プラン「JASIS―QR読取アプリ」と、さらにiPadを利用する多機能アンケートプラン「アンケートPRO」の2つのサービスを開始した。

基本プランの場合、手持ちのiPhoneを使用すれば料金は1社7000円(税別)でアンケート設問最大20項目の入力やメモ入力、名刺などの撮影画像を保存することや、複数の端末のデータをクラウド上で統合することが可能。

多機能アンケートプランの場合はiPadを使用し、より多様なアンケート方法に対応。アンケート回答の複数選択やテンキー入力、手書き入力などが可能で、リアルタイムでアンケート集計を見ることができる。料金はアンケート項目の登録代行を含め15万円(税別)。

萱嶋信雄 氏
萱嶋信雄 氏

どちらのプランも利用台数の制限はなく、端末のレンタルサービスも利用可能。日本分析機器工業会のJASISアドバイザー・萱嶋信雄氏は「展示会が商談の場として活発に活用されている海外ではこのようなサービスが多く使われており、スマートフォンやタブレットの機能が向上して普及も進んだことからJASISでも導入を決めた。
展示会で得た来場者情報やアンケート内容を瞬時にクラウド上に保存でき、展示会後にはこの内容をすぐに営業活動に活かすことが可能」と語る。

 

 

※「見本市展示会通信」764号より抜粋(2017年10月15日発行)

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