展示会で成功する 出展戦略 にぎわいブースから学ぶ 商品魅力の伝え方~後半

展示会に行ったことがある、あるいは出展したことがあるなら、考えたことはないだろうか。いつも人がいっぱいのブースと、全く人が寄りつかないブースの差について。展示会において集客は肝であり、いつも担当者の悩みの種だ。SUPER PENGUIN・代表取締役の竹村尚久氏に、本当に成功するブースの作り方について話を聞いた。(後半)

出展当日にできること
待機する場所

どんなに丁寧にブースを作りこんでも出展者の待機する場所が悪ければ、当日ブースに来た来場者を遠ざけてしまうことになりかねない。

その理由は、徹底的な来場者目線から考えるとわかりやすいだろう。
来場者は不用意にアテンドする人に捕まりたくないという意識があり、出展者が立っている場所を避ける傾向にある。そこで、必ず通路際に展示品を設置し、その前に立ってしまわないようにすることが必要だ。

通路側の展示品の前はあけておき、来場所が取り付いたら、斜め後から声を掛ける。人間は真正面から人が来ると逃げたくなる心理が働き、真後ろから声を掛けられると相手は驚いてしまう。そのため、視界の端からそっと入るように声をかけることが大切だ。これはアパレル業界ではマニュアル化されている方法でもあるという。

一方ブース内で待つスタッフは商品を整理したり、作業をするふりをしたりと動きながら来場者を待つことも心掛けると良い。これを動的待機というが、来場者に緊張感を与えない方法として有効だろう。

同社が集客・デザイン共に担当し、大盛況となったギフト・ショー「NIPPON QUALITY」ブース。 出展者の立ち位置(待機場所)にこだわり、来場者が訪れやすいブースを実現した。

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