政府 9月以降のイベントの人数制限緩和は8月24日のコロナ対策分科会で決定

西村康稔経済再生相は8月21日、9月以降のイベントの人数制限緩和について、8月24日の第7回新型コロナウイルス感染症対策分科会にて決定すると発表した。21日に開催された新型コロナウイルス感染症対策分科会後の会見での発言。

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西村大臣は「感染状況についてもう数日含めた分析を行い、イベント開催の在り方について9月以降どうするのか(第7回の分科会で)意見を頂ければと思っている。

次回の分科会では、人工知能やスパコンを使ったシュミレーション(飛沫の広がり方のシミレーションなど)も一定程度のものが報告できると思っている。

これまでのSIRモデル(感染症の短期的な流行過程を決定論的に記述する古典的なモデル方程式)にくわえて他のモデルを加えたシュミレーションであるとか、それぞれの対策を使った効果、あるいはスパコンを使ったシュミレーションでガイドラインを進化させていく、こういうことについても報告できればと思っている」と述べた。

また同会見では、「直近の直近の感染状況の評価等」について以下のように考えていると、尾身茂分科会会長が報告した。

●都道府県による自粛要請への協力などもあり、全国の発症日別のエピカーブや実効再生産数によると、全国的に見れば、今回の感染拡大はピークに達したものと考えられ る。現在までのデータから判断すると、今回の感染拡大についての発症日のピークは 7月27~29日頃となっている。

●一部の地域では、新規感染者数は緩やかに減少を始めてていると考えられる。しかし、 同時に、減少傾向かどうかががはっきりしない地域もある。

●こうした中、中高年層の感染者増加に伴い、大阪、沖縄、愛知、福岡県などで重症者 が増加傾向にある。

●一方、3から5月の流行では、病院や高齢者施設での感染が多発したが、6月以降の 流行では、全体としては、こうした施設内での流行は少ない傾向にある。ただし、一部の地域では、高齢者施設や院内感染が見られるようになっている。

●また、お盆期間中の人の移動もあり、さらに感染拡大が再発するリスクは常にあり、 引き続き「3密」や大声を避けるなど基本的な感染予防対策の実施やクラスターが起 きた場合の早期対応など、これからも必要な対策を継続すべきである。

 

<現在のイベント開催制限の段階的緩和の目安↓>