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東京ゲームショウ2021オンラインの出展者情報や新企画が発表

9月30日から10月3日までの4日間にわたって開催される「東京ゲームショウ(TGS)2021オンライン」の詳細が明らかになった。9月1日にYoutubeの公式チャンネルで配信された特設番組「東京ゲームショウ2021オンライン 予習スペシャル」内で発表された。

9月1日時点の出展者数は339社で、国内157社、海外182社。海外は欧州17、アジア・オセアニア12、中南米9、中東1の合計39カ国・地域からの出展となる。出展カテゴリーは一般93社、物販9社、ゲームスクール30社、ビジネス83社、インディーゲーム124社。出展製品・タイトル数は623。「公式出展者番組」参加企業は33社(国内25社、海外8社)、番組数は46番組。公式番組はYoutube、Twitter、Twich、ニコニコ、Facebook、TikTok Live、TGS VR、Steamなどさまざまなプラットフォームで配信され、中国動画配信サイトDouYu、bilibili、Douyin、HUYAなどでも配信される。幕張メッセ会場のプレス・インフルエンサー向け試遊展示エリアには33社89小間が出展する。

TGS史上初の試みとして、バーチャル空間上をアバターで自由に動き回れるVR会場を新設する。アーバン、デジタル、ワイルドの3エリアで構成され、22社が出展する。会場には有名キャラクターのCGなども登場するとのことで、仲間同士で盛り上がりながらTGSを楽しめる。PCVRに加えOculus Questなどのスタンドアローン型HMDに対応しており、公式サイトで9月30日に公開されるアプリをダウンロードすることで参加が可能。また、ウェブVR会場も設置予定。

TGS25周年を記念したフルオーケストラコンサートは「Special」と「Anniversary」といった2つのメインステージで展開。配信プラットフォームThumvaとのコラボステージではビッグバンドやジャズカルテッドなど一味違ったゲーム音楽を楽しむことができる。

9月1日には公式サイトをグランドオープンし、体験版無料トライアル第1弾として144タイトルを公開。9月15日には第2弾が追加される予定となっている。

女性の健康課題を解決するフェムテックにフォーカス ダイエット&ビューティーフェア2021

インフォーマ マーケッツ ジャパンは9月13日から15日の3日間、東京ビッグサイト青海展示棟で「ダイエット&ビューティーフェア2021」を開催する。

「ダイエット&ビューティーフェア」は「ダイエット&ビューティーフェア 」「アンチエイジング ジャパン 」「スパ&ウエルネス ジャパン」の3展で構成される美容・健康関連商材が一堂に集まる見本市。昨年は252社が453小間の規模で出展し、3日間で1万2,805人が来場した。

20回目の開催となる今年は「フェムケア・フェムテック」にフォーカスした企画を展開。「フェムケア・フェムテック」は女性のライフステージである生理や妊活、産後、更年期障害のほか女性特有の疾病などの女性の健康問題を解決するテクノロジーを指す。展示会では「フェムケア・フェムテック」の基調講演やシンポジウムを実施。ステージイベントやセミナーにて現状や市場分析、トレンドなどの情報を発信する。

ドバイ万博開幕1カ月前を迎え、日本館の詳細を発表

梶山弘志経産相

日本政府は今年10月1日から来年3月31日までアラブ首長国連邦(UAE)・ドバイで開催される「2020年ドバイ国際博覧会(ドバイ万博)」への日本館出展に向けた準備を進めている。開幕1カ月前を迎えるにあたり、日本館の最新情報を発表した。

9月1日に行われた記者発表会の場で、梶山弘志経産相は「ドバイ万博はUAE建国50周年に開催される中東地域初の大型万博であり、150カ国以上が参加し、過去最大級の万博となる見込みだ」と発言。日本館では大阪・関西地域の魅力を発信するとともに、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)に向けた地球規模の課題解決を提唱。半年の会期中に世界に日本の魅力を伝え、国際的プレゼンス向上につなげる。

ドバイ万博日本館では、「Where ideas meet アイディアの出会い」というテーマのもと、多様な出会いから新しいアイディアが生まれ、未来がよりよい方向に変わりゆくことを最新の映像表現・空間演出で体験できる。来館者一人一人のアクションを喚起し、次期登録博覧会である大阪・関西万博へとメッセージをつなげていく。

新型コロナウイルスの影響によって物理的な往来が制限されるなか、現地の会場に来館する人だけではなく、世界中に日本館のコンテンツを届け、日本館がめざすアクションに参加できる方法を検討してきた。このたび「バーチャル日本館」として、デジタルならではの体験性を持った「道」「循環」という2つの特設ウェブサイトを開設することを発表。10月1日より公開する予定。また、日本など遠く離れた場所からアバター(分身ロボット)を操作することで日本館にいるかのような体験ができる「avatarin(アバターイン)」によるイベントも会期中に計画している。

「ドバイ万博日本館レストラン」では回転すし「スシロー」が中東に初出店。世界中からの来場者に日本のすしの魅力を伝える。ムスリムにも安心して楽しんでいただけるよう、食材は全てハラルのものを使用する。

会期中、各参加国の参加を称えるナショナルデーが催されるが、「ジャパンデー」では、会場全体で日本に関連する行催事が行われる。ステージでは、音楽家 渋谷慶一郎による、アンドロイドと高野山に伝わる仏教音楽の声明、UAE現地オーケストラとのコラボレーションによる新作アンドロイド・オペラを上演。また、同ステージ後半では、松竹制作による祝賀舞踊を日本舞踊家 花柳寿楽らにより披露し、日本の伝統美でジャパンデーを盛り上げる。

「第857号 見本市展示会通信」発行しました

 

 

展示会やMICEなどに関する最新ニュースを伝えるタブロイド判の業界紙
「第857号 見本市展示会通信」を発行しました。

主な記事
・1面のニュース:2025年大阪・関西万博 参加企業・団体の募集を開始、
         緊急事態宣言・まん防 対象地域21都道府県まん防適用も12県に拡大 ほか
・〈インタビュー〉安心・安全な展示会を東京から世界へ 東京観光財団
・業種別開催データ(2021年10月~ 2022年3月)<消費財関連>
・事務所、一般ニュース 

発行について:第857号 2021年(令和3年)9月1日

☞「見本市展示会通信」の詳細はこちら<

東京ゲームショウ2021オンライン、9月1日に特設番組を配信

コンピュータエンターテインメント協会(CESA)は9月30日から10月3日までの4日間、日本最大級のコンピューターエンターテイメントの祭典「東京ゲームショウ(TGS)2021オンライン」を開催する。

開催前1カ月を迎えるにあたり、9月1日17時よりYoutubeの公式チャンネルで特設番組「東京ゲームショウ2021オンライン 予習スペシャル」の配信が決定した。

プラグラム内容は以下の通り。

①TGS2021の概要
②出展社一覧
③出展タイトル・製品一覧(第一弾)
④公式出展社番組タイムスケジュール
⑤Amazon特設会場
⑥インディーゲーム / センス・オブ・ワンダーナイト
⑦試遊無料トライアル 第一弾 タイトル一覧概要
⑧TGS VR
⑨TOKYO GAME MUSIC FES
⑩コラボTシャツ、公式Tシャツ
⑪幕張会場の概要
⑫オフィシャルサポーター発表
⑬オンライン体験ツアー
⑭オンライン商談アポイントメント
⑮インフルエンサー追加募集
⑯今後のスケジュール

今年のTGSは25周年の節目ということもあり、TGS史上初となるゲーム音楽のフルオーケストラコンサート「TOKYO GAME MUSIC FES」を開催することが発表されている。その詳細も特番内で発表される予定だ。

配信URL:https://www.youtube.com/watch?v=p7lNerrs7P0

神戸観光局、神戸新交通協力のもと駅にMICEメッセージを掲出

神戸観光局は8月28日、コンベンションセンターの利用者に歓迎の意を表すメッセージをポートライナー「市民広場(コンベンションセンター)」駅と「神戸空港」駅に設置した。

コロナ禍で落ち込んだMICE振興を目的としたもので、ポートライナーの運営者である神戸新交通が協力した。ホームを中心に「Welcome」のメッセージと、今春に神戸コンベンションビューローが新しく制定した神戸MICEロゴを装飾。「KOBE for Change Makers」というコンセプトが書かれたイラストもデザインし、市民のMICE都市・神戸に対する認知を高める工夫を凝らした。また、MICE主催者・参加者からの「国際会議場の場所がわかりにくい 」という声に応え、駅のデザインに合わせた案内表示を制作し、市民広場駅を出た歩道橋に設置した。

左から笹間氏、黒田氏、山﨑氏

 

 

神戸観光局 神戸コンベンションビューロー MICE誘致部長の黒田美香氏は「これを見た市民はもちろん、初めて訪れる方、再び訪れる方すべてに私たちの想いが伝わり、ここ神戸から出会いやイノベーションが生まれ、笑顔が広がっていくことを願っている」とした上で、他都市で新施設建設や施設増床等の変化があることを受け、「現在は誘致も激戦になってきている。そんな中、神戸の中核施設は40年目を迎えたが、もう一度長年培ってきた経験と知識をブラッシュアップし、神戸市に貢献できるMICE誘致にさらに尽力する」と話す。

神戸コンベンションセンター 施設運営担当部長 山﨑新太郎氏は「神戸コンベンションセンター設立40周年を機に、さらに神戸MICEの振興、また市民にもより身近に感じていただけることを目指し、コンベンションビューローと連携のもと、メッセ ―ジを掲出した。学会や展示会に参加される方はもちろん、市民の目にも留まり、MICE振興につながることを願っている」とコメント。

神戸新交通 地域連携企画室長 笹間浩則氏はコロナ禍で昨年からポートライナーの利用者が激減してるとして、「沿線地域とは運命共同体であり、地域の賑わいなくして当社の発展もない。今年ポートライナーと神戸コンベンションセンターは40周年を迎えたので、これを機に両社で協力し、MICE誘致に向けてのおもてなしを強化したいと考えた」と話す。

神戸ではコロナ禍以前、国内外から年間約120~130万人のMICE主催者・参加者がコンベンションセンターを利用していた。昨年は1年で138件のMICEがキャンセルになり、現地参加者数は約1/4の28万人に減少。オンラインやハイブリッドMICEが増えたことで来訪者が減り以前ほどの経済波及効果を見込めない状況となっていたことから、開催地としてのプレゼンス向上や国内インセンティブ旅行への助成金を打ち出すとともに、MICE誘致・開催支援に努めている 。

 

VRイベント「バーチャルマーケット 2021」一般出展者募集を開始

キービジュアル

XR関連イベントの制作会社であるHIKKYは8月28日、12月4日から18日にかけて開催する世界最大のVRイベント「バーチャルマーケット(Vket)2021」の一般出展者募集を開始した。

Vketではバーチャル空間上の会場でアバターなどの3Dアイテムや、リアル商品(洋服、PC、飲食物など)を売り買いできる。開催期間中は24時間運営されていることから、日本はもとより世界中から100万人を超す来場者を誇る、ギネス世界記録にも認定されたVRイベントだ。商品売買のほか、会場内で乗り物に乗ったり、映画を観たり、音楽ライブに参加するなど、バーチャル空間ならではの体験も提供。さらに来場者間で音声によるコミュニケーションが可能で、現実世界で一緒に街を巡っているかのような臨場感が楽しめる。

3Dデータ商品の個人間売買を目的に始まったVketだが、近年では大手企業の参入などによりリアル商品の販売も充実し、VRコマースの新たな可能性を創出している。

Vket2021では、一般出展者のワールドとして全15種類の会場を展開する。募集数は534ブースで、出展費は3,300円。募集期間は9月13日23時59分まで、抽選結果発表は9月20日となっている。

今週の展示会スケジュール(8/30~9/5)

8/30~9/5 開催のスケジュール

▽神奈川

9月2日(木)~3日(金)
パシフィコ横浜
東京フードテクノロジーウィーク2021
・第1回冷凍・レトルト・インスタント食品素材技術展(PFI)
・第9回P&B JAPAN
・第2回栄養食品素材展(nfi)
https://tokyofoodtechnology.com/2021/index.html

▽兵庫

9月2日(木)~3日(金)
神戸国際展示場
国際フロンティア産業メッセ2021
https://www.kobemesse.com/

▽福岡

9月2日(木)~6日(月)
マリンメッセ福岡
第22回全国陶磁器フェア in 福岡2021
https://www.tojikifair.jp/

政府 10月末までイベント開催制限・施設の使用制限は現在の目安を維持

8月27日、政府から催物の開催制限や施設の使用制限などについて「10月末まで現在の目安を維持する」と各都道府県知事に通知がなされた。

11月以降の取扱いについては、感染状況や新たな知見が得られるなどの状況に応じ、今後検討の上、別途通知される。

また、今後の感染状況や新たな知見が得られるなどの状況に応じ、その取扱いには変更があり得る。

政府のイベント制限と施設の使用制限について 
最新の情報はこちら【8/30最新】政府 緊急事態宣言・まん延防止等重点措置 イベント人数制限と施設の使用制限・飲食店への要請などまとめ

 

寄稿 展示会復活の勢いを阻むデルタ株 寺澤 義親 氏

今年の後半、ワクチンン接種が進み感染拡大が緩和され特に秋以降は規制は徐々に解除され世界の展示会イベントは復活すると見込まれていたが7月に入り感染力の強いデルタ株による感染拡大でその目論見は少しずれる可能性が出てきた。特に国際展示会や規模の大きなイベントの再開は残念ながら来年に持ち越されるケースが増えている。特に東南アジアや米国の一部地域、欧州のドイツでその傾向が見える。そのため展示会復活の勢いは当初見込みより少しそがれる懸念がある。各地域の最新動向を以下に紹介する。


東南アジア:
7月以降感染者の急拡大で都市封鎖に迫られたり政府はワクチン接種を最優先に取組むと同時に規制を徐々に緩和しているが年内に国際展示会や大規模なイベントが復活するのは厳しい情勢となっている。

タイ:
展示会場を急きょワクチン接種会場にするなど対応した結果、9月に入り新規感染者は減少傾向となったが厳しい状況は続いている。そのため一定規模の国内市場があり国内又は一部海外からの出展者や来場者が見込める展示会は計画どおり10月~12月に開催予定になっているが、中には昨年から今年に延期していたが最終的にオンライン開催に止める展示会もある。これまで日本企業の出展が多かったPropak Asia, Food&Hotel Thailand, Intermach MTA Asia等の国際展示会は当初予定を延期していたが年内開催から来年(2022年)開催に変更している。このうちFood&Hotel Thailandは拡張された新会場(QSNCC:78,500㎡)で開催される。その他では9月予定のMedical Fair ThailandやWire Southeast Asiaも来年に延期されている。

シンガポール:

コロナ発生後全てのビジネスイベントは中止又は延期となった。一部のイベントは2021年後半に延期されたが大半の国際展示会や国際会議は2022年に延期されている。Gastech&Gastech Hydrogenは9月に開催予定だったが開催地がドバイに変更されている。

政府(STB)はコロナ対応で2020年に業界団体(SACEOS)とSafe Management Measures(SMM)プロトコールを策定してさらに大規模イベント参加者の安全確保を目的に主催者へのガイドラインSafe Business Events(SBE)も制定した。これに基づき政府はパイロット事業開催を許可して2020年11月にハイブリッドイベントTravel Revineが2021年1月にはPCMA Convening Leaders Conferenceが開催された。

MICEイベントの安全対策を強化するために官民連携してTechnical References(TR)84の導入も決めている。6月にはRX(旧Reed Exhibitions)とSACEOSが連携してSMFxIBTM Wiredを開催。政府機関(STB)はPCMAやUFIと連携してビジネスイベントの将来見直しに関するホワイトペーパーを発表した。

政府は人口の70%以上が2回ワクチン接種を完了したため8月19日からワクチン接種種完了を条件にMICEイベント参加者数をこれまでの500人から1000人に緩和した。ワクチン接種してなければ50人制限となる。この措置はライブイベントやスポーツイベントにも適用される。

なおSACEOSやAFECA会長を歴任した地元企業トップは今後の見込みについて「政府は遅くとも10月初旬までに人口の80%がワクチンン接種完了を目指しているので今年の末までには全ての分野ではないが大半を再開することになると期待している。しかし東南アジア各地で感染者が増加しているのでMICE復活は特にシンガポールでの展示会は着実に回復するがそのスピードは緩慢になるのでは。さらに来年には多くの国際展示会が開催されることになるので競争も激化すると見込まれ完全な復活は早くても2023年までになるのではないか」とコメントしている。


マレーシア:

感染者が急増する中で政府は経済再建にはワクチン接種による集団免疫が重要としているが業界団体(MACEOS)は政府機関(MyCEB)と連携して政府の計画推進に全面的に協力している。MACEOSメンバーの20施設はワクチンン接種会場の提供に協力すると同時にMACEOSはMyCEBと協力してワクチン接種会場で約150人のボランテイアを派遣している。
またMACEOSは旅行代理店協会、ホテル協会と連携して業界横断的な安全認証プログラムTravel Safe Alliance Malaysia(TSMA)を策定している。これはマレーシアへの訪問が安全だと海外訪問者にアピールしてMICEや観光復活につなげるものだ。展示会データベースEvents Eyeによると2021年8月からは12月までは51件の展示会が開催される予定で大半はクアラルンプールが開催地になっている。

香港:
国際展示会が多く海外からの出展者・来場者を見込めない状況が続き厳しい情勢が続いているが現地で最大の主催者である香港貿易発展局(HKTDC)は7月頃からオンライン開催に加えて展示会のリアル開催も強化している。しかし一部のリアル展示会では一般来場者も受け入れたり事前登録で入場無料バッジを提供するなど来場者の確保に努力している。さらに海外バイヤーにはオンライン商談会参加への特典を提供するなどの工夫で商談会を強化している。現地で事業展開するグローバル主催企業も食品・飲料(HOFEX)や宝石、ワイン(Prowine Asia)等有力な展示会についてはリアル開催を予定している。


深圳:

中国は昨年から感染を抑え込みながら国内市場が大きいため世界に先駆けて全国又は地域展示会についてはリアルイベントをほぼコロナ前と同じように継続して開催できている。

グローバル主催企業も中国では上海、深圳、香港等の主要市場でこれまでと同じく展示会のリアル開催を続けている。例えば2021年の前半でほぼ感染を抑え込むことが出来ている深圳の施設(Shenzhen World Exhibition&Convention Center)では6月までに18件の展示会が展示面積合計180万9000㎡で開催されている。

今年後半には47件の展示会が予定され展示面積合計は214万㎡と見込まれている。9月にはChina Cross-Border E Commerce Exhibitionが10万㎡規模で、China International Cultural Industry Fairが12万㎡で、10月にはGift Show(秋)が30万㎡で、11月には施設では初開催となるChina International Agricultural Products Fairが32万㎡で開催予定となっている。


米国:

当初CEIRは今年の後半から秋以降には州・自治体の規制も徐々に解除され展示会が復活すると見込んでいた。事実6月から先行するフロリダ州にネバダ州など各州で展示会が再開されるようになった。
例えばネバダ州ラスベガスでは6月にコロナ発生後に初めてトレードショウWorld of Concrete2021が開催され、7月にはシカゴマコ―ミックプレースではChicago Auto Showが、8月にはニューヨークのJavits Convention Centerで2020年2月以来初めてのリアルイベントとしてNY Now Summer 2021が開催された。

しかし経済再開が順調に進むと期待されていたが7月に入りデルタ株の感染増加で5000人以上のイベントンにはマスク着用と、ワクチン証明や検査結果証明の提出義務が求められる動きも一部では出ており最近では一部の展示会や会議について中止を決めるケースが出ているのが気になる。

例えば8月にオレンジカウンテイコンベンションセンターで予定されていたAmerican Association of Neurological Surgeons Annual Scientific Meetingはバーチャル開催に変更された。ニューヨーク市内で9月に開催予定だったNew York International Antiquarian Book FairとProgressive IMS Outdoors は中止。
同じ9月にJavits Centerで開催予定だったイベントの内Fancy Food Showのリアルは中止、オンラインのみ開催となりWorld Floral Expoも中止で2022年に延期された。

一方International Franchise ExpoやCOTRIEやMAGIC New Yorkなどアパレル・フアッションの展示会と10月にJavits Centerで開催予定のInternational Pharmaceutical Expo(Interphex)は今のところ予定どおりとなっている。なお10月開催のHandbuilt Motorcycle Show(オースチン)は中止に、Electrochemical Society Meeting(オレンジカウンテイコンベンションセンター)はバーチャル開催となった。

なお米国のその他有力なコンベンションシテイを見ると、例えばシカゴではすでに経済再開されイリノイ州内では施設のキヤパ制限は解除され現在すべての集会開催は許可されている。例えばマコーミックプレースで予定している展示会や会議を中止・延期にする目立った動きは目下出ていない。

ネバダ州では現在集会制限が解除されているがラスベガスのクラークカウンテイを含む12地域では7月30日からワクチン接種後でもマスク着用が義務付けられクラークカウンテイでは250人以上が参加するイベントの施設に対しては開催許可申請を求めている。
なおLas Vegas Convention CenterやSands Expoでは10月にはG2E,NAB Show,National Hardware Show等有力な展示会が11月にもAutomotive Aftermarket Industry WeekとThe SEMA ShowにIMEX America 2021が計画されている。

2022年1月には日本企業の出展参加や視察が多いCES2022が予定されておりいずれも今のところ計画どおりとなっている。なおCESの主催者CTAは2000社前後がリアルイベントに参加する予定で参加者にはワクチン接種証明を求めると発表している。


欧州:

欧州でもデルタ株感染拡大防止と経済活動の維持を目的に米国と同じくドイツ、フランスではワクチン3回目接種を予定、英国も検討に入っているとされる。

こうした中でEU域外からの出展者と来場者の比率が高いドイツの国際展示会主催者は特にコロナ感染の影響が大きいと見込まれる展示会については従来通りのリアル開催については慎重な方針を取っている。

なおその他MICE主要国を見ると英国では9月のInternational Confex(ExCel London)とSpeciality Fine Food Fair(Olympia London)に10月のThe Meetings Show(ExCel London)は予定通りに開催される。フランスでも日本で良く知られているMaison&Objet(9月、パリ)やMIPCOM&MIP Junior(10月、カンヌ)が、イタリアでもEMO Milano(10月、ミラノ)が計画通りリアル開催の予定になっており今のところ大きな変更はない。


ドイツ:
〇ケルンメッセ:8月のGAMESCOMはオンライン開催に、10月のANUGA2021は現地向け+オンライン開催に変更。
〇メッセベルリン:4月のInnoTransと9月のIFA2021は2022年に延期。〇メッセミュンヘン:10月のDrinktecは2022年に延期、10月のiba2021はオンライン開催に変更。
〇ドイツメッセ(ハノーバー):10月のLIGNAは中止。
〇メッセフランクフルト:6月のACHEMAは2022年に延期。9月のAutomechanikaは現地向け+オンライン開催に変更。10月のMusikmesseは2022年に延期。
11月のFranchiseExpo21は現地向け+オンライン開催に変更。
なおPaper world, Automechanika, intertextile, Beauty world等のブランド展示会についてはグループ会社が世界各地でリアル開催を予定している。
〇メッセデユッセルドルフ:10月のREHACAREは2022年に延期。8月下旬のCaravan Salon Dusseldorfに10月のA+Aと11月のMedica2021/Compamedはリアル開催予定。
〇ニュルンベルクメッセ:9月のEuropean Coatings Showは2023年開催に変更。関連会議はデジタルで開催する。

寺澤 義親 氏
1973年4月にジェトロ入会後、アジア事業、海外調査、内外の展示会、博覧会業務を多数経験。海外はシカゴ、トロント、シンガポールに勤務。2010年6月ジェトロ退職、幕張メッセ 常務取締役に就任。2010年から日本展示会協会国際化委員会副委員長(~16 年)、アジア展示会コンベンション団体連盟(AFECA)の理事・副会長(~2015 年)、2011 年から 2014年まで国際見本市連盟(UFI: The Global Association of the Exhibition Industry)の理事(Member of Board of Directors)に就任。現在、日本イベント協会 理事・主席研究員。