石積氏がアジア人初のGold 100 Awards & Summit受賞

9月22日、米国サンフランシスコのリッツカールトンホテルで、展示会業界のサミットでありアカデミー賞とも称される「Gold 100 Awards&Summit」が開催された。主催は米国の展示会業界で権威のある雑誌「Trade Show Exective」。

「Gold 100 Awards&Summit」は、セミナーのほか、その年に展示会業界の発展にもっとも功績を残した展示会や人物への表彰も行なわれ、今回で4回目となる。その授賞式のフィナーレを飾る「展示会大賞(グランドアワード)」を、リードエグジビションジャパン社長であり、日本展示会協会会長でもある石積忠夫氏が受賞した。アジア人初の快挙となった。

受賞の理由は「日本の大震災によって多くの展示会が中止に追い込まれるなか、ゆるぎない信念で、すぐさま開会を宣言し、あらゆる困難を乗り越え大成功させた」こと。

賞が創設されてからの4年間で、100人近くの重要人物が講演を行なったり、さまざまな賞を受賞したが、氏の受賞は、彼の成し遂げたこと、また22日の午前に行なわれた講演の内容に対しての表彰であった。

石積氏の講演は「特別講演」という位置づけで行なわれたもので、アジア人では初めてのこと。聴講者は全米をはじめ世界中の展示会主催会社・団体のCEO、展示会場のトップ約150人。展示会産業にかかわるさまざまなトピックスについて学び、議論する場となっている。

講演内容は、震災直後、出展者からのキャンセルがあいつぎ日本中のあらゆる展示会が中止となるなか、1か月後に迫った自社展示会の開催を決断したこと。危機的状況に対してリードがとった対応策について紹介。結果、その展示会は大成功したこと。また、日本展示会協会会長として現在、多くの展示会が予定通り開催され回復しつつあることを嬉しく思っていること。そして不可能を可能してきた氏の口癖の「ひょっとしたらできるかもしれない!」(Who knows? Maybe we can!)という言葉で講演の最後を結んだ。

続いて行なわれた授賞式やパーティでも参加者から多数の講演の感想や、受賞への祝辞が寄せられた。