イベントと映像業界の変化を振り返って ~新しい業界を新しい世代と創っていく/日本映像機材レンタル協会(JVRA)×ピーオーピー 合同企画

─働き方についても、社内で変化を感じますか?

古川 昔は長時間働くのが当たり前! といったような風潮がありましたが、今はもうまったくそんな空気はありません。休めるときは休んで、早く帰れるときは早く帰るといったスタイルが基本となっていて、コロナ禍になってから “ なるべく効率的に、質の良い仕事をする”といった考え方へ急速にシフトしていったように思います。10時にイベントの現場に入る仕事だとしたら、7時からその場所にいる必要なんてありませんよね。当たり前だった残業は大幅に減り、さらに9時~ 18時の勤務が10時~ 17時の勤務へと変更になりました。

古川 美弥 さん

◆イベントを支える仕事を選ぶということ
─今、このお仕事のどんな点が、皆さんにとっての魅力なのでしょうか? また、これから挑戦してみたいことはありますか?

栗田 株主総会含めイベントは1回限りのものですから、失敗ができないじゃないですか。それから、当社の総会向けのシステムやマークシートを集計する機能で、その会社の運命が分かれていくという点では、かなりの緊張感を持って現場に挑んでいます。そんな長時間にわたる総会もありますが、滞りなく運び終わる瞬間は、ホッと胸をなでおろします。何事もなければさらにそこから次の仕事につながり、クライアントからの新たな要望も出てきますから、またそのニーズに一つずつ丁寧に答えていけることにやりがいを感じますし、魅力といえます。
総会の仕事はとても奥が深く、これからも必要な知識を付けていきたいですし、総会だけでなく別分野のイベントについても、当社の機材を使って提供できる新しいサービスを開発していきたいです。

栗田 理香 さん

古川 今、配信向けの機材だけでなく、次々と新しいハードウェアが開発されていて、それらの操作を覚えていかなければならないのは大変ですが、楽しさもあります。普段はあまり登場しない、大きいイベント用のスイッチャーを触るときも腕が鳴りますね。イベントの会場では、自分が叩いたボタン一つ一つで観客がどよめいたり、息を呑んだりする。ですから、最初の演出をする操作の直前は、未だにすごく緊張します。特に映像はオープニングとエンディングが華ですから。それでも、映像の始まりとともに客席が沸いて「今、私はイベントの仕事をやっているんだ」ということを実感できたとき、この仕事をやっていて本当に良かったと思います。