【JNTOデータ】2月の訪日外客数は約148万人 回復率で前月を上回る

日本政府観光局(JNTO)は3月15日、2月の訪日外客数などを発表した。

<発表の要点>

●2 月の訪日外客数は桜シーズンを控えた閑散期にあたること、また、前月の旧正月の反動などにより、特に東アジア市場からの訪日外客数が減少したものの、その他の市場の堅調な回復により、訪日外客数は対2019 年同月比56.6%の 1,475,300人と回復率では前月を上回る結果となった

●定期便においては増便・復便の傾向がみられるが、依然として多くの市場では回復途上にある

韓国は、日本側の水際規制緩和、日本各地への地方路線復便、韓国の旅行業界における訪日商品のキャンペーン等の影響もあり、訪日外客数は568,600 人(対019 年同月比79.4%)だった。

釜山~大阪間の増便、仁川~熊本間の増便などもあり、日本への直行便数は前年同月に比べ回復傾向にある。

中国は、日本行きの海外旅行制限措置や帰国時の入国制限の継続※、日本側の水際規制※などがあり、訪日外客数は 36,200人(対2019年同月比 5.0%)となっている。

※中国文化旅游部より日本行きの海外旅行商品の販売禁止措置が継続されている。自国民の日本からの入国については、陰性証明書の取得が求められる。

※日本への入国については、2月28日まで、陰性証明書の取得、入国時検査が求められていたが、3月1日からは、入国者全員を対象に行われていた入国時検査が直行便で入国した者に対するサンプル検査となった。

天津~成田の増便などもあり、日本への直行便数は前年同月に比べ回復傾向にある。なお、2月28日まで日本側で航空便の運航規制が実施されていた。

※中国と日本の間の直行便については、到着空港を成田、羽田、関西、中部の 4 空港に限定し、増便を行わないよう関係する航空会社に対して要請していた。なお、3 月1日より同規制は廃止。

台湾は、出国規制や帰国時の行動制限等があるものの、日本と台湾双方の水際措置緩和の影響等もあり、訪日外客数は248,500人(対2019 年同月比 62.2%)だった。

※台湾における渡航警戒レベルで、渡航の是非検討等に日本が含まれている。自国民の日本からの入国については、入境後7 日間の自主防疫が必要となっている。

高雄~成田間、高雄~関西間の増便などもあり、日本への直行便数は前年同月に比べ回復傾向にある。