ホーム トピックス スペシャリスト [座談会]「イベントの映像屋さん」って、どんな仕事? 想像していた仕事、実際の仕事を比べて/日本映像機材レンタル協会(JVRA)×ピーオーピー 合同企画

[座談会]「イベントの映像屋さん」って、どんな仕事? 想像していた仕事、実際の仕事を比べて/日本映像機材レンタル協会(JVRA)×ピーオーピー 合同企画

─前向きな意見が多いですね。逆に改善すればもっと仕事がしやすくなると考えていることはありますか

篠藤 僕の会社では直前に仕様やシステムの変更がある場合があって、ギリギリまで自分が現場に行くのかどうかがわかりません。1週間後の予定も次の休みも確定していないんです。もちろん休みは取れるんですが、予定の立てにくさを感じているのも事実でして。皆さんも同じような働き方ですか?

 僕も大体1週間前にシフトが決まります。もっと直前に変更がある場合もあるので、少し予定は立てにくいですよね。

萱嶌 繁忙期や閑散期といった時期にもよりますが、休みについては私も同じような取り方です。直前のスケジュールやシフトの変更は多めだと思います。

 私はオペレーターを担当する皆さんとは少し違うかもしれません。同じように担当するイベントの日程によって個人的な予定の調整をしますが、ある程度は希望日程で代休を取得しやすいと思います。

またシネ・フォーカスの技術部では、シフト担当者が1~2週間前にシフトを決めます。そこで希望休の申請も受けつけており、なるべく各社員が休みたいタイミングで休めるようになっています。

篠藤 そういえば、仕事で色んな工具や装備が必要ですよね。皆さんは会社から支給されている道具以外に、自分で買っている道具はありますか?僕は実は個人でいっぱい買っていて。展示会で絶対使うインパクトやラチェット、電動ドライバー、いろいろと。

もちろん会社の工具はあるけど、数にも限りがありますよね。例えば展示会場で社員がブースごとに分かれたとき、離れたブース間で工具の貸し借りが起こるじゃないですか。その移動とやり取りが、作業効率を下げてしまうと思っていて。

 基本の道具は入社時に購入して、後から経費で精算してもらいました。でも周りの先輩を見ると、それ以上に道具を持っていますね。……やっぱり、仕事で使うなら会社に出してほしいと思いませんか?

篠藤 本当は会社に出してほしいな、とちょっと思ってます。業務の効率化になっているはずなので。



もっと「イベントの映像屋さん」をクリアに伝える。


─より若い世代に映像やイベントの仕事に興味を持ってもらうには、どのようなアピールが効果的だと思いますか? 何を伝えていくべきでしょうか


 映像や音響のコンテストがあるといいと思います。例えばカメラ関連なら、写真展や映像のコンペティションがありますよね。実際に機材に触れて自分で撮りたいものを撮影しているときに、もっと知りたいという気持ちが生まれるのではないでしょうか。だからこそコンテストをきっかけに機材に触れる機会を増やすのはどうでしょう。

InterBEE などのイベントで、本物の機材を操作できる体験の場を作るのも、効果がありそうじゃないですか? バンドをやっていたから篠藤さんや鏡さんがこの業界に来たように、身近に映像や音響の機材がある環境を作っていけば、イベント映像の仕事に対する認知度も高まっていくと思います。

篠藤 未経験でも絶対にできる仕事だから大丈夫! と、後輩には胸を張って伝えたいですね。自分がまさに未経験で、この業界でやっていけるか不安だったからこそ。僕は映像機材について何も知らなかったけど、今は知識がちゃんとついてきたし、しっかりオペレーションもできています。専門学校卒じゃなくても、機械が好き、映画やアニメが好き、音楽が好きな気持ちで頑張れる仕事です。

 自分が入社前に一番抱えていたのは「イベントの映像屋さんって、どんな仕事をしているんだろう?」という疑問でした。ライブやコンサートはともかく、株主総会や展示会の仕事は学生が参加することはあまりないから、仕事を想像しづらいですよね。だからこそ仕事の内容をより詳しく見せる機会があれば良いと思います。

萱嶌 私が音響や映像の仕事に興味を持ったきっかけは、映画のメイキングを見たことです。映画のメイキング映像公開のように、イベントの裏側をもっと発信していくべきではないでしょうか。SNSをはじめ若い世代が集まる場所で、イベントと映像の仕事の楽しさと大変さをリアルに伝えていけたらいいですね。