ホーム ニュース 専門以外の仕事の体験を通し安全学ぶセミナー実施 日本舞台技術安全協会(JASST)新人安全セミナー

専門以外の仕事の体験を通し安全学ぶセミナー実施 日本舞台技術安全協会(JASST)新人安全セミナー

日本舞台技術安全協会(JASST)は6月30日に新人安全セミナーを東京・曳舟文化センターで実施した。会員会社の新入社員56人が参加。安全についての座学と実技の講習を行った。

前半の座学では冒頭、綜合舞台・中野雅人氏が安全衛生の基本の考え方について講演した。 事故が多い時間帯について取り上げ、「複数のセクションによる同時作業が始まる時間に事故が増える。特に退館に追われる22時付近が顕著」と説明。また「各社が安全の基準や責任者を定め、安全対策を一人ひとりが徹底することが重要」と参加者に呼びかけた。

次にJASST事務局長・柿嵜伸一氏が舞台における、特殊な講習と資格が必要な作業の安全についてレクチャーした。JASSTではフォークリフト、足場の組み立て・解体、墜落制止用器具(フルハーネス型安全帯)、玉掛けなどの安全教育を実施している。また熱中症や高所作業の安全対策とルールについても説明した。

照明については共立・小林光四郎氏が講演。 照明作業の一日の流れを説明したほか、照明機材の種類や共立内での安全講習の様子、ホールの照明の仕込み・バラシのようすを写真で紹介した。音響はクレア・ジャパンの伊藤均氏が搬入から撤収のスケジュールを紹介した。また「機材が多くなる舞台袖のセットは、照明のセクションとの丁寧なすり合わせが重要」と述べた。

後半の実技講習では、音響・照明・大道具3つのセクションに分かれ、仕込みから撤去まで仕事の流れを体験した。参加者は普段の業務と異なる2つのセクションを体験する。

多くのスタッフが同時に作業をするステージやイベントの業務において、自分以外のセクションがどのような動きをしているかを知り、安全な現場づくりを心掛けてもらう狙い。図面通りに照明・音響機材や大道具としてイントレをセッティングし、実際の照明の色や、音響の聞こえ方のテストも行った。