連携深めIME2014の来場促進と商談機会増目指す ~JCCB総会~


日本コングレス・コンベンション・ビューロー(JCCB)は6月16日、京王プラザで「平成26年度通常総会」を開催した。平成25年度の事業活動と決算の報告と、平成26年度の事業計画が承認された。

開会に際して、猪口邦子会長は「日本がもっている革新性、先端科学技術、日本の文化、伝統も含めて世界に発信できる機会である五輪・パラリンピックは、世界最大のMICEと言える。都市インフラの充実、バリアフリー化、多言語表示、宗教対応、ボランティアによるおもてなしの精神などあらゆる準備が必要。政策において高い地位を占めるようになってきた国際会議・MICE分野の発展のために、会員の皆さまの意見を聞きながらJCCBが役割をさらに発展させていきたい」と抱負を述べた。

来賓の観光庁MICE推進担当内田浩行参事官は「2020年に向けて、皆さまのMICEへの想いをビジョンに戦略を打ち立てて、JCCBが日本MICEを推進するために議論していただきたい」とメッセージを送った。

平成26年度の事業計画では、コンベンション誘致促進事業として、第24回国際ミーティング・エキスポ(IME2014)の開催を挙げ、「2020年東京オリンピック・パラリンピック開催の決定を好機として、日本のMICE産業の発展のため、企画・運営の日経BP社、および観光庁、JNTOとの連携をさらに強化しながら、新しい会議案件保持者の来場促進と商談機会の増加を図る」とした。

別途、説明された開催概要によると、
(1)基調講演の2日間実施に加えて、新しい来場者層の拡大につながる講演を設ける
(2)MICEリーダーズシンポジウムを観光庁に実地検討を依頼する
(3)ビジネスマッチングシステムはさらなる登録促進と、利用促進のために事務局によるマニュアル・サポートを検討する。といった具体策を掲げた。
また、
(1)MICE担当者、特に企業の会議・研修・インセンティブ等のトレンド紹介と実務に役立つセミナーを展示会場外に隣接した会議室に併設し来場を促進する
(2)公式サイトでの出展者紹介を、MICE担当者の利便性に合わせて変更(学会・会議・企業研修・インセンティブ等目的に合わせた告知スタイルを検討する)
(3)公式ガイドブックを簡略化し会場内での携帯性を重視したデザインに変更する
(4)ハッピーアワーの開催は中止し、終了時間までセミナーやシアター講演等の実務的に役立つ情報の提供を行なう。
(5)小間位置選定基準を明確化し、抽選制の導入等によって小間位置の公平性を確保するよう努める
などの変更を予定しているという。
出展料金はパッケージブース、会員33万4800円/1小間(3.0m×2.5m)など。

そのほかコンベンション・ビューロー部会の開催(5月大阪市、10月熊本市)、会議開催情報の収集・提供、企画調査事業、IMEフェアウェルパーティ(産業部会企画)がコンベンション誘致促進事業として承認された。
広報宣伝活動ではホームページの活用とJCCB事業案内パンフレットの活用、人材育成・研修事業として、コンベンション・ビューロー部会実務担当職員研修会、コンベンション産業部会MICEセミナーの開催予定などが盛り込まれた。

JCCBの会員数は平成25年度の入会が14(団体・企業、以下同じ)、退会が6、平成26年度の入会が4となっており12増で119となっている(平成26年6月現在)