アンバサダーにGAKU-MC就任「キャンピングカーの旅で町がつながる」 カートラジャパン2019

9月20日、千葉・幕張メッセで自動車と旅の総合展「カートラジャパン2019」が幕を開けた。

カートラジャパンは今回で2回目の開催。“ニッポンを、遊びつくそう”をテーマに、移動手段だけにとらわれない、旅行中の車中泊の魅力を発信する。インバウンド急増で課題になっている宿泊施設不足解消につながる「レンタル&シェア」サービスも広く紹介する。

開会式に登場した日本カートラベル推進協会(JCTA)の田嶋伸博会長は、前回の1.5倍の145社が出展したことに触れ、「キャンピングカーや車での旅の魅力、ペットと共に過ごす楽しい時間、行った先でこんなことができるなどを提案してほしい」と話し、カートラ業界を盛り上げ大きくしてほしいとした。

来賓からはナビタイムジャパンの藤澤政志インバウンド事業部長、日本政府観光局(JNTO)の山崎道徳理事が登壇した。山崎氏は世界のレンタカー市場はアジアを中心に成長を続けると海外の調査データを提示。「日本では2018年から23年にかけて市場が11%成長するだろう」と話す。また近年のインバウンドでは首都圏以外の地方に散る傾向もあるとして、二次交通の弱い地方におけるカートラベルの必然性を強調した。

カートラジャパン2019のアンバサダーはアーティストのGAKU-MCが務める。GAKU-MCは毎年1~2カ月に渡ってキャンピングカーを用いたライブツアーを行っており、その様子を楽曲と共に配信していることから、カートラベル文化の発展性が評価された。会場内ステージで行われた就任式では「アンバサダーという立場をもらうと、中途半端なことはできない。カートラベルの魅力を、まずは自分が楽しむことで皆さんに伝えたい」とコメント。キャンピングカーの醍醐味については、「飛行機や新幹線でライブツアーに行くと、泊まるビジネスホテル、ライブ会場、打ち上げ会場のトライアングルしか知ることができない。キャンピングカーで旅をすると、点と点だった町が線でつながる」と語り、今までは通過するだけだった町に立ち寄ることで、自然豊かな日本の魅力を再発見できるとアピールした。

アンバサダーにはカートラベル車両が1年間無償貸与される。就任式ではGAKU-MCがリクエストで特注したオリジナルキャンピングカー「GAKU号」も初披露された。GAKU号は会期中、トイファクトリーブースで展示される。

カートラジャパン2019は9月22日までの開催。20年には名古屋と横浜の2都市で開催予定で、21年にはさらに開催会場を増やす見込みだ。