INCHEM TOKYO 2019で目を引いたブース

11月20日、千葉・幕張メッセで化学・環境エンジニアリングの専門展「INCHEM TOKYO 2019」(主催:日本能率協会)が幕を開けた。会場内で特に目を引いた2社のブースを紹介する。

■旭化成グループ
旭化成、旭化成アドバンス、旭化成エレクトロニクス、旭化成テクノシステムの4社による出展。“「Care for People, Care for Earth」~人と地球の未来を想う”というコンセプトのもと、「次世代モビリティ」、「プラント整備」、「最先端エレクトロニクス」、「水処理・環境対策」、「働く人の安心安全」の5テーマを展示した。

「次世代モビリティ」コーナーでは五感でつながる車の未来をテーマに旭化成が考える、搭乗者にとって快適・安全・安心な未来の車室空間をさまざまな繊維製品や樹脂製品、センサなどを用いて具現化した「AKXY POD」を展示。搭乗も可能で、プラント関連製品が並ぶ中、ひときわ異彩を放ち来場者の目を引いていた。

ブース中央ではリチウムイオン電池の研究開発によって2019年度ノーベル化学賞を受賞した吉野彰・旭化成名誉フェローの特別展示コーナーも設けられた。

■桐山製作所
「桐山可変型ガス洗浄瓶」や「KIRIYAMAアロマ抽出装置」などのガラス製装置を展示。ブース前にずらーっと並んだ理化学ガラス用器具や蒸留装置の機能美が道行く人々を惹きつけるほか、ガラス細工をその場で作り上げる手作業の実演も行った。

同社の桐山時男代表は「ガラス用器具は機械で作る部分もあれば、実演のように手作業で作る部分もある。実演で使っている材質は展示物とまったく一緒だ」と話す。

バーナーの熱により形を変えていくガラス細工はもちろん、職人の洗練された手の動きから目が離せなかった。