240のデジタルコンテンツを体験できる「バーチャル日本博」オープン

8月17日、文化庁は日本の文化と美をバーチャル空間上で表現し、世界へと発信する「バーチャル日本博」をオープンしたと発表した。

パビリオン外観:エントランスではコンテンツ情報、ライブ映像などを配信

「日本博」は国の関係府省庁、文化施設、地方自治体、民間団体等が連携し、日本が誇る文化を体系的に発信するプロジェクト。バーチャル日本博は実際の会場での「リアル体験」と、オンライン上の仮想空間で展開される「バーチャル体験」の融合を目指すために設立された。

展示エリア:壁面に美術展、舞台芸術など動画、VR、画像を展示
展示エリアの様子(例):特別展「冨嶽三十六景への挑戦 北斎と広重」江戸東京博物館

バーチャル日本館では美術展、舞台芸術、自然、芸術祭など、日本博事業が表現する様々な「日本の美」を、バーチャル世界で体験することができる。オンライン上で実際に行われる日本博事業とのつながりを持たせつつ、1万年前の縄文時代の文化財から、仏像などの彫刻、浮世絵、工芸、きもの、ファッション、現代アート、マンガ・アニメなどの展覧会、歌舞伎、能楽、文楽などの伝統芸能、現代舞台芸術、芸術祭、アイヌ文化を活用した各種体験事業などのコンテンツを日本語と英語で掲載し、国内外からアクセス可能となっている。

開設時には日本博でこれまで実施してきた事業や現在各会場で開催されている45事業、計240点のデジタルコンテンツ(動画・VR・画像等)を掲載。今後はオンラインツアーや、舞台公演などの配信を順次行う予定。秋以降には、3DCGで描く日本の自然や都市が共生する空間として拡張するとともに、オンタイムで実施するオンライン配信に視聴者がアバターとなって参加することで、事業者と参加者のコミュニケーションが可能となる機能などを追加する。