ハンブルグ・メッセ、2022年の売上高は8桁台後半と予想

ドイツのハンブルグ・メッセ&コングレス(HMC)はこのほど、2021年の事業報告および2022年の見通しを発表した。

2021年の売上高は2800万ユーロに達した。材料費とメンテナンス費用を節約し、政府の緊急基金を活用するとともに厳しい短時間勤務を実施。欠員補充を遅らせることで、HMCは年末の予測値であるマイナス5800万ユーロをマイナス4700万ユーロまで減らすことに成功した。

1月から8月にかけては展示ホールA2とA3にドイツ最大の予防接種センターを設置。100万人以上のワクチン接種を行った。また、約5年にわたり全面改修のために閉鎖されていたCongress Center Hamburgの一部が開業。こけら落としとして「ITSモビリティ会議」の開会式を行い、現在は微調整のためソフトオープニング期間となっている。

2021年は予定されていた51件のイベントのうち、29件が実現。22件が延期または中止となった。秋季には十数件のリアル展示会を開催したものの、年末から新型コロナウイルスのオミクロン株が急速に広まったことにより、2022年第1四半期に予定されていた展示会や国際会議はほとんどが延期もしくは中止となった。

そのような状況だが、同社では2022年に展示会ビジネスが大幅に好転すると予想している。HMCのベルント・アウフダーハイド社長兼CEOは「最近の予測では、現在の新型コロナウイルスの波は数週間のうちに収まるだろうと言われている」と推測。年間の売上高は8桁台後半を見込むが、展示会や国際会議の開催件数については正確な見通しを立てることができずにいる。