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激変する環境に対応する新ビジネスモデル発信 フューネラルビジネスフェア(5/8)

「月刊フューネラルビジネス」を発行する綜合ユニコムは6月28日・29日の両日、パシフィコ横浜で第16回目となる「フューネラルビジネスフェア2012」を開催する。

急速な少子高齢化の進展により、社縁をはじめ地縁・血縁などが希薄になり、地域を問わず会葬者数が減少している。同時にこれまでの葬送文化や葬祭ビジネスモデルも崩壊しつつあり、直葬や家族葬が増加するなど葬祭マーケットが大きく変化している。

フューネラルビジネスフェア2012は、同時開催の「フューネラルビジネスシンポジウム2012」とともに、葬祭サービスの総合展示会として、今回のテーマに『パラダイムシフト(大変革)新しい[葬送文化]と[葬送ビジネスモデル]の創造』を掲げた。

葬祭関連企業約120社が出展し、企業経営、相殺業務支援サービスや新商品・新システムを提案する。展示会場内では企業によるブース展示のほかに、“ニュープレゼンテーションコーナー”を設け、全14社による実演・提案も行なう。

フューネラルビジネスシンポジウムでは、注目企業の経営者や各分野の第一線で活躍する専門家を招聘し、全23講座を開講。激変する葬儀形態や消費者意識、また経営に活かすための最新情報を発信する。

入場は、業界関係者のみの限定招待制(一般入場不可)。その他、詳細については事務局(Tel:03-3563-0420)まで。

UFIがITと運営の先進技術を表彰、展示会産業の継続的革新促す(5/8)

国際見本市連盟(UFI)は4月26日・27日、オランダのユトレヒトでフォーカス・ミーティングを開催、2011年の展示会産業アワードの投票が行なわれた。

ICT部門ではメッセ・フランクフルトが大賞を受賞、オペレーション部門ではフィラ・デ・バルセロナが大賞を受賞した。

メッセ・フランクフルトは、オンライン・オフラインともに利用できるスマートフォン用アプリのパッケージが評価された。フロアプランや、出展者検索、ソーシャルメディアとの連携、カスタマイズが可能だという。同社の15件のイベントで採用されており、来場者が展示会のメリットを最大限活用できるツールとの認識が高まっている。

フィラ・デ・バルセロナはクレーム管理システムを開発。展示会の運営やセールスに対する利用者のクレーム解消・満足度向上、カスタマーサービス部門の生産性向上に大きく寄与した。システムを使用した結果、もっとも多かった苦情はブース設営サービスで、備品レンタル、電力供給へのクレームが多かったという。同社はサービス品質向上モデルを構築し、顧客満足だけでなくスタッフのモチベーション向上にも成功したという。

UFIの会長ポール・ウッドワード氏は「他の産業と同様に展示会産業も常に革新が求められている。当アワードは創造的なソリューションを表彰することで、展示会産業の発展に寄与している。会員のみならず非会員にも門戸を開放していますので多くの方にノミネートして欲しい」と語った。

なお、2012年度は新たにサステナブル部門を新設する予定だという。

ミドル世代のための 親孝行イベント開催 オヤノコト.エキスポ(5/08)

オヤノコト.エキスポ開催委員会(事務局・オヤノコトネット)は、そろそろ親のことが気になりはじめる35~50歳代の子ども世代(「オヤノコト」(R)世代=オヤノコトネットの造語)を対象に、これからの人生をいかに安全で快適に過ごすかについて考え、学ぶ生活密着型イベント「オヤノコト.エキスポ2012」を7月14日・15日の2日間、東京国際フォーラムで開催する。

高齢の世代が、快適な生活に役立つモノやサービスを自分たちの手で探すのはたいへんなこと。そこで、子ども世代が親に代わって必要な情報を集め、かつ自分たちのライフスタイルも維持できるよう、お互いをよりわかりあうキッカケを提供することがオヤノコト.エキスポのテーマ。

親世代のユーザビリティに配慮した2世代住宅や、使いやすい機能の携帯電話、優れたデザイン性と脱着性を備えた洋服など、親子が安心・快適に過ごすための最新グッズやサービスを多数展示する。さらに、家電や自転車、介護施設など生活スタイルや人生の転機が訪れた際に必要となる情報もゾーンごとに分けて出展する。

また、場内のセミナーコーナーでは著名人や幅広いジャンルの専門家を迎え、多彩なテーマのセミナーや特別講演を予定。親子が生活サポート情報の収集・体験・相談ができる企画を多数提供する。入場は無料。 ちなみに、オヤノコト.エキスポは2008年に第1回を開催、今回で5回目となる。昨年は出展者数71社、来場者数は2万3538人と過去最高を記録した。

未来を創る作品を 名称も新たに募集 DSA空間デザイン賞2012(5/08)

日本空間デザイン協会(旧名称・日本ディスプレイデザイン協会)は空間におけるコミュニケーションデザインの創造を目指す優秀なデザインを「DDAディスプレイデザイン賞」として顕彰し続けてきたが、このほど協会の名称変更にともないアワードの名称も新たに「DSA空間デザイン賞」として作品を募集している。後援は日本経済新聞社。

新名称の第1回目となる今回は、空間デザインの未来を創る作品を期待しており、学生には空間に新風を送り込むような作品を募集。また、今年の特別賞は東日本大震災を受けて、人々を励まし、未来への希望をつなぎ、地域の再生を応援する空間コミュニケーションデザインや復興支援イベント作品を募集している。

賞の詳細は以下の通り。

●空間デザイン大賞・日本経済新聞社賞(1点)
●空間デザイン優秀賞・奨励賞(20点以内)
●空間デザイン企画・研究特別賞・協会特別賞・学生賞(数点)

各賞にはトロフィー、賞状の贈呈。記念セミナー開催。全国各地で受賞作品の展覧会を開催。また、賞作品は「年鑑日本の空間デザイン2013」(内外版)に収録し発表する。

なお、応募締切は2012年5月18日(必着)となっている。

応募要項、応募フォームなどの詳細は、主催者ホームページ(http://www.dsa.or.jp/des/des.ftml)を参照のこと。

展示会用語集

使用頻度の高い専門用語を厳選して収録しました。

50音順

アース【アース】
電気工事の際、感電や漏電防止、異常電圧抑制および保護装置などの確実な同左を目的に、いろいろな設備や大地と電気的に接続すること。接地という。
アクリル板【アクリルバン】
アクリル樹脂製の板で、透明、乳白色、白、青、赤など豊富な色のものやがある。また、透明アクリル板にの片面にめっきを蒸着し焼き付け塗装をした鏡、アクリルミラーなどもある。
アンカーボルト補修費【アンカーボルトホシュウフ】
会場にアンカーボルトの打設工事を行なった場合、展示会終了後、会場施設側が床面の補修、整備を行うために発生する費用。床補修負担金、床面復旧協力費などと呼ばれることもある。
行灯【アンドン】
展示装飾で、表面や側面を半透明のガラス、アクリルなどで構成をしたもので、照明機具が内蔵されたサインなどのこと。
イベント保険【イベントホケン】
展示会を含むイベントのリスクを考慮した保険で、興行中止保険、賠償責任保険、傷害保険、動産総合保険により構成される。
AV機器【エイブイキキ】
AUDIO(音響)およびVISUAL(映像)に使用する機器の略。
エースライン【エースライン】
蛍光灯と同様な光を発する細身の蛍光管(商標名)。一般的な蛍光灯と違い蛍光管と安定器を別々に設置するため狭い部分にも取り付けが可能である。スリムラインとよばれることもある。
ATA CARNET【エーティーエーカルネ】
職業用具、商品見本、展示会への出展物などの物品を外国に一時的に持ち込む場合、税関で免税扱いの一時輸入通関ができる「通関手帳」のこと。物品の一時輸入のための通関手帳に関する条約(ATA条約)による。
エス(S)カン【エスカン】
S字野形状をした金属製のフックのこと。展示会では、釘打ちができないシステムパネル使用時に鎖などと連結させ、説明パネル取り付けのときなどに使用する場合が多い。
エフエル(FL)【エフエル】
直管型の一般的な蛍光灯の略称。
Fケーブル【エフケーブル】
使用電圧が600Vまでの低圧配線用ケーブルで、一般的な屋内配線、屋外配線に使用される絶縁ビニールシース平型ケーブルのこと。2芯、3芯がある。VVFケーブル、VFという場合もある。
MC【エムシー】
開会式、レセプション、イベントなどの司会者のこと。マスターオブセレモニーの略。
オープンブース【オープンブース】
周囲を壁で囲うことをせず、来場者が小間のどこからでも入れるように構成された小間のこと。
オクタノルム【オクタノルム】
ドイツのユニット(システム)式の装飾部材のメーカー名・商標名。

カーペット【カーペット】
絨毯のこと。ウール、コットンなどの天然繊維、レーヨン、アクリル、ナイロン、ポリエステルなどの化学繊維を素材としたものがある。展示会で使用する場合は必ず防炎処理をされているものを使用する。
外国貨物【ガイコクカモツ】
外国から到着した貨物で輸入が許可される前のもののこと
カッティングシート【カッティングシート】
粘着材のついた塩化ビニール製のシートで、展示会ではサインやグラフィックの材料として使用されることが多い。
壁紙【カベガミ】
内装の仕上げ材で、紙や布などの裏側に紙を貼り裏打ちしたもの。布製、紙製、ビニール製などのものがある。布製の壁紙のことをクロスという。
カンファレンス【カンファレンス】
特定の目的に向けて行なわれる会議、競技会のこと。
基準小間サイズ【キジュンコマサイズ】
展示会主催者が独自に決定する展示会の基準となる小間のサイズ。 3m×3mが一般的であるが、展示会の性格や会場の性質などによって4m×4m、2.7m×2.7m、3m×2mあるいは、?u数などを基準とする場合もある。
基礎小間【キソゴマ】
主催者が設定し、敷設する小間のことで、隣接する小間との境界に壁面を建ててあるものや境界の目印だけを行なっているものなどがある。
基調講演【キチョウコウエン】
展示会全体のテーマや開催の基本方針にかかわる講演のこと。
経師【キョウジ】
本来、襖、障子、壁紙を貼る職人のことであるが、それらの工事、作業のこと。表具、表装などという場合もある。
クローズドブース【クローズドブース】
来場者の入場を制限することを目的とし、小間の出入り口を限定し、周囲を壁面などで囲った小間のこと。
興業中止保険【コウギョウチュウシホケン】
悪天候、自然災害、交通機関の不通などの理由で、展示会、イベントが中止、中断される場合、既に支出した費用や中止・中断に伴い必要となる臨時費用に対するもの。
合板【ゴウバン】
木材で、1mmから3mmの板を何枚か重ねて接着し1枚にした板野こと(ベニヤ板)。一般合板のほかに化粧合板、ランバーコア合板などがある。
小間【コマ】
展示会場の展示場所を区分配置したスペースの単位。ブース・エキジビションスタンドという場合もある。
小間形態【コマケイタイ】
基準小間を複数組み合わせる場合に主催者が定める小間の形状。独立小間、島小間、ブロック小間など、複数列に並べたものや四方が通路になる小間などがある。
小間図面【コマズメン】
小間ないの設備、機器などの配置を記入した図面で、図面に従って小間の製作・設営を行なう。平面図・立面図を基本とし詳細をあらわしたものがある
小間装飾【コマソウショク】
割当てられたスペースを対象として、展示会によって決められた規制に従い、各出展者がそれぞれ独自に行なう自社の装飾のこと。ブースディスプレイともいう。
小間内電気工事(二次側電気工事)【コマナイデンキコウジ】
小間に取り付けられた主ブレーカーから分電盤、配電盤、制御盤をとおし出展機械への配線、小間内の照明工事、コンセント工事などの取り付け、配線のための工事のこと。(工事責任は出展者または小間内こう事業者となる)
小間の仕切り【コマノシキリ】
割当てられた小間と隣接する小間との境界に設置する壁のことで基礎パネルという場合もある。
小間割図【コマワリズ】
会場内に小間の割り振りを行なった図面のこと。
小間割抽選会【コマワリチュウセン】
主催者が行なう、各出展者の小間の位置を決定するための抽選会。
コンセプト【コンセプト】
展示会出展にあたっての基本的な考え方、方針のこと。
コンパニオン【コンパニオン】
展示会の女性の説明員、案内・接客係のこと。
コンパネ【コンパネ】
本来は建築工事のコンクリートの型枠用荷使用する合板。厚みのあるもの。展示会では、床面に使用したり、重量物をのせる場合の展示台の天板に使用したりすることが多い。

システムパネル【システムパネル】
組み立て式の壁面パネルのこと。アルミなどの金属部分と合板を組み合わせたものが多い。展示会基礎パネルでは、オクタノルム社(ドイツ)製のものを使用するものが多い。
車両待機場所【シャリョウタイキバショ】
会場内の搬入・搬出の混雑、混乱をさけるため、出展関係者の車両を搬入・搬出時に一時的に待機させる場所のこと。
出展者募集案内【シュッテンシャボシュウ】
主催者が出展者を募集するために、見込みの出展者に告知をする案内書のこと。開催主旨、開催要領、出展料金、申込期限その他の諸条件が明記されている。
出展の手引き【シュッテンノテビキ】
展示会開催にいたるまでの作業レベル計画や規定、各種工事関係の説明が記されたもの。通常、出展者に向けた説明会などで詳細に説明を行なう場合が多い。
出展要項【シュッテンヨウコウ】
展示会の主旨、内容や主催者と出展者の権利・義務などをについてを明記した約款的文書のこと。出展者は申込とともに契約締結となる。
傷害保険【ショウガイホケン】
来場者、従業員、アルバイト、コンパニオンなどが展示期間中にけがをした場合に補償するもの。
消防規制【ショウボウキセイ】
各会場ごとに消防上の法令、条例にあわせて規制が設けられ、それにより禁止、または制限されるもの。
例:危険物品の持ち込み禁止など
消防査察【キチョウコウエン】
展示会開催にあたり、消防上の法令、条例にしたがっているかを消防署員が検査すること。開催前日や開催初日に行い、必要に応じ改善指導を行う。
シンポジウム【シンポジウム】
同一の問題に対して、複数の講演者が異なった面からの意見を述べ、司会者などの質問に応答する討論会のこと。
スペース渡し【スペースワタシ】
主催者から出展者への小間の引き渡し方法で、小間の境界に壁などがなく目印だけを行なっているもの。土間渡しなどという場合もある。
スポットライト【スポットライト】
白熱球(レフ球)やハロゲン球を使用した照明機具。
墨出し【スミダシ】
小間割(会場レイアウト)に基づき、会場内に各小間の割り付けをする作業のことをいう。線引き地割りという場合もある。
セットバック【セットバック】
会場の消防上の理由や出展小間の後方の見通しの確保などを考慮するために、装飾物の高さの制限とともに、小間の端から一定の寸法で内側にいれなければいけないという基準のこと。展示会ごとに決められる。ステップバックという場合もある。
セミナー【セミナー】
特定のテーマにしたがい、発表や討論などを行なうもの。
装飾規制【ソウショクキセイ】
主催者により展示会のスムースな運営のためにあらかじめ決められた装飾施工上の規制のこと。
即日撤去【ソクジツテッキョ】
展示会終了後、その日のうちに撤去を完了すること。
袖パネル【ソデパネル】
隣接する小間との境界に設置する壁のうち側面に設置するもの。

台車【ダイシャ】
荷台に車輪のついた移送用運搬具のことで、軽量、小型の展示品や装飾資材の移送用に使用される。
タイルカーペット【タイルカーペット】
50cm角、45cm角などの正方形を1ピースとしたタイル状のカーペットのこと。
ダウンライト【ダウンライト】
天井面などに埋め込んで取り付ける下向きの照明機具。
タペストリー【タペストリー】
一般的には布に絵やパターンを織り込んだ装飾用の織物の壁掛けのことであるが、展示会では布にグラフィックの印刷などを施したもののことをいう場合が多い。
通関手続【ツウカンテツヅキ】
貨物の輸出、輸入の申告から、それぞれの許可に至る一連の税関手続き。展示品についても一連の手続きを終了してから会場に搬入する。
通電時間【ツウデンジカン】
電気幹線工事や通電テストを終えてから撤去日までの、出展者が小間内で電気を使用することが可能となる時間(日時)のこと。電気供給時間送電時間という場合もある。
突き出し看板【ツキダシカンバン】
隣接する小間との境界の壁を利用し設置する通路状に突き出した看板のことで社名や小間番号などが入っているもの。
撤去【テッキョ】
出展物や装飾などを会場内から取り去ること。
手運びによる搬出【テハコビニヨルハンシュツ】
会場内に車両入れることをせず、展示物や装飾を会場外へ運び搬出をすること
電気幹線工事(一次側電気工事)【デンキカンセン】
会場施設にある既設の電源から電気ピットおよび会場内を通り、各出展者の小間に取り付けられた主ブレーカーまで引き込むための工事のこと。(工事責任は主催事務局側または主宰者側工事請負会社となる)
電気供給申込書【デンキキョウキュウモウシコミ】
出展者が出展において必要とする電気量を申込むための書類のこと。使用予定の電気容量をあらかじめ主催者側に申請がない場合には、小間までの電気幹線工事は行えない。
電気使用料金【デンキシヨウリョウキン】
展示会では、申込まれた容量に応じて一律に掛かる電気使用の料金となる。会場の規則、会期などの条件により1kwあたりの均一単位とする場合が多い。一般的には電気幹線工事とともに電気使用料金を加算した金額が主催事務局側より請求される。
展示規制【テンジョウコウジ】
展示会では、パネルを上部に取付けたり暗幕や布を上部に張り込むこと。展示会場ではスプリンクラーの散水障害など、防災上の理由で,小間装飾時に天井を設けることに制限がある場合が多い。
天井工事【セミナー】
特定のテーマにしたがい、発表や討論などを行なうもの。
動産総合保険【ドウサンソウゴウホケン】
展示物に対して、盗難、破損などの事故が起きたときに補償するもの。レンタル品についても補償する。
動線/導線【ドウセン】
会場内外の来場者の流れのこと。会場の入口から出口までの流れが完全に決められたものを強制導線という。
トラス【トラス】
本来、部材の接点がピン接合となっている三角形を基本単位とした構造骨組みのことだが、展示会で使用されるトラスはおもに200角、300角などのものが多く、支柱や梁材として使用する場合が多い。アルミ製のものやスチール製のものがある。

ナレーター【ナレーター】
ステージなどで語りながらプレゼンテーション、商品説明などをおこなう説明員。
荷役機械【ニエキキカイ】
クレーン、フォークリフト、積載型クレーンなど野ことで、展示会場ではおもに、装飾資材や展示物の積みおろし、組み立て、解体などに使用するための機械のことをいう。

パース【パース】
透視図のこと。ある視点から見た完成予想図などに用いる手法。
配管幹線工事【ハイカンカンセン】
会場施設にある既設の設備の取り出し口から給排水ピットおよび会場内を通り、各出展者の小間まで、水、エアー、ガスなどの配管を行なう工事のこと。
賠償責任保険【バイショウセキニン】
偶然の事故によって他人や財物に損害を与えたために、被保険者が法律の賠償責任を負担することにより被る損害に対して支払うもの。展示会では、請負業者特約施設所有管理者特約受託者特約がある。
バックパネル【バックパネル】
隣接する小間との境界に設置する壁のうち背面に設置するもの。
パッケージ小間【パッケージコマ】
展示会出展にあたり必要最低限と思われるもの(壁面パネル、パラペット、蛍光灯、受付、カーペットなどがセットとなっている小間。
パネルディスカッション【パネルディスカッション】
特定のテーマについて、複数の対立意見の代表者(パネラー・パネリスト)が、進行役(コーディネーター)の統括のもとに徴集の前で討論会を行なうもの。公開討論会。
パラペット【パラペット】
小間の全面上部に取付る幕板状のもののこと。社名を貼ったり照明を取付けたりする場合に取付けることが多い。
パネルディスカッション【パネルディスカッション】
特定のテーマについて、複数の対立意見の代表者(パネラー・パネリスト)が、進行役(コーディネーター)の統括のもとに徴集の前で討論会を行なうもの。公開討論会。
パンチカーペット【パンチカーペット】
展示会で多く使用されるもので、厚みの薄いものでポリプロピレン製でロール状のカーペットのこと。
搬入出経路【ハンニュウシュツケイロ】
展示会開催にあたり、搬入出をスムースに行なうために主催者が決める搬入・搬出に関わる経路。
PA【ピーエー】
多くの人に対し音を拡声することおよびその装置(音声増幅装置など)のこと。でPublic addressの略。
ビーム【ビーム】
システムパネルを使用する場合の部材の呼び名で、おもに支柱間を結ぶ横材のこと。
ピット【ピット】
電気の配線や水道ガスの配管を行なうために施された溝などのこと。
フラッシュパネル【フラッシュパネル】
木工パネルでは、芯材に対して面材を貼ったパネルのことをフラッシュパネルとよぶ。片面だけ貼ったもの、両面貼ったものがある。
プリントベニヤ【プリントベニヤ】
表面に木目などの柄や模様が印刷されたベニヤ板のこと。
への字【ヘノジ】
カーペットの隅がめくれあがることを防ぐために取り付けるカーペット止めのこと。断面の形状が「へ」の字型をしているためにへの字という。素材は塩ビ、アルミ、ステンレスなどがある。
ベルクロテープ(マジックテープ)【ベルクロテープ】
フック状とパイル状の2枚を噛み合わせることで、着脱自在となっている布製のテープのこと。展示会では、釘打ちができないシステムパネル使用時の説明パネル取り付けのときなどに使用する場合が多い。
防炎合板【ボウエンゴウハン】
防炎処理をされているベニヤのこと。防炎処理がされているものは裏面に赤ラインのプリントや防炎協会の発行する防炎シール貼付されている。展示会の装飾物は必ず防炎されたベニヤを使用しなくてはならない。
防炎カーペット【ボウサイカーペット】
防炎処理をされている床材のこと。防炎処理がされているものに対して証明するラベル、またはシールが発行され、展示会で使用する場合は必ず表示しておかなくてはならない。
ポール【ポール】
システムパネルを使用する場合の支柱名どの縦材のこと。
ポスターセッション【ポスターセッション】
所定の課題について、視覚的に提示するために紙などに詳しく書いた説明をもとに話し合いや会議を行なうもの。
保税展示扱い【ホゼイテンジアツカイ】
保税展示場の許可を受けた展示会において、外国貨物を保税のまま出品する場合の手続きのことで搬入時と同一形状、数量で再輸出させることが原則となる。
保税展示場【ホゼイテンジジョウ】
特定の国際展示会・見本市など、外国貨物を展示する会場に使用する場所として、税関長が保税を許可した展示場のこと。
ポリ化粧合板【ポリケショウゴウハン】
表面に色、木目などの柄や模様のポリエステルシートを貼付けたベニヤ板のこと。ポリ板という場合もある

メラミン化粧板【メラミンケショウバン】
表面に色、木目などの柄や模様がありメラミン樹脂でできた板のこと。ポリ板とあわせて仕上げに使用することが多い。デコラ(デコライト化粧板:商標)とよばれることもある。
木工パネル【モッコウパネル】
木軸の枠とベニヤで作られた木製のパネルで、基礎パネルで使用する場合には、リースのものを使用する場合が多い。

養生ビニールシート【ヨウジョウビニール】
カーペット敷き込み後、搬入中の汚れ防止のために覆うビニールのシートのこと。

臨時電話(仮設電話)【リンジデンワ】
展示会の会期にあわせて、期間限定で設置する電話回線のこと。
ルーバー【ルーバー】
一定の幅の板を平行に並べて、視線の遮蔽、照明の制御、通風、換気などの用途のもの。

ワークショップ【ワークショップ】
所定の課題について、事前研究の結果を持ち寄って行なう実習をともなった会議、セミナーのこと。

 

基本照明

特集 視覚コミュニケーション/展示会照明計画の基礎知識
照明基本3計画の内容

基本照明


(1)光を測る単位
・展示物、パネル等の基本照度注1)の確保

会場平均照度を上回るの照度の確保。主な国内展示場では 約700 lx以上

・内照展示物の輝度注2)と展示物の照度バランスの検証

内照展示物が明る過ぎることによる展示物の視認性の悪化を防止する

注1)「照度」とは、その光がある面積を照らすときの「面が受ける光の量」を表す単位。同じ光束の光では受ける面積が広くなると照度が下がる。

注2)「輝度」とは、その光が照らした面(や物)、あるいは光源そのものを「ある方向から見たときの輝き(反射光)の量」を表す単位。

・展示会場照度と展示物照度のバランスの検証

すべての展示物照度は基本的に会場平均照度を上回る必要があるが、現実的に費用対効果を考慮した場合の展示物照度の優先順位を決定。

 

(2)照度と物体の見え方/比視感度曲線

 

・光源の演色性注3)の検証

展示物をより美しく見せるには、展示物の物体色の再現性を高演色性の光源によって高めることができる。したがって、明るさのみに注視せず光源の分光分布が優れていることも重要。演色Raの高い光源を計画することで展示物をより美しくみせることとなる。

極端な例で一般電球とトンネル等に使用されているナトリウム灯の分光分布を比較すると、後者には青の光はほとんどない。そのため青や緑の物体色は黒ずんで見えることになる。したがって白色の蛍光灯よりも演色性AAA,Ra99の蛍光灯を使用した場合のほうが幅広い物体色の再現が可能となる。

 

(4)白色と演色AAA昼白色の比較

 

(5)光の色の現われ方
・色温度注4)の検証(単位K:ケルビン)

展示物のコンセプト、展示環境により判断する。

注3)光源となる光の中に各色の成分がバランスよく含まれているのかどうかを表すのが「演色性」。同じ色温度の光でもその光の中に含まれる色成分のバランスによって色は変わる。

注4)光の色を数値化して表現するのが「色温度」。色と温度には関係があり、光の色を温度として表す方法である。色温度が高いほど白色は青みがかり、低いほど赤みを帯びる。

 

 

照明計画

特集 視覚コミュニケーション/展示会照明計画の基礎知識

伊東 保典(有)アイズ・コンプレックス代表

ここでは、照明という側面から展示会の視覚コミュニケーションについて考えてみよう。照明デザインを計画する際に求められる基礎知識を、空間総合演出を手がける(有)アイズ・コンプレックスの伊東保典氏に、実際のフローに合わせて図表・写真とともに体系的に解説していただいた。

また、下の写真では、最新照明テクノロジーとして注目されているLEDの可能性を示した。照明の基本メソッドを習得し、最新技術の活用事例を知って、来場者との効果的な視覚コミュニケーションについて再考しよう。

 

01 02 03 04
[01][02][03]は最新のLED照明による3パターンの演出手法。これまでの照明器機では不可能とされた演出も可能に。[04]は[03]を横から見たもの。

 

はじめに


近年、展示会における照明ディレクションの必要性は重要視されてきている。しかし、現実に出展者が照明デザイナーをディスプレイデザイナーと同様な立場で起用し展示会のディスプレイ計画を進めていくことは、

一般的に難しい状況にある。予算に限りがある展示会においてはさらに状況は厳しい。

本来、展示会における照明ディレクションは、出展者が来場者に出品物を視せるための展示照明とプレゼンテーションを魅せるための演出照明の2つに大きく分けられるが、
それぞれの照明計画をしっかりと認識し、かつ実施している出展者は少ない。

実際は、ディスプレイデザイナーが照明デザイナーを兼ね、電気施工会社と打合せをおこない展示照明を実施し、プレゼンテーションステージが演出的である場合には、
プレゼンテーションを取り仕切るプロダクションにより発注を受けた舞台照明施工会社が演出照明を実施している。

この図式が展示会場で見受けられる事例のほとんどとなっている。

しかし、最近の照明に対するソフトもしくはハードへの注目度や展示会の総合的なディレクションの進化を考慮すると、
ディスプレイデザイナーは本業に専念し、最終的視覚伝達の役目をもつ照明デザイン・ディレクションは照明デザイナーが担うという図式を構築し、
それぞれの専門職がデザイン・ディレクション作業を同じテーブル上で共同作業していくことが重要となる。

これからは、どんな小さな展示会でも「明るければ良い」と言われた過去の展示会とは決別しなければならない。
それほど照明技術は進歩し情報量も増加してきている。

本稿では、展示会における照明計画を実施するにあたって参考となる照明の基礎知識をまとめた。
出品物やプレゼンテーションを彩る「照明」の意味や目的を理解することでみえかたを学び、展示会でのみせかたについて改めて考えてみよう。

照明計画の基本メソッド


照明基本3計画の内容


サイン計画

サインと照明のケーススタディ~サイン編~辻井 勝
ピースタイル代表

 

サインの役割


展示会での「サイン」といえば、まずブースに掲出される企業名や商品名を連想します。
これは「誰が出展しているのか」という看板であり、展示会来場者はこのサインを目当てにそれぞれの企業ブースにたどり着きます。
言い換えると「サイン」がなければ、そのブースはどこが出展しているのかすら不明になることもあるのです。
そして「展示会」という特殊な場での「高揚感」や「期待感」の演出にも、サインは重要な役割をもちます。
工夫のないサインでは来場者への充分なアピールもできず、来場したであろう潜在顧客の来訪を逃すことにもなるかもしれません。

その重要な「サインの工夫」について、よもやま話も交えながら考えてみたいと思います。

サイン(標識・看板)というものは言うまでもないことですが「意味をもって設置される」ものです。

ここでの”意味”とは「見た者に行動を”促す”内容」です。
促したい行動としては「してはいけない」「してほしい」という直接的なものや「ここにある」「あそこにある」という位置表示などの間接的なものがあります。

展示会でのサインは、街での店舗看板のように出展ブースの主体を表示するために掲げられ、「ここに出展している」という「行動を促す=来訪してもらう」ために設置されるものであり、屋外サインボードなどへの単なる商品名・企業名の掲出とは違った工夫が有効となります。
その工夫には奇抜さやカッコよさなど必要ありません。

「見つけやすさ」と「分かりやすさ」、さらには「来場者からどう見えるか」「見た来場者に何をしてもらいたいのか」という視点でのサイン計画が必要なのです。

 

見つけやすさと分かりやすさ


まずサインは「見て」もらわなければ意味がありません。
言い換えれば「見て分かりやすい」サインを「いかに見つけやすく」設置するかが重要なポイントです。

では、目に飛び込んでくる視覚情報の「分かりやすさ」とはどういうことでしょうか。
人間は自分の目で見たものを一時的に記憶し、それが「自分にとって意味のあるものかそうでないか」を振り分けます。
その振り分けに時間や手間がかかるものより、かからないもののほうが「分かりやすい」といえるでしょう。
たとえば信号機のように「記憶された形と色」に基づいた表示であれば、表示された意味を理解するのに時間や手間は少ないのです。
これに比べて、文字情報を読まなければならない掲出物であれば「読んで意味を理解し、それに対しての判断をする」ことが必要になるため、信号機の表示よりも時間と手間が必要になります。

≪記憶された形と色≫

さて、車いすマークや非常口の表示のように、絵を用いた「ピクトグラム」は直感的に手早く意味を理解してもらうために有効です。
展示会場での企業名や商品名のサインにも、通常の広告露出で使用されているロゴなどを使えば、その『記憶された形と色』によって見る側の認知処理が早くなります。

展示会来場者というのは、そのカテゴリーに興味がある層です。
企業の通常広告を他の層よりもよく目にし、ある程度商品や企業の情報ももっていると考えられます。

前述の『記憶された形と色=通常のロゴ使用との整合』に加えてさらに「目新しい」演出手法での掲出の工夫などで「来訪してもらう」度合いを強めることもできるでしょう。
その対策としては、サインに向けて照明を当てたり(外照式)、内部に照明を仕込んだり(内照式)することで「見つけやすさ」を向上することができます。

≪見つけやすいサインとは何か≫

「見つけやすい」サインとはどういうものでしょう。

街を歩いていて「目に入りやすい」サインを思い浮かべると「大きい」「鮮やかな」「強い」サインだということに気がつきます。たとえばビルの屋上などに設置されている、商品広告のサインボードなどは物理的に「大きい」し、ネオンサインなどの明滅する表示や、電光掲示板を流れるニュース情報などは「強い」視覚情報でしょう。そしてモノトーンよりも「鮮やかな」色彩を使ったサインのほうが認知されやすいのです。信号機にLED(発光ダイオード)が使われるようになったのも、高輝度な光による視覚的な強さと鮮やかさのためです。

さて、展示会場の「地明かり(施設照明)」はそれほど明るいものではありません。ブースに大きく企業名や商品名を掲出しても、そのサインが暗くて見えにくければ見つけにくいでしょう。

その対策としては、サインに向けて照明を当てたり(外照式)、内部に照明を仕込んだり(内照式)することで「見つけやすさ」を向上することができます。

さらに、LEDなどを活用してサイン自体を発光させるものもありますが、要は「見つけやすい明るさ」をサインに与えることが重要なのです。

照明の明滅や、LEDのリレー操作によってサインの照明に「動き」をつけることも見つけやすさを増強します。ブースの上空への企業名バルーンの掲揚なども、動きのあるサインの一つといえます。

これらの「サインへの照明演出」は、企業名や商品名だけでなくブース内の各コーナーサインなどでも有効でしょう。

 

サインは来場者とのコミュニケーション

 展示会での積極的な「サイン=表示」の設置は、来場者の「判断する手間」を省き、会場での「スムーズなコミュニケーション」につながります。

「これは何であるか」ということをサインの文字で表示しておけば、来場者が「これは何ですか?」と聞く手間が省けます。それを逆手にとって「これは何ですか?」と聞いてもらうためにサインを掲出しない企業ブースもあるようですが、これは考えすぎです。「面白さ」を優先して忙しい展示会来場者の手間を省くということを二の次にするというのは、現代的な考え方ではありません。


≪展示3点セットにキャプションサインを≫

ブース内のサインとしては、展示物群ごとのコーナーサイン、展示品ごとの商品名サイン、さらに商品の訴求ポイントを簡潔に説明するキャプションサインがあります。

最近、コーナーサインは「ソリューション」ごとなどの切り口で作られるものが多いようです。出展者側からは理屈が通った表現だとしても、それが来場者に伝わらなければコミュニケーションとして成立しないこともありえます。

展示商品ごとのサインと解説パネル、そしてその商品に関する配布物は「展示3点セット」と呼ばれるディスプレイ要素ですが、これにぜひ加えたいのがキャプションサインです。

従来のキャプションパネルのように仕様や型番の表示だけでなく、そこに商品カタログや解説パネルのアピールのポイントをまとめて表示することで、来場者への訴求力は格段に向上します。さらにブーススタッフが共通のユニフォームを着用したり、名札をつけたりすることもブース内のサインの一種だと考えられます。そのユニフォームに企業名や商品名があれば、来場者も声をかけやすくなります。つまり名札をつけないブースで「誰も声をかけてくれない」と不満を漏らしているだけでは短い開催期間を無駄にしているのと同義です。

これらブース内のサインの重層的な活用によって来場者とのコミュニケーションを深められれば、ひいては引き合い獲得や好感度の向上につながるのです。

 

サインのデザインについて


同じ内容を表示しても、サインのデザインや掲出方法によって「見る者」への印象の与え方はかなり変化します。たとえばサインのデザインについて、面白い例があります。
左ページ下の図は「誰でも知っている図形」の代表、日本の国旗です。図の上から、白地の部分と赤い丸の大きさの比率を変えてあります。

いちばん上の「小さな日の丸」では貧弱で安っぽい感じがしますが、丸が大きくなっていくと「安定感」を増し、さらに大きくなると「押しつけがましく」なります。内容としては同じ日の丸なのですが、図と地のバランスで伝わる意味合いが変わってきます。これはデザインによる表現の変化のシンプルな例ですが、展示会という特殊な場所と場合を考え、掲出するサインの視覚表現により「印象」を意図する方向に変えることもできるでしょう。

≪色彩(カラーリング)もポイントの一つ≫

デザインといえば、サインのカラーリングも重要なポイントです。企業名や商品ロゴでは掲出仕様が決められている場合が多いのですが、その背景や演出照明で表現が変わってきます。たとえば色彩のもつ特質として、明度や色相、彩度や補色など様々な対比によりそのデザインの印象は変化します。これらの対比による表現の変化を理解しておけば、サインだけでなくブース内の色彩計画などにも応用できます。

デザイナーにとっては当然の知識なのですが、出展担当者が理解していればブース設計が精緻化されるでしょう。

脳に入ってきた様々な刺激は、ある程度の差がないと判別できません。たとえば同じ明るさの光を2つ並べて、片方の光を徐々に強めていくとあるところで「片方が明るい」ということに気がつきます。この、気づくまでの「ある程度の差」のことを「弁別閾(べんべついき)」と言います。

視覚であれ聴覚であれ人間の感覚にはこの「弁別閾」が存在します。その「ある程度の差」は、もとの刺激が強ければ強いほど幅(閾値)が大きくなります。たとえば40グラムと41グラムの重さの差を感じるよりも、80グラムと81グラムの差を感じる方が難しくなるのです。

展示会の会場はサインで溢れています。来場者は会場を回る間に多くのサインを目にし、その視覚情報に対する瞬時の判断を繰り返しています。展示会に慣れている人でも、次第に疲労してくるでしょう。疲労は弁別能力を低下させます。正常な弁別能力で設計されたブースのサイン計画でも、疲れた来場者にとってはふさわしくなくなることも起こるのです。

それでは展示会場での「良いサイン」とはどのようなサインなのでしょうか。以下、写真で例を挙げてみましょう。

以上の例のように、「良いサイン」は表示目的がしっかり考えられて作られ、設置されていることが分かります。

 

サイン計画のチェックリスト

冒頭で、展示会場でのサイン計画は「来場者の視線」で考える必要があると述べました。

この「来場者の視線(来場者インサイト)」で自社のサイン計画をチェックしてみることをお勧めします。

以下に、弊社のもつチェックリストからの抜粋を記しておきます。満点が取れないようであれば対策が必要でしょう。

このチェックリストを活用して、開催中に自社社員たちで開催状況のチェックも行ってみましょう。

出展担当者の思惑とまた違った意見や、上手なサイン計画のヒントが掘り起こせるかもしれません。

展示会での「良いコミュニケーション」の記憶は、展示会以外での企業活動にとって大いに役に立つものです。みなさまの出展のご成功を、心より祈っております。

展示会について

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展示会業界の啓発活動

出展者へのアドバイス


展示会への出展は、販路開拓や販売促進など経営戦略の一環として有力な手段です。
出展するにあたり基本となるポイントを5つに分けて紹介します。

⇒STEP 0 展示会って?
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JVR協会座談会 第1回「若手・中堅が語る仕事の魅力」-3

日本映像機材レンタル協会 & ピーオーピーPOP合同企画 座談会 <第1弾>

感動と喜びを与えることがやりがい!! ~フレッシュマン・中堅が語る日々の仕事の魅力とは~

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◆機材管理も重要ファクター ~高度な技術と体力が勝負

先ほどの宮川さんの話にもありましたが、みなさまにとって機材や資材の管理はビジネスのうえで重要なファクターだと思います。会社としてどのように取り組んでいますか

三島 光和では機材課という管理・整備の専門部署があって、そこで現場から戻った機材をチェックし、検査済みのシールを貼って備品の棚に戻すというしくみになっています。ケーブルは個人で片付けています。自分たちが使うものなので自主的にということです。


溝井 ウチも機材のチェックはオペレーション担当者ではなく、管理専門のセクションが行なっています。お客さまの目に届かないところほど、整理整頓が大切です。 倉庫でも現場でも、導線をきちんと確保していれば、スムーズに機材を運べますし、汚さずきれいに使用できます。モニターであれば色の焼きつきがないか白を出して確認しています。リモコンなど備品の管理も大切です。


國分
そうですね。お客さまの見えないところをきちんと整理整頓することが大切です。安全にも関わりますし。ウチでも基本的には倉庫の担当者が入出庫時のチェッ クしますが、物件担当者も極力確認の対応を行なっています。整備がしっかりしてないと現場に行くのがこわいです。じっさい、現場にもっていった機材が映らないということもありました。でも必ず予備の機材を用意していますので、大きな失敗は回避しています。

――本当に、見えない努力が現場での感動を生み出していると言っても過言ではないですね。それにしてもみなさんの仕事は、高度な技術と体力勝負だなと感じます。これまでに怪我をしたりとか体を壊したりしたことはありませんでしたか

國分 先日、深夜に現場に入って、モニターを20枚くらい設置する仕事だったのですが、1枚目で手を怪我してしまいまして()。みんなが忙しく働いているときに、応援で来た私が、一人突っ立っている姿はマヌケでした。クライアントや施設の方にまでご心配をかけました。

――笑い話でもないと思うのですが()。女性の三島さんは入社のころなどはキツかったのでは


三島
ケガではないのですが、1年目に肺炎になりました。1か月咳が止まらなかったので病院に行ったら即入院でした。


――休まないと()。でも、みなさんの仕事は曜日も時間も関係ないようなものですよね。國分さんなんか、生活と仕事が一体化しているような・・・

國分 いやいや。休みの日まで仕事をしたいという心境にまでは至ってないですよ。でも、週末の現場が多いので土日はほとんど仕事ですね。1月前にシフトを決めるのですが、なかなかその通りにはならないです。


――溝井さんもそうですか

溝井 できれば多く休みたいですが、最近は体が慣れてきたのか、3時間眠れば大丈夫になってきました。


――それはすごい。三島さんも現場時代は働き詰めで?


三島
私の場合は、女性だからできないと思われるのがイヤなので、どんな仕事でもこなせるように頑張っているというか・・・。一度断ってしまうと次から仕事が回ってこないかもしれないと、意地を張っている部分もありますかね。


――宮川さん、すごい先輩がいるもんですね。宮川さんの先輩にはこんな人いますか


宮川
直属の上司が一児の母なのですが、仕事と子育てを見ごとなまでに両立しているのがかっこいいなと。


◆映像への情熱が生み出す

ワンドットにかける想い

――仕事の魅力とは

國分 観客の反応を生で見られることが最大の魅力です。ファッションショーなどの舞台で、自分が調整した映像を見ているお客さんが、感動した顔でそれを写メに撮っている光景などは本当に嬉しいですね。私が切り替えのスイッチを入れた瞬間、会場中のお客さんがワーっと盛り上がるとドキドキします。カッコつけた言い方ですが、私たちの仕事は、お客さんの思い出をつくることなんだと思います。だからやりがいがあります。


三島
入社したてのころ、先輩方の“ワンドットにかける想い”に驚きました。

――映像づくりにはミリ単位、コンマ何秒にこだわる人がいるんですよね

三島 そうです。正直なところ、お客さまには気づかないほどの差でしかないんです。しかし、納得できない部分があれば、徹夜してでも微妙な調整を何度も繰り返して、細部まで完璧に仕上げる。こういうこだわりや情熱があって、はじめて現場の成功があるのだと理解できるようになりました。そしてそこには、観客や来場者の目線で演出するという心がけがあります。プロの技術とアマチュアの目線でクオリティを高めることが、遠回りでもクライアントのメリットになるのではと考えています。

宮川 テレビで何となく見てきたシーンも、実際の現場を体験してはじめて、その大変さを知りました。たとえば記者会見の会場では、記者席の配置やカメラマンへの 配慮、マイクの準備、会場全体のレイアウトなど、至る所に気が配られていました。主催者のさまざまな要望に素早く対応する先輩の姿をみて、私の仕事は機材を提供するだけではないんだと実感しました。

溝井 ひとつの映像を投影するのにスイッチャー、PC、 動画など多くの担当者が関わっています。台本を見ながら、あうんの呼吸でタイミングを合わせるのですが、プレッシャーが大きいぶん、すべてがシンクロして演出がバシっと決まったときの達成感はたまりません。そして現場には、すごい技術や創造力をもった先輩がたくさんいます。こういう方々といっしょに仕事ができることは、とても光栄なことですし、勉強になります。


――宮川さんも日々勉強ですね

宮川 私はまだ、この機材を使うとどんなことができるか、ということから勉強しています。毎日、先輩からいろいろな知識や技術を教えてもらっていますが、教わったことを現場で活かせるよう、どんどん挑戦していきたいです。



三島
どの会社も同じだと思いますが、弊社は入社3か月くらいはケーブルの説明とか業界用語を、それこそ「上手はどっちです」ということからおしえています。そして当然、機材は触らないとおぼえないですよね。私はいまは現場に出ることはないのですが、お客さまにきちんと説明できるように、常に情報をアップデートしなければいけませんので、そういう大変さはどの仕事をしていても同じです。

國分 そして最後は実地で勉強しないとわからない。おぼえることは本当に多くて大変ですけど、やらないと現場で成功できないですからね。


宮川 わたしも時間の許す限り、現場に行って勉強するようにしています。



三島
楽しさがわかるまで3年かな。そこまでは、先輩に言われるまま荷物を運んだりケーブルを敷いたり、使い走りの下積みですね。こうした日常を積み重ねながら、自分のやりがいを見つけて耐えていければ、いつか仕事を任されるようになる。

この人がいれば大丈夫と 言われる存在になりたい

――どのように成長していきたいですか

宮川 まだまだ勉強の日々ですが、ゆくゆくは自分らしい素敵な映像やシステムを提案して、お客さまに指名してもらえるようになりたいです。


三島 営業職について2年目になるので、解らないでは済まされません。会社の看板を背負って仕事している以上、責任をもってお客さまの満足度を向上していきます。

溝井 目標にしている先輩がいます。その人がいればここは大丈夫と、お客さまも社内のスタッフもみんな安心できるのです。いまの自分はまだまだ勉強不足ですが、いつかそういう存在になろうと努力しています。

國分 この人なら大丈夫という安心感は私も欲しいですね。そうしたら結婚もできるかもしれません()。個人的には映像の専門分野だけを掘り下げるよりも、多くの人と楽しくマジメに仕事を進められるようになりたいですね。自分が楽しくないと良いものができないし、気もちが伝わらないのではと思います。


――ありがとうございました。これからも素敵な映像世界を私たちにみせてください

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日本映像機材レンタル協会のウェブサイト