展示会とは企業が、新しい製品や技術・サービスなどを紹介・PRするためのビジネスイベントです。販売促進、顧客の開拓などを目的としたマーケティング・ビジネスコミュニケーションの場とも表現され、最大の特徴は“Face to Face”という点で、テレビや新聞と異なり商品や製品を実際に“見て、触れる”ことができるメディア特性を持ちます。
海外でも展示会の有用性は認められており、展示会大国であるドイツの調査会社は自国の出展企業に対し「BtoBのコミュニケーションツールとして重要な手段は何か?」というアンケートを行いました。その結果、多くの企業が展示会は外回りの営業活動を上回る、重要なマーケティング手段として認識しているという調査報告を発表しています(出典:AUMA社Trade fairs in the marketing mix)。
初開催の同時開催イベント「APCS(Advanced Packaging and Chiplet Summit)」(東1~3ホール)は半導体パッケージングおよび実装分野の最新技術の展示と、国内外キーパーソンによる講演、ネットワーキング・イベントを組み合わせたもの。産業界から熱い注目の集まる次世代の半導体パッケージングやチップレット、基板実装の最新技術を網羅したイベントを創設することで、世界をリードする日本の半導体産業のさらなる成長に貢献する。
「FLEX Japan 2022」(東1ホール)は軽く・薄く・曲がるフレキシブルエレクトロニクスとリジッドなシリコン半導体のハイブリッド技術とその応用を展示。「SEMI Smart Mobility パビリオン」(東4ホール)は最新の電動車両を構成する電装品やECU(電子制御ユニット)の進化が分かる分解展示ブース。新興メーカーとして独自の設計で電気自動車に革新をもたらしたテスラの「モデル3」を中心に、最新EVの電装品を比較できる形で展示する。「量子コンピューティングパビリオン」(東5ホール)は量子コンピュータ業界と半導体業界のコラボレーションの土台作りとして、半導体業界関係者に量子コンピューティングの業界、技術、製品、企業を紹介する。
セミナーおよびイベントではオープニングキーノートパネル「グローバルリーダーを目指す産官学戦略」(登壇者:自由民主党 衆議院議員 半導体戦略推進議員連盟 会長 甘利明氏、半導体・デバイス産業戦略検討会議 座長 Rapidus 取締役会長 東哲郎氏、理化学研究所 理事長 五神真氏、IBM Senior Vice President and Director of IBM Research Dr. Darío Gil氏、Rapidus 代表取締役社長 小池淳義氏)を12月14日に東2ホールのSEMICON Japan SuperTHEATERで実施するほか、国際EHS規制適合セミナー、SEMI Technology Symposium(STS)、SEMIマーケットフォーラムなどを実施する。