愛 台湾 ひぐち日記【その1.台北入域編】

先週のメルマガでは、まんまと「鬼の居ぬ間に…」的なことを書かれた私。そんなネガティブキャンペーンを尻目に、台湾のMICEを視察するメディアツアーに参加し、公私ともに充実した時間を過ごしておりました。公的なことは「見本市展示会通信」など、紙媒体でまとめてお伝えしたいと思いますが、メルマガでは雑感も入れながら台湾MICEについて少しずつお届けしていきたいと思います。肩の力を抜いてお読み下さい。

今回のツアーは4月10日から15日までの6日間、台北と高雄の2か所を巡るもので、展示会会場を中心に訪れるとともに、およそ50名におよぶ台湾MICEの関係者の皆さんとお会いしました。国や市、そして会場、PEO・PCO、出展者、レストランなど、さまざまな立場からお話を聞いたことで、ハードの魅力だけでなく、ソフトパワーを肌で感じ、元気になって帰ってきました。しばらくは、この余韻で突き動かされそうなほどです。主催の台湾経済部国際貿易局と、このツアーのコーディネイトをしていただいたTAITRA(台湾貿易センター)には感謝しています。

さて、まずは1日目から振り返り、台北入域編から。
iTaiwan名刺サイズのガイド(裏面には日本語でも使用方法が記載されている)羽田空港から出発し、3時間半で台北の市街地に位置する松山空港に到着した私がまず向かったのは、空港内にあるWi-Fiサービス『iTaiwan』のカウンターです。外国人観光客向けに無料で利用できる『iTaiwan(愛台湾)』は、2013年6月に台湾政府が提供開始した無料の公衆無線LANサービス。ID(パスポート番号)とパスワード(生年月日)の登録だけで、手続きは3分もかかりませんでした。

移動の車中や散策中の路上まではつながりませんが、台北101や国父紀念館周辺など主要なスポットやエリア内ではこの『iTaiwan』とそのスポットに設置されたフリーWi-fi、台北市提供の『TaipeiFree』とを併用しつつ、東京にメールで「あれやこれや」と指示を出せたのです(メルマガ前号参照)。国がwi-fi環境整備に力を入れているのは、旅行者にとって本当にありがたいですね。

そんなIT先進国台湾に敬意を表しつつ、台北初日は、宿泊先のホテルから半径1km弱を歩き回り、台湾最大の複合型書店・誠品書店信義店、フルーツ豆花に、足ツボ、臨江夜市へと安心して繰り出せました。

誠品書店信義店も書籍エリアは24時間営業で、夜市も25時まで。散策したこのエリアは商業施設も集まっており、台北101周辺とあって、夜遅くまで人通りも多く、私が歩いていた夜10時以降も市内の路線バスが走っていました。特に都心にあっても、夜市などの賑わいには、ローカル色を感じることができ、とても魅力的なエリアでした。日本でいえば、銀座の周辺に浅草の仲見世や、福岡の屋台通りが歩いていける距離にある感じでしょうか。

そして、忘れちゃいけないのが、TWTC(台北世界貿易中心)やTICC(国際会議中心)など、国際展示場・国際会議場周辺でもあるこのエリア。展示会終了後の出展者にとって楽しみでもあるナイトライフ環境の視察(遊んでいただけではありません)も終え、初日の夜を満足して過ごすことができました。ひとりでもこれだけ楽しめるので、日本からのMICE参加者は、グループで素敵な時間をシェアできるのではないでしょうか。(わたしの場合は、facebookでシェアさせてもらいました。FreeWi-Fi万歳!)

次号は、いよいよ中国・英国・日本と、3国4メディアの記者たちとのメディアツアーのもようをお届けしていきます。(ピーオーピー・樋口陽子)