Home > 展示会ガイド > 展示会トピックス > ビジュアルレポート・「愛・地球博」レビュー 「めざめの方舟」


一時保管される国立科学博物館・筑波資料庫で、「汎」(左)と「六将」(右)を囲む同館鈴木主任研究員(左から三人目)ら=茨城県つくば市で

 「めざめの方舟」の象徴だった巨大美術造形物「汎」と6セットの「六将」が、国立科学博物館に永久保存されることになり、東京・上野の同博物館で10月27日、寄贈式が行われた。「汎」は押井監督が「宇宙のシンボル」として構想し、シアター天井の中央部に据えられた背丈約8mの近未来的な少女像。「六将」は頭部が魚、鳥、犬と変わる擬人像で、床面を取り囲む群像は「汎」と合わせて独特の芸術空間を産み出していた。  一方、同博物館は日本の博覧会スタートである明治10(1877)年の内国勧業博覧会と同時に設立された教育博物館が前身。万博の展示物を収蔵するには格好の施設だが、今回の万博で永久保存を決めたのは、この美術造形物だけとのこと。「日本のアニメーション文化を最新の映像・音響技術などを用いて、アートの領域にまで高めた」との評価だった。“殿堂入り”となる寄贈式で、佐々木正峰・同博物館館長は「自然と人間の共存は当館のテーマでもある。寄贈の品を今後さまざまな形で役立てたい」とあいさつ。担当の鈴木一義・主任研究官は、「なるべく早く企画展などで公開したい」と話しており、「めざめの方舟」の続編は、同博物館で観ることができそうだ。

*文中の役職・経歴はいずれも当時のもの

筆者プロフィール
岡村 徹也(おかむら てつや)


1995年、早稲田大学卒業。同年、中日新聞社入社。ドーム事業部、文化事業部でコンサートなど各種イベントを企画・運営。現在、万博プロジェクト室員(スポーツ事業部兼務)で、2005年3月から9月25日まで、中日新聞プロデュース共同館「夢みる山」のテーマシアター「めざめの方舟」テーマシアター長。2004年、現職のまま名古屋大学大学院環境学研究科博士前期課程修了(後期課程在籍中)。日本社会学会会員。これまでに企画・運営(プロデュース)した主なイベントに「オアシス21オープニングイベント」(2002年10月10日)、「徳川園オープニングイベント“挑戦する伝統”」(2004年11月2日)がある。