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今週の展示会スケジュール(6/9~6/15)

▽千葉県
06/11(水)~06/13(金)
幕張メッセ
Interop Tokyo 2025
デジタルサイネージ ジャパン 2025
APPS JAPAN 2025
画像認識 AI Expo 2025

▽東京都
06/09(月)~06/11(水)
東京ビッグサイト
Asia Fashion Fair 東京 2025 SUMMER

06/10(火)~06/13(金)
東京ビッグサイト
FOOMA JAPAN 2025

06/11(水)~06/12(木)
新宿住友ビル
BICYCLE-E・MOBILITY CITY EXPO 2024 自転車-電動モビリティまちづくり博 2025

▽神奈川県
06/10(火)~06/11(水)
パシフィコ横浜
PHOTO NEXT 2025

06/11(水)~06/13(金)
パシフィコ横浜
画像センシング展2025

06/12(木)~06/14(土)
パシフィコ横浜
メディカルショージャパン&ビジネスエキスポ2025

▽愛知県
06/10(火)~06/12(木)
ポートメッセなごや
第1回 バックオフィスDXPO名古屋’25

06/12(木)~06/13(金)
営業・マーケDXPO名古屋
https://dxpo.jp/real/fox/nagoya/sales/

IT・情シスDXPO名古屋
https://dxpo.jp/real/fox/nagoya/system/

▽大阪府
06/13(金)~06/15(日)
インテックス大阪
インターペット大阪2025

【開幕!大阪・関西万博】“国の思い” をかたちづくる現場力 ~インドネシアパビリオンを支えたチームの挑戦

自然、文化、未来を調和させた「インドネシアパビリオン」。その裏側には、設計から演出、施工に至るまで、国と企業が一体となって築き上げたプロジェクトチームの存在がある。本記事ではパビリオン全体を統括するサムドラ社(PT.SAMUDRA DYAN PRAGA)と、実際の施工を担った3社JV(西尾レントオール・ATA・フジヤ)それぞれの視点から、空間に込めた想いや工夫を聞いた。EventBiz vol.39 特集「開幕!大阪・関西万博」より転載)

万博で伝える国のメッセージ

―インドネシアパビリオンの見どころは


ゼン フォアド ヌール 氏

ゼン フォアド ヌール 氏
PT. SAMUDRA DYAN PRAGA プロジェクトマネージャー

インドネシアという国の多様性と未来に向けた価値観を感じていただくことを目指しました。「自然・文化・未来の調和」というテーマを軸に、空間全体を一つのストーリーとして設計しています。
「自然エリア」では熱帯雨林のような演出とアート作品を通じて、インドネシアの豊かな自然環境や生物多様性を体感できます。会場にはコモドドラゴンやクジャク、スマトラゾウなどを描いた著名アーティストの作品が並びます。「文化エリア」は伝統武器や武術の映像、地域に根ざした文化を紹介し、継承されてきた価値観を伝えます。「未来エリア」では、伝統の知恵やことわざを通して、持続可能な未来社会に向けた思考を促す構成にしました。重視したのは、展示を見るだけでなく、感じる・考える体験として記憶に残すことです。

─パビリオン内では、観光やビジネスといった要素も盛り込まれています


ゼン フォアド ヌール 氏

ゼン 氏

インドネシアという国を一つの側面ではなく、立体的に体験できるよう構成しました。文化的な魅力を伝える展示や舞台パフォーマンスに加え、インドネシアの食文化や織物などを体験できる空間、さらにビジネスフォーラムやプライベート会議スペースなど、交流や協業の場も用意しています。特に意識したのは単なる紹介や装飾ではなく、インドネシアの多様な側面に触れられる空間を目指したことです。ゾーンの切り替えも、展示や体験、商談が一つの流れの中で展開されるようになっています。観光客はもちろん、ビジネス関係者や文化交流を目的とした来場者にも、それぞれ有意義な時間を感じていただける空間になったと考えています。

─国際プロジェクトならではの課題や工夫は


アナルギャ氏

アナルギャ アリフィンドラ 氏
フジヤ 現場推進担当

当社は博覧会協会や政府機関、監査会社、サムドラ社、建築・内装チームなど、さまざまな立場の方の意見と工程を統括し、整合性を図りながら、約14カ月かけてパビリオンの基本構想をかたちにしていきました。
特にサムドラ社とは、文化や言語の違いを丁寧に埋めながら信頼関係を築くことを重視しました。会議資料を両言語対応するなど、コミュニケーションのストレスを減らすよう工夫しました。納期や時間感覚についてもすり合わせが必要だったので、定期的にリマインダーを出し、日本の進行ペースに合わせていただきました。細かなフォローが円滑なプロジェクトの推進につながったのではないかと思います。

表現の工夫とこだわり

─建築や素材において、こだわった点をお聞かせください


ゼン フォアド ヌール 氏

ゼン 氏

17,000を超える島々を擁するインドネシアの姿をかたちにしたデザインであり、船のモチーフを通じて国の成り立ちと海洋文化を表現しています。また、素材にも強いこだわりがあります。構造材には、米ぬか残渣やリサイクルプラスチックなどを原料とする「プラナウッド」を採用し、環境負荷の低減を図っています。さらに、エネルギー効率の高い照明・冷却システム、リサイクル素材の使用など、持続可能な展示建築としてのあり方を実現しました。

─特徴的な外観です


氏名

上田 邦昭 氏
ATA 取締役 設計部長

船首をイメージした、2階部分が突き出した正面形状のため、エントランス部分の柱からのキャンチレバー(片持ち梁)※1とし、躍動的な印象を持たせるようにしました。
さらにユニークなのが、建物左右に取り付いている鉤状のファサード※2です。後方から前方に向け全長が長くなり、特に前方10数本が傾斜したデザイン形状のため、それらが倒れず固定されるよう、後方の30本以上のファサード部材で引っ張るような構造になっています。

※1 キャンチレバー(片持ち梁):一端だけで支えて、もう一端は宙に浮いている梁構造
※2 鉤状のファサード:鉤(かぎ)のように曲がった外装フレーム部分のこと

─今回「ATA-CLT-S 構法」※3が採用されました。設計・構法面で特に工夫した点について教えてください


上田氏

上田 氏

耐力壁としての CLT を有効に配置することで壁の量を減らし、平面計画の自由度を上げています。また CLT には窓やダクトが通る開口が多数ありますが、それらの位置を事前に確定させ、プレカット工場で加工することで、工期短縮を図るよう努めました。
2階シアターはATAトラスを用いることで大空間を構成していますが、天井の形状はそのトラスの形に沿った形としています。今回の万博にあたり、閉幕後に木造部分を移設する可能性を考え、一般的な積雪地にも対応できるよう構造計算に積雪荷重を考慮しています。

※3 ATA-CLT-S 構法:ATA が開発した木造の建築構法。CLT(= Cross Laminated Timber /直交集成板)という木材パネルを使用し、柱のない広い空間を効率的かつ環境負荷を抑えて構築できる


藤岡-氏

藤岡 俊 氏
西尾レントオール レントオール事業部 木造モジュール課 担当課長

木構造である CLT と鉄材を組み合わせる上で、構造が異なるエキスパンション部分は、これまでに類似の施工事例が少なく、設計段階から調整に時間を要しました。検討・協議を重ね、外部コンサルやメーカー技術者の方々からアドバイスを受け、なんとかかたちにすることができました。また会場には短い工期や搬入制限など、万博特有の厳しい条件が課されていたため、現場での作業をできるだけ減らす工夫が求められました。当社では、R&D 国際交流センター(大阪市住之江区)をラストマイル拠点とし、資機材の仮置き、検品、仮組みに加え、工場でのプレキャスト化※4を進めました。

※4 プレキャスト化:建物の部材(壁・床・柱など)を建設現場ではなく、工場など別の場所で事前に作っておくこと


上田氏

上田 氏

R&D 国際交流センターは夢洲のとなりの咲洲にあるため、現場が必要とするタイミングで、CLT やファサードのような大判の資材を搬入することができ、工期の短縮につながったと感じています。

─空間設計や展示演出についてもお聞かせください


本居 氏

本居 大樹 氏
フジヤ プロジェクト設計メイン担当

最初の展示ゾーンである「自然エリア」は、熱帯植物が生い茂るジャングル空間を再現しました。屋内でジャングルを表現する上で、日本の気候や長期の維持管理などの課題がありました。植物が枯れないようにするために、日本各地で南国植物を早い段階から育成・調達し、実はすべてプランターに植えて設置しています。7mを超える樹木も、根を小さく育て、床に固定し、植栽や擬岩でプランターを覆って自然に見せました。滝から本当に水が流れ、ミストや照明と組み合わせた演出によって、ジャングルの生物多様性や雄大な自然を表現できたと思います。

また「未来エリア」では、インドネシアの新しい首都「ヌサンタラ」の計画を紹介し、模型とプロジェクションマッピングで未来の都市を体験できます。当初の模型制作用データは複雑すぎたため、再モデリングから始まり、直径7mを超える模型を完成させました。模型制作の技術とインドネシアの映像チームとの連携により、造形と映像が融合した展示となり、未来の都市計画やインフラの詳細を視覚的に伝えることができました。さまざまな技術や専門知識を持った多くの協力会社が参加しており、迫力のある展示空間を創り上げることができたと感じています。


高井 氏

高井 直樹 氏
フジヤ インテリア設計担当

ダイニングルーム(カフェエリア)のシンボリックなラタンオブジェは、透過性のあるデザインのため、下地を目立たせない方法と最適な素材選びという2つの視点から検討を進めました。素材においては、天然のラタンは消防基準を満たさないため、サムドラ社のアドバイスで人工ラタンを採用することにしました。複数の企業からサンプルを取り寄せたところ、インドネシア製品が適していると分かり、現地企業と接触することができました。
オブジェはアルミパイプでフレームを組み、その上にラタンを編み込む構造です。初めて扱う素材だったので、工場で制作工程を確認し、各工程で仕上がりをチェックしました。検品は現地スタッフの協力を得ながら行い、編み目の均一性や各パーツの実測、仮組みなども確認し、課題は現地のノウハウをもとに解決しました。特にラタン編みはすべて職人の手作業で、上に向かってすり鉢状に広がる造形に対して、フレーム上に幾何学模様を均一に編み込んでいく技術は、まさに職人技。とても格好いいオブジェに仕上がったと思います。

プロジェクトからの学びと展望

─パビリオンに関わる中で苦労した点は


上田氏

上田 氏

ファサードの制作・施工については3次元での数値、ポイントが必要なため BIM ※5を活用し実現させることができました。実際の施工の際にはBIMのデータがあるものの、すべての本数に担当者が立会い、人の目を通して一本一本微妙な角度や高さの修正を何度も行いながらベストな形状となるよう施工しました。この時期はちょうど12月~2月の真冬であり、冷たい海風が吹き付ける中、施工いただいた職人の皆様には頭が下がります。

※5 BIM(ビム):Building Information Modeling(ビルディング インフォメーション モデリング)の略称で、建築物を3次元のデジタルモデルとして設計・管理する技術


藤岡 氏

藤岡 氏

実施設計と施工が並行して進んだため、事前の検証や仮組みが十分に行えず、現場で製作内容を修正することも多かったです。また建築工事が進む中で、内装・展示、植栽などの演出工事も同時に進める必要があり、作業エリアや車両搬入、工具・仮設資機材の手配など、工種間での綿密な調整が欠かせませんでした。
限られた空間に多くの作業員が入り交じる状況では、昼夜交代制で作業を続けることもあり、現場の負担はもちろん、管理面でも労務調整が大きな課題となりました。

 

─今回、国際的なプロジェクトに関わったことは、どのような経験となりましたか


キキ 氏

キキ アリフィン 氏
フジヤ 統括推進担当

本プロジェクトでは、日本とインドネシア、両国の文化や働き方の違いをつなぐ「橋渡し役」としての役割を担いました。コミュニケーションスタイルや業務の進め方に違いがある中で、そのバランスを取りながら、プロジェクトを円滑に進めていく力が養われたと思います。また取り組む中で、両国それぞれの「当たり前」が違うことにも気付かされました。大切にしている価値観や優先順位が異なる場面も多くありましたが、その違いを認め合い、混乱を避けながら柔軟に対応する姿勢の大切さを学びました。
ディスプレイ業界に入って3年目になりますが、今回を通じて、ディスプレイの仕事は単なる施工ではなく、一国の物語を世界に伝える「形」を創り上げる仕事であることを改めて実感しました。


上田氏

上田 氏

プロジェクトの進捗管理に関しては、日本とインドネシアで考え方が根本的に異なり、特に中盤までは対応に苦労する場面もありました。言葉の壁もあって、最初はコミュニケーションがなかなか取りづらかったのですが、時間が経つにつれて意思疎通ができるようになり、スムーズに進むことが増えました。進捗管理の考え方は国によって違うので、あらかじめ情報が共有されていれば、現場での戸惑いはもっと減らせたのではないかと思います。
また会場を見渡すと、NISHIOグループが手がけたパビリオン以外にも、木造化・木質化された建物がいくつも見られました。これまで鉄骨が主流だった中大規模建築でも、国内外問わず木造化が進んでいると実感しています。今回、パビリオンという特殊な条件下での構造設計を担当したことで、当社としても対応力の幅が広がりました。この知見を今後に活かし、木造による中大規模建築のさらなる普及につなげていきたいと考えています。


藤岡 氏

藤岡 氏

営業、設計、調達・製作、現場施工、プロジェクトマネジメント、そして外部のコンサルタントの方々など、それぞれの専門家が集まり、共に一つのゴールを目指してプロジェクトを進める。このような大きなプロジェクトに参加させていただけたことに感謝したいと思います。各社・各人が持つノウハウやブレーンの力を得られたからこそ、こうした大規模なプロジェクトを完遂できたと感じています。
一方で、うまくいかなかったことや失敗したことも数多くありました。特に自分たちができなかったことやミス・トラブルについては、改めて洗い出し、JV内や社内で課題の解決方法を精査し、製品や工法の改良、仕事の進め方の改善につなげていきたいと考えています。


入谷 氏

入谷 義彦 氏
フジヤ プロジェクト統括責任者

今回のプロジェクトや、そのほか携わったパビリオン、そして万博を通じて、当社は国際展示会における標準やクライアントの期待について、貴重な学びを得ることができました。こうした国際プロジェクトに携わる中で、当社のすべてのサービス提供を強化し、グローバルな存在感をさらに広げるための基盤づくりにもつながっていると感じています。
国際展示会市場には、国ごとに異なる期待や基準があると認識しています。今後もグローバルなトレンドやベストプラクティスへの積極的な適応を企業全体で進めていき、来場者の体験価値を最大化するインタラクティブ性や没入感のある空間を提案していきます。また、国内外の企業が抱える多様なニーズに柔軟に対応できる、革新的な展示と空間デザインを目指してまいります。

─最後に来場者に向けて、それぞれの立場から注目してほしいポイントをお聞かせください


ゼン フォアド ヌール 氏

ゼン 氏

来場者の皆様には、インドネシアパビリオンのデザイン、素材、設えのすべてが、先祖代々受け継がれてきた価値観や哲学に根ざしつつ、持続可能な未来に向けたビジョンを取り入れていることを感じていただきたいと考えています。


上田氏

上田 氏

「自然エリア」はインドネシアの植生に囲まれた吹き抜け空間になっており、屋根が全面ガラスのため空が見え、まさにジャングルに来たような気分で熱帯雨林の自然を感じることができます。
また2階のシアター空間は、住宅に使われるものと同じ部材で構成された木造空間であることも、ぜひ知っていただきたいポイントです。そして、やはり外観にも注目してほしいです。船を模した建物と前傾したファサードにより、海洋国家・インドネシアが前進するイメージを現地で体感してもらえたらと思います。


藤岡 氏

藤岡 氏

建築が複数の構造で成り立っているように、パビリオン内のコンテンツも順路に沿って、それぞれテーマを持った構成になっています。ぜひその空間を肌で感じながらインドネシアの自然と文化を体験していただきたいです。
パビリオン正面やリングの上から見る外観にも特徴がありますが、特におすすめしたいのは、ライトアップされた夜間のファサードです。どこか影絵のような印象があって、とても魅力的です。
そして最後に、出口を出てからパビリオンを見上げていただくと、もしかしたら私たち施工者の苦労が少し伝わるかもしれません。


キキ 氏

キキ 氏

パビリオン内では特に、屋内とは思えないような没入感たっぷりのジャングル空間である「自然エリア」と、シンボリックなラタンオブジェを設置した「ダイニングルーム(カフェエリア)」でインドネシアらしさを存分に感じていただけるのではないかと思います。さらに、展示だけではなく、屋外ステージではダンスや歌などの多彩なパフォーマンスを楽しむことができます。一緒に体験できるチャンスもありますので、インドネシアの自然の恵みと、人々の明るさ・温かさに直に触れ、ぜひ直接感じていただきたいです。

【レポート】東京ビッグサイトで「2025NEW環境展/2025地球温暖化防止展」が開催

5月28日から30日の3日間、東京ビッグサイト東展示棟 及び 屋外会場で「2025NEW環境展/2025地球温暖化防止展」が開催された。

主催は日報ビジネス株式会社。

716社が出展。( 2,141小間(NEW環境展:615社 1,930小間、地球温暖化防止展:101社 211小間) ※4月時点の数字

海外出展は中国、韓国、台湾、シンガポール、スウェーデン、ドイツ、スイス、イタリアからなど。

累計来場者数は96,192人だった。

去年と同じく、NEW環境展は「環境ビジネスの展開」地球温暖化防止展は「CO2削減と新エネ・省エネビジネスの推進」をテーマに掲げた。

資源循環を促進する高精度・自動化・省力化設備や、防火対策などリスク管理の高効率化を支えるシステムが多数出展され、脱炭素・SDGs貢献への具体的なヒントを求めて来場者たちによる活発な商談や情報収集が行われていた。

NEW環境展 エリア分類 
再資源化・廃棄物処理
NEW 環境展 ベンチャー
海洋プラ・廃プラ対策・バイオプラ・エコ製品
解体・アスベスト対策
収集・運搬・搬送・保管・物流
海外パビリオン
土木・建設・災害対策
土壌・大気・作業環境改善
水処理・水質浄化
サーマル・ごみ発電・熱利用
環境ソフト・DX・スケール・測定・分析
関係団体・学術機関
バイオマス・有機性廃棄物処理
自治体
主催者(日報ビジネス)企画
屋外実演会場

地球温暖化防止展 エリア分類 
脱炭素・カーボンニュートラル
猛暑対策
新エネ・再エネ推進
節電・省エネ対策
地球温暖化防止展 ベンチャー
主催者(日報ビジネス)企画

 

 

 

 

 

 

 

 

今週の展示会スケジュール(6/2~6/8)

▽千葉県
06/04(水)~06/06(金)
幕張メッセ
Japan Drone 2025/次世代エアモビリティEXPO 2025

▽東京都
06/03(火)~06/05(木)
東京ビッグサイト
オルガテック東京2025

06/04(水)~06/06(金)
東京ビッグサイト
住まい・建築・不動産の総合展
住宅ビジネスフェア 2025
非住宅 木造建築フェア 2025
賃貸住宅管理・仲介EXPO 2025
マンション総合EXPO 2025
・ビル建築・管理EXPO
・マンション管理組合サポート展
・建物の防災EXPO

06/04(水)~06/06(金)
東京ビッグサイト
デジタル化・DX推進展 東京
自治体デジタル化 支援EXPO 2025
セールス高度化・効率化EXPO 2025
人事・労務・採用支援EXPO
経理・財務サポートEXPO
リーガルテックEXPO
経営戦略EXPO
社内業務効率化EXPO 2025
AI活用支援EXPO
SaaS・IT資産管理EXPO
オフィス環境改善EXPO

06/04(水)~06/06(金)
東京ビッグサイト
人材不足・人手不足 対策EXPO

06/04(水)~06/06(金)
東京ビッグサイト
JPCA Show 2025
WIRE Japan Show 2025
AIデバイス展
JISSO PROTEC 2025
2025マイクロエレクトロニクスショー
Electronics Component & Unit Show
E-Textile /Wearable

▽神奈川県
06/04(水)~06/05(木)
パシフィコ横浜
フューネラルビジネスフェア2025

▽静岡県

06/05(木)~06/07(土)
ツインメッセ静岡
FURNITURE AND SKILLS SHIZUOKA

▽愛知県
06/04(水)~06/06(金)
Aichi Sky Expo
AXIA EXPO 2025

▽大阪府
06/05(木)~06/07(土)
インテックス大阪
サービスロボット展/産業用ロボット展/次世代モビリティ展/宇宙開発ビジネス展

▽福岡県
06/04(水)~06/05(木)
マリンメッセ福岡
九州イノベーションWEEK
九州オフィス業務支援EXPO 2025
九州防災・災害対策EXPO 2025
九州自治体課題解決EXPO 2025
・九州GX脱炭素推進EXPO
・九州観光業務支援EXPO

熱中症対策が義務化 違反には罰則も -厚労省が新たな安全衛生規則施行-

近年、猛暑に伴い労働現場での熱中症による事故が急増する中、政府は6月1日より事業者に対して職場での熱中症対策を義務化する改正労働安全衛生規則を施行した。これにより、対策を怠った事業者には罰則が科される可能性がある。

厚生労働省によると、2024年には休業4日以上の熱中症による死傷者が1,195人と過去最多を記録し、死亡者も3年連続で30人を超えるなど深刻な状況が続いていた。こうした背景を受け、労働者の健康を守るための制度整備が進められた。

改正内容では、気温31度以上または湿球黒球温度(WBGT)28度以上の「暑熱な場所」で1時間以上または1日4時間を超える作業を行う場合、事業者は以下の対策を講じる義務がある。

  • 熱中症の自覚症状や他者の異常を発見した際の報告体制の整備

  • 作業離脱、身体冷却、医師の診察などを含む応急措置の実施手順の策定と周知

  • 緊急連絡網や搬送先の医療機関情報の事前整備

また、違反した場合には、労働安全衛生法第22条に基づき罰則が適用されることもある。特に建設現場など、複数の事業者が関与する場合は、元請・下請すべての事業者に対して責任が問われる。

厚労省は、「初期対応の遅れが死亡に直結する熱中症において、迅速な報告と適切な対応手順の整備が不可欠」とし、現場への徹底した周知を求めている。

JCMAがサステナビリティに関するアンケート調査実施「人材不足・育成」課題に

日本コンベンション協会(JCMA)は2024年11月~2025年1月、加盟企業・団体の従業員を対象に、「JCMAサステナビリティに関するアンケート」を実施した。

全回答企業が「長時間労働の防止と休暇取得の管理」を実施している一方、CO2排出量削減への取組では「具体的な目標設定」が進んでいない実態が明らかになった。サステナビリティ推進の最大の課題は「人材不足・リーダーシップの育成」。また「会員企業間の協力体制」や「環境課題の共同解決策」といった、新たな連携モデルの構築が求められていることが判った。

調査はMICE関連事業者の持続可能な企業活動の推進を目的として、①同協会SDGs委員会活動の勉強会、②企業活動への展開、③成果共有の点で活用される。JCMAでは調査を通じて会員企業から寄せられた意見をもとに、今後、実効性のあるアクションプランを策定・実行していく方針だ。

 

以下、リリースより引用

<回答結果>
●労働安全衛生に関する具体的な取組をしていますか?

●労働安全衛生に関して実施・運用している取組があてはまるものをチェックしてください(複数回答)

全体の74%が労働安全衛生に関する取組を行っている。特に長時間労働の防止と適切な休暇の取得管理は、回答した全ての企業が行っている。

●貴社では、CO2排出量の削減に向けた具体的な取組をしていますか?(回答数:96)

CO2排出量の削減に向けた具体的な取組を行っているのは全体の60%以上。

●CO2排出量削減のために実施している取組があてはまるものを、「事業活動」「企業活動」ごとにチェックしてください(複数回答)

●取り組んでいるが、さらに一層の推進をするのにハードルに感じていることがあればその事由を教えてください(複数回答)

ハードルに感じていることとして、半数以上の回答者が「人材不足・育成(リーダーシップ)」を選択。

●サステナビリティへの取組を推進するうえで、JCMAに期待することをお寄せください(複数回答)

JCMAに期待することとして、「情報や事例の共有」、「研修・教育プログラムの提供」の次に「会員企業間の協力体制の構築」「環境問題の共同解決策」が続いている。

万博パビリオンの開館時間延長について考える 寄稿・桜井 悌司(元ジェトロ監事・展示事業部長)

新聞報道によると、5月17日、博覧会国際事務局(BIE、在パリ)のディミトリ・ケルケンツェス事務局長は、万博会場内で吉村洋文知事、横山英幸市長、日本国際博覧会協会幹部らと非公開で意見交換し、閉場時間を午後10時から同11時に延長するよう提案したという。ケルケンツェス氏は会場内の飲食店の営業が夜の早い時間帯に終わっていることに懸念を示し、来場者の拡大のためと報じられている。

このような提案が博覧会国際事務局長から出されたことは、筆者にとって驚きであった。おそらく前任者のビセンテ・ゴンサレス・ロッセルターレス事務局長であれば、決してこのような提案はしなかったと思われる。なぜなら、ゴンサレス氏は、セビリャ万国博覧会(1992年)では、博覧会公社の出展部長であったこともあり、参加国の抱える問題や事情について、十分に理解していたと思われるからである。筆者が関係したセビリャ万国博覧会は、開催期間6ヶ月の一般博覧会であったが、後半になり人気が出てきたこともあり、地元のアンダルシア州やセビリャ市から1ヵ月延長したいという要望が出されたのである。その時の最大の問題点は、1ヵ月も延長されれば、参加パビリオンの人件費(スタッフ、アテンダント、警備、清掃等)、光熱費、滞在費等は誰が負担するのかということであった。参加パビリオンは常に決められた予算で運営しており、会期が延長されれば、フレキシブルに追加予算を計上することは決して容易なことではない。主催国が支援する発展途上国は開催国が支払う可能性はあるが、独自のパビリオンを建設し、運営する先進国は、自分で負担せざるを得ないのである。最終的には、この1ヵ月延長のアイデアは実現されることはなかった。セビリャ万博の場合、従来の万博と異なるのは、開場が10時でパビリオンは夜の10時まで、売店、レストランはセビリャの暑さ、気候を考慮して朝の4時まで営業していたのである。

もし筆者がBIEの事務局長との会談の席にいれば、次のように事務局長に問い合わせたことであろう。「アイデアは素晴らしいと思いますが、158の公式参加国と7の国際機関をBIEの方で説得していただけますか?」

日本のマスコミで取り上げられている点は、①会場直結の大阪メトロやバスの延長に伴う経費増大、夢洲(ゆめしま)駅の終電は午前0時過ぎだが、スムーズに帰宅できるかどうかという問題、②閉場時間が1時間伸びることによって、店や警備などの人件費が増大する ということである。来場者の拡大を目指すとすれば、売店、レストランのみならず、パビリオンも当然ながら開館時間を延長することになると思われるが、1時間の延長は、参加パビリオンの予算増に直接繋がることになる。協会幹部は「本当にやるなら課題は多い」としているが、この問題を考える上で最重要のポイントは、誰が追加経費を負担するのかということである。地下鉄、バス等の交通手段は、大阪府・市の負担、会場全体の運営に係る人件費・光熱費等は、博覧会協会の負担、パビリオンの人件費・光熱費等はパビリオンの負担となるものと考えられるが、外国パビリオンだけでも158を数える。その他、国際機関、テーマ館、大阪府・市のパビリオン、企業館も当然ながら当事者になるので彼らの了解も得る必要がある。仮に1時間延長されることになっても公式参加国の足並みが揃うと期待することには無理がある。このように考えると、気の遠くなるような問題が発生し、延長問題は極めて実現の困難な問題と言えよう。

現博覧会国際事務局(BIE、パリ)のディミトリ・ケルケンツェス事務局長の経歴をみると、エネルギー業界、国連で働いた後に2003年BIE入局。事務局長顧問、次長などを経て2020年1月から現職という。2005年の愛・地球博から博覧会に従事し、ゴンサレス事務局長の下で2019年まで勤務したことになっている。ゴンサレス氏のように実務経験がないので、このような提案が出されたものと思われる。

以上

EventBiz Vol.39 開幕!大阪・関西万博

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編集内容

特集 開幕!大阪・関西万博

2025年4月13日、ついに大阪・関西万博が開幕した。約半年間にわたり開催される、この大規模かつ国際的な祭典は、未来のイベントの在り方にも大きな影響を及ぼすだろう。本特集では万博のパビリオンや各所の見どころをレポートで紹介するとともに、体験の設計やねらい、サステナビリティへの取り組みをはじめ、イベントビジネスの視点から「2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)」を眺める。

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1970年の人間洗濯機が進化を遂げ再び万博に 大阪ヘルスケアパビリオン
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砂漠の砂に触れ、壮大な星々の物語を楽しむ クウェートパビリオン
大地から天空へ UAEパビリオン
万博の中央に位置する癒しの空間 静けさの森
フォトジェニックな空間で生命の神秘に触れる ベルギーパビリオン
水と光と音が織りなす魔法のように幻想的な光景 アオと夜の虹のパレード
大阪・関西万博グルメレポート
アイルランドの想いを大阪でカタチに ~タイプAパビリオン完成第1号の舞台裏
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【幕張】千葉マリンスタジアム再整備へ 基本構想案を公表 2034年オープン目標

千葉市は22日、老朽化が進む千葉マリンスタジアムの再整備に関する「基本構想案(骨子)」を公表した。

新スタジアムは幕張メッセ駐車場に屋外型で再構築される予定で、「海・風・空」を感じる“エンターテインメントスタジアム”として2034年の開業を目指す。

現スタジアムは1990年の開設から35年が経過。施設の老朽化や機能面の限界が課題となっていた。新構想では、プロ野球・千葉ロッテマリーンズの本拠地としての役割を継承しつつ、スポーツ観戦・文化イベント・防災機能などを融合し、市民が365日楽しめる「まちの社交場」を目指す。

建設予定地は、2023年に開業したJR幕張豊砂駅に近接し、大型商業施設や豊砂公園との連携によって、幕張新都心の回遊性や滞在性の向上を図る。

スタジアムの規模は約3万3千人収容を予定し、人工芝グラウンドや屋根付きの観客席、最新の映像・音響設備などが導入される予定。

事業費は、スタジアム本体に約600億円、周辺インフラ整備に約50億円の計650億円。千葉市は財政負担の軽減を図るため、民間資金や国庫補助金などと組み合わせた官民連携方式での整備を検討している。

今後は2025年8月に構想を正式策定し、その後事業協力者の公募、基本計画の策定へと進む。開業までは現スタジアムの使用を継続する方針だ。

千葉市は「新スタジアムを核に、幕張新都心を“未来都市”として再定義する大きな一歩」と位置づけ、若年層の呼び込みや地域活性化、シビックプライドの醸成を目指す。

※以下、「千葉マリンスタジアム再整備基本構想案(骨子)」より抜粋

新たなスタジアムには、市民利用が可能な公共施設としてのベース機能に加えて、民間事業者の投資による整備を想定した拡張機能を誘導することにより、365日楽しめるスタジアムの実現を目指す。

また、周辺の大規模商業施設との接続・連携による利便性・回遊性向上や歩車分離の観点から、2階レベルでの周遊デッキ整備を目指す。

※幕張メッセ駐車場と同程度の機能・利便性を有する代替駐車場の確保について、県および関係機関と協議を進めます。

幕張メッセ駐車場に新設する理由

•十分な敷地面積:
建設予定地として必要な約11haのまとまった敷地が確保できるため、多くの人が滞在・交流し、賑わいを創出できる機能も兼ね備えた365日楽しめるスタジアムの整備が可能となる

•交通アクセス:
JR幕張豊砂駅から500m程度の距離にあり、公共交通機関の利用を促進できることに加え、ウォーカブル(歩きたくなる)なまちづくりを推進できる

•周辺施設との連携:
近接する既存の大規模商業施設や豊砂公園などと連携することで、魅力的な拠点形成が可能となり、豊砂地区にとどまらない幕張新都心の新たな価値創出が期待できる

•まちのポテンシャル:
上記の条件を兼ね備えた幕張メッセ駐車場に新たなまちづくりの拠点となるスタジアムを再構築することで、新たなスタジアムを中心に多くの交流を生み、幕張新都心の活力を最大限に引き出すことができる

ドーム型ではなく屋外型スタジアムとする理由

•地域資源の活用・歴史の継承:
幕張新都心の地域資源(海が近く、潮風が心地よい、青空が広がる立地)や現スタジアムの歴史の継承の観点から、「海」「風」「空」を感じられる屋外型を選択

•コストメリット:
イニシャルコスト・ランニングコストの観点から、屋外型を選択

•イベント等での機能分担:
イベント等の誘致において、幕張メッセやBリーグ・アルティーリ千葉新アリーナ(県立幕張海浜公園Aブロック内に検討中)との棲み分けの観点から、屋外型を選択

 

2025年8月 基本構想の策定
2025~2026年頃 事業協力者の募集・決定、基本計画の検討、事業実施の判断
2027~2033年頃 事業者選定、基本設計、実施設計、建設工事
2034年頃 開業

【優先レーン「ファストパス」で並ばず入場】おろしそばイベントで最大3時間待ち解消への取り組み

株式会社宗近(福井県越前市北町45-63-1)は、2025年5月11日(日)に「8時間以内に販売されたそばの最多食数」に挑戦し「12,018杯」で世界No.1としてギネス世界記録(TM)に認定された。

同イベントは、昨年ギネス記録として認定された「8時間以内に提供されたそばの最多杯数=4,013杯」を大きく上回る、1万杯の提供を目指し、宗近は福井県産のそば粉と78年の伝統を武器に、再び世界一への挑戦に挑んだ。

昨年の来場者数は数千人規模、最大で1,000人が3時間待ちの列をなすほどの盛況だった本イベント。

今年はそのイベントに初めて、飲食店向け予約プラットフォームを提供する株式会社TableCheckの「FastPass(ファストパス)」が導入された。

「FastPass」は、1回390円(税込)で購入でき、各時間帯に50名の枠を設けた。

イベントの混雑緩和だけでなく、来場者の満足度向上にもつながると期待されており、TableCheckは今後、フードイベントや音楽フェスなど、混雑が課題となるあらゆる場面への展開を見据えている。