ホーム ブログ ページ 47

【八王子MICEの魅力とは?】
東京たま未来メッセと高尾山、都市・自然・文化の街


八王子市では一昨年にコンベンション施設「東京たま未来メッセ」が開業し、現在、市でのMICE誘致・開催の促進に積極的に取り組んでいる。

今回は記者がファムトリップで訪れたMICE施設や、ユニークベニュー・エクスカーションツアーなどに活用できるスポットなどを紹介しながら、八王子MICEの特徴について伝える。

東京・八王子MICEの魅力とは?

八王子市は東京都の西部に位置し、高尾山をはじめとする豊かな自然に恵まれ、古くから交通の要衝として栄えた首都圏の中核都市だ。

新宿から電車で約40分、東京国際空港(羽田空港)からリムジンバスで80分と、主要エリアからのアクセスにも優れている。

MICE施設

学会や国際会議、大規模な展示会からスポーツイベントまで、駅周辺に様々な施設がコンパクトに集約。都心と比べてコストも抑えられる。

東京たま未来メッセ

京王八王子駅から徒歩2分、2022年にオープンした多摩エリア最大級の産業交流拠点。2000名を収容できる約2400㎡の展示室と会議室を備えている。

柱のない開放感あふれる展示室は天井高が10mと高く、スライディングウォールで会場を分割して利用することも可能(4分割・各約600㎡)。

見本市・展示会やイベント、セミナー、就職フェア、試験、美術展覧会など幅広い用途に対応できる。

ガラスウォールを開放し、屋外広場と直結した会場としての利用も可能。天井のデザインは多摩織の意匠をモチーフにしている。

・スピーカーと大型スクリーン(200インチ、500インチ)、プロジェクターを常設
・床耐荷重4トン/㎡
・トラック乗り入れ可能なバックヤードが展示室に直結
・大小7つの会議室は収容人数26名から100名まで、研修、セミナー、各種相談会、面接会場など幅広く利用できる

 

宿泊施設

東京たま未来メッセ周辺にも多くの宿泊施設があるが、今回は高尾山のふもとにある企業研修などに向いているタカオネに宿泊した。

タカオネ

高尾山を満喫するための拠点になるホテル。焚き火を楽しめることでも有名で、日帰りで訪れる人も多い。

バーベキューの設備や60名まで収容できるホールもあり、企業研修やテレワークにも向いている。

ルーフトップから高尾山を眺められる。地元のホップを使用したオリジナルビールも提供。

部屋にはシャワーが完備されているが、徒歩数分にある「極楽湯」には温泉やサウナも。

 

先端技術企業

古くから産業都市として発展してきた八王子は、多くの企業が事業拠点を立地している。ビジネス関連のイベントはもちろん、産業・技術見学ツアーの開催も支援している。

島田電機製作所

オーダーメイドのエレベーターのボタンや表示灯を作り続けてきた、1933年創業のモノづくり企業。日本中の高層ビルや有名建築で使われ、業界シェアは6割以上を誇る。

その技術と、ユニークな組織づくり、ファンづくりでメディアにも多く取り上げられ、工場見学は抽選確率1%と大きな人気を集めている。

「1000のボタン・早押しチャレンジ」は30秒でどれだけ多くボタンを押せるかに挑戦。押し方でその人の性格が出たり、非常に盛り上がる人気スポットだ。

アクリルや板金の作業エリアを見学可能。手作業での磨き上げでは、0.01ミリまで精度を高めるという。

社内は社員同士の距離が近いオープンオフィス。カフェ&バーがあるなど、従業員エンゲージメントを高めるための施策について話を聞くことができる。

歴史・文化・自然体験(ユニークベニュー)

伝統文化はもちろん、ミシュラン社のガイドブックで最高評価の三ツ星を獲得した高尾山での様々な体験や、サステナブルな取り組みにもつながる、多彩なプログラムが用意されている。

TAKAO 599 MUSEUM

高尾山口駅から徒歩約4分、高尾山の入口にある無料のミュージアム。“599”は高尾山の標高を表す。

迫力のプロジェクションマッピングと音楽で高尾山の自然を体験できる「NATURE WALL」、美術品のように展示された四季折々の植物や昆虫を細かいところまで観察できる「NATURE COLLECTION」、多摩産材のイスとテーブルをずらりと並べた「カフェスペース」など、高尾山の魅力を詰めこんだミュージアム。

冷暖房完備で、登山コースの確認や自然学習、また下山してからの憩いの場としても愛されている。

2階では「市民ギャラリー」をレンタルしている。

桑都(そうと)テラス

八王子は甲州街道の宿場町であり織物業が盛んであったことから、中町は料亭などが立ち並び、花街として栄えてきた。

2022年オープンした桑都(そうと)テラスは、八王子の「花柳界」という伝統文化に触れることが出来る新スポットだ。

飲食店や物販店での買い物だけでなく、大広間演芸場では食事をしながら八王子芸者衆による舞踏を鑑賞したり、お座敷遊びなどを楽しめるワークショップも開催。

一帯は黒塀に柳が揺れ、和の風情を感じられる花街。和洋のスイーツやランチ、お酒にもこだわっており、女性も気軽に訪れられる空間となっている。

八王子芸者衆(八王子三業組合)は学会などMICE会場への派遣にも対応している。

磯沼ミルクファーム

70年にわたり八王子で酪農を営んできた、乳牛や羊など約100頭が1000坪の放牧地でのどかに暮らす牧場。

観光牧場とは違う「オープンファーム」というコンセプトのもと、無料で見学を受け付けている。

国内でも珍しい6品種の乳牛を飼い、乳搾り体験・バターづくり体験が人気。

「アニマルウェルフェア(家畜福祉)」に配慮した飼養方法を実行している。また、食品工場から出る野菜や粕類をエコフィードとして給餌するなど、循環型農業にも取り組んでおり、SDGsなどに関する教育ファームとしての役割も果たしている。

 

グルメ

都内一位の農業生産高を誇る八王子市には、地産地消メニューを提供するお店をはじめ、美しい庭園のある料亭まで、多彩な食の魅力にあふれている。

TOKYO FARM VILLAGE

のどかな風景を眺めながら磯沼ミルクファームのミルクやビーフ、地元農家の採れたて野菜を味わえる、2022年にオープンしたレストラン・カフェ。

レストランではジューシーで肉厚なハンバーガーや焼きたてのパイ、栽培に牧場の堆肥を使用している新鮮野菜によるサラダなどを楽しめる。

料理だけでなくソファーや照明、テラス、暖炉など店内は非常におしゃれで、名物のヨーグルトやサブレ、ミルクティーの茶葉などおみやげも購入できる。

本当に街中なのか疑いたくなるくらい牧歌的な光景が広がる、磯沼ミルクファームの恵みを体感できるスポット。

ミルクスタンドでは多品種ブレンドミルク「みるくの黄金律」のソフトクリームが人気だ。

東京八王子蒸溜所

2021年にオープンした、西東京では初のクラフトジンの蒸溜所。

予約制の蒸溜所ツアーでは製造所内でジンが作られる工程について解説を受けた後、テイスティングも楽しめる。

バーやイベントスペースも併設し、ラボやコミュニティの機能も持つ、八王子の新たな注目スポットだ。

「トーキョーハチオウジン」は、個性を目立たせすぎない、バーでもカクテルの材料として使いやすい伝統的なロンドンドライジンであることが特徴。ベースのスピリッツからオリジナルレシピのボタニカル(ハーブやピールなど)、ボトルやコルクに至るまで、アメリカのKOVAL社で直々にノウハウを学んだ代表の中澤氏のこだわりが徹底されている。

「東京ウイスキー&スピリッツコンペティション2022」の洋酒部門で金賞を受賞した「CLASSIC」、柑橘系の風味で飲みやすい「ELDER FLOWER」、食事によく合う「トーキョー スパイスジン」と、飲み比べて楽しむことも。

開催支援

令和5年度八王子MICE開催助成金

(公社)八王子観光コンベンション協会では、市内で開催されるコンベンション等のMICE(学会・大会、会議・研修会、展示会等)に対し経費の一部を助成している。(2024年1月29日時点)

ワンストップサポート

また、(公社)八王子観光コンベンション協会では幅広いMICE開催支援実績を活かして、MICEの誘致段階から開催準備、開催当日まできめ細やかにサポートしている。

お問い合わせ

八王子観光コンベンション協会HP:
https://hachioji-mice.org/

お問合せフォーム:
https://hachioji-mice.org/contact/

公益社団法人 八王子観光コンベンション協会
〒192-0083
東京都八王子市旭町1-1 セレオ八王子北館9F

TEL 042-649-2827 FAX 042-686-1388
E-mail hminfo@hachioji-mice.org

【MICE誘致やMICE関連商材の展示会】
「Japan MICE EXPO 2024」が出展申込を受付中
【早期割引あり】

 

2024年10月17日から18日、MICE総合国際展示会「Japan MICE EXPO 2024」がインテックス大阪で開催される。

2つの展示会で構成されており、MICE誘致に取り組む企業・団体や、MICEに関する商材・サービスを手掛ける企業へ向けて、出展の申込を受付中だ。

 

2月29日(木)まで
早期出展割引を受付中!

 

資料・お問い合わせはこちらをクリック
もしくは
Japan MICE EXPO 2024 事務局(インテックス大阪内)
TEL: 06-6612-8203 E-mail: info@mice-expo.jpまで


主催:Japan MICE EXPO 2024実行委員会(公益財団法人大阪観光局、株式会社大阪国際会議場、一般財団法人大阪国際経済振興センター)

海外から有望バイヤーを招聘

海外のコーポレートプランナー、有力エージェント、コアPCO、グローバル展開を図る展示会主催者など、ホステッドバイヤーを30名程度招聘し、商談を実施。

海外バイヤーによるFAMトリップツアーの実施

会期前もしくは会期後に、希望する出展自治体/コンベンションビューローへの海外バイヤーによるFAMトリップツアーを開催。

ピッチイベントの開催

各出展者からホステッドバイヤーへショートプレゼンテーションを行うピッチイベントを開催。

また、サプライヤー(出展者)による展示会主催者や運営会社へのピッチイベントも開催する。

セミナー/シンポジウム

SITE、PCMA、AFECAとの共催セッションによる、MICE主催における最新トピックスに焦点を当てたセミナーを開催。

また、半年後に開催を控えた「大阪・関西万博」の最新情報や、「大阪IR」をテーマとしたセミナー/シンポジウムも開催予定。

ネットワークイベント

10月17日には会場近郊のホテルにて、出展者同士での交流、情報交換ができるネットワーキングイベント「Osaka Night」が開催される。

 

<開催概要>

名称 Japan MICE EXPO 2024
(構成展示会:Japan MICEデスティネーションEXPO・MICE開催支援EXPO)
会期 2024年10月17日(木)、18日(金)
会場 インテックス大阪 6号館Aゾーン(大阪市住之江区南港北1-5-102)
主催 Japan MICE EXPO 2024実行委員会
(公益財団法人大阪観光局、株式会社大阪国際会議場、一般財団法人大阪国際経済振興センター)
入場料 無料・事前登録制

 

2月29日(木)まで
早期出展割引を実施中!

 

資料・お問い合わせはこちらをクリック
もしくは
Japan MICE EXPO 2024 事務局(インテックス大阪内)
TEL: 06-6612-8203 E-mail: info@mice-expo.jpまで


主催:Japan MICE EXPO 2024実行委員会(公益財団法人大阪観光局、株式会社大阪国際会議場、一般財団法人大阪国際経済振興センター)

 

【東京駅からビッグサイトへ直通】都心部・臨海地域地下鉄が事業化へ向けて加速

東京都の小池知事は2日、都心部・臨海地域地下鉄の事業計画の検討について「鉄道・運輸機構」、「東京臨海高速鉄道」と3者で合意したと発表した。

整備主体として「独立行政法人 鉄道建設・運輸施設整備支援機構」、営業主体として「東京臨海高速鉄道株式会社」は本事業に参画する。

東京臨海高速鉄道株式会社は、東京都を主体に52の株主によって設立された第三セクター。

小池知事は以下のように述べ、事業化へ向けて、検討を加速していくと話した。

「この地下鉄ですが、臨海部と、また都の中心位置までボーンとつなぐというものでございまして、ベイエリアの鉄道網を充実させて、東京を魅力と活力にあふれた都市としていく上で重要な路線となります。

臨海地下鉄の開通によりまして、晴海の選手村の跡地、そして築地など、沿線の利便性は更に向上しまして、より一層個性豊かで魅力的なまちになってまいります」

なお、東京ベイeSGまちづくり戦略2022(令和4年3月)において、本路線は2040年までの実現を目指す取組みだと発表されている。

都は事業化に向け、学識経験者や国が参加する検討会を設置し、令和4年の11月に事業計画案をまとめて公表している

 

今週の展示会のスケジュール(2/5~2/12)

▽東京都
02/06(火)~02/08(木)
東京ビッグサイト
第97回東京インターナショナル・ギフト・ショー春2024
美と健康ビレッジ
ホームファッショングッズビレッジ
生活雑貨ビレッジ
GLOBAL(海外パビリオン)
キャラクター・ライセンス・エンターテインメント
パーソナルギフト・マイルーム・マイグッズ
おしゃれ雑貨ワールド

東京インターナショナル・ギフト・ショー春2024 第15回LIFE×DESIGN
アクティブデザイン&クラフトフェア
伝統とModernの日本ブランドフェア

LIVING&DESIGN 春2024

第35回グルメ&ダイニングスタイルショー春2024

▽神奈川県
02/07(水)~02/09(金)
パシフィコ横浜
テクニカルショウヨコハマ2024

02/08(木)~02/09(金)
パシフィコ横浜
第28回「震災対策技術展」

02/08(木)~02/09(金)
パシフィコ横浜
第15回「振動技術展」

▽大阪府
02/10(土)~02/12(月)
インテックス大阪
第27回大阪オートメッセ2024

「日経メッセ」トレンド展2つ新設し、1146社3065小間規模で開催へ

2023年開催時の様子

日本経済新聞社は街づくり・店づくりを支える製品やサービス、ソリューションが集まる「日経メッセ 街づくり・店づくり総合展」を、3月12日から15日までの4日間、東京ビッグサイト東・西展示棟で開催する。

日経メッセは「JAPAN SHOP」、「建築・建材展」、「ライティング・フェア」、「IFFT 東京国際家具見本市」、「リテールテック JAPAN」、「SECURITY SHOW」、「フランチャイズ・ショー」、「店・食・観光 トレンド展」、「Good 家電 Expo」の9展示会で構成。このうち「フランチャイズ・ショー」、「店・食・観光 トレンド展」、「Good 家電 Expo」は3月13日からの3日間開催となっている。また、オンライン展示会「日経メッセ Online」を2月27日から3月29日まで開催する。

日経メッセは1972年の初開催から数えて50年以上の歴史を持つ産業展示会。今回の出展規模は1146社・団体3065小間(2024年1月29日現在)。労働力不足をカバーするロボット技術やIT の利活用、リアル店舗とネット通販の融合、商業施設を中心とした地域活性化、訪日客誘致、健康で安全・安心な街づくり・店づくりなど、さまざまな課題解決につながる最新技術や製品、サービス、システムの情報が展示される。

今回から2つの展示会を新設する。「店・食・観光 トレンド展」では街や店、観光地の賑わい、集客力アップのための「新しいトレンドビジネス」と、それを支える「関連製品・サービス」を紹介。Good 家電 Expo」では店舗やオフィス、家庭などのシーンに欠かせない家電を紹介する。

【JR九州】新幹線(博多~熊本)で価格変動制が開始

JR九州は、インターネット限定の割引きっぷ「九州ネット早特7」について、2024年3月1日乗車分から価格変動制を適用する実証実験を行う。

本実証実験では、乗車日や乗車時間帯、列車愛称名(みずほ、さくら、つばめ)ごとに異なる値段の「九州ネット早特7」を発売。

また、乗客の予約状況に応じ、きっぷ発売後も値段が変動する。(上限価格は4,200円、下限価格は3,400円のまま)

出発日の1ヶ月前から7日前までに「JR九州インターネット列車予約」で予約が必要で、2024 年3月1日乗車分~2024 年6月 30 日乗車分までの期間限定発売。

区間:博多~熊本

通常のきっぷ
大人:5,230 円
小児:2,610 円

現行の九州ネット早特7
大人:3,800 円
小児:1,900 円

実証実験期間中の九州ネット早特7
大人:3,400 円~4,200 円
小児:1,700 円~2,100 円

 

万国博覧会・国際博覧会を知ろう① 寄稿・桜井 悌司(元ジェトロ監事・展示事業部長)

2020年初めに、本紙で「国際博覧会とMICE・展示会業界にとってのビジネス・チャンス」というタイトルで執筆した。その中で国際博覧会に係る様々なテーマにつきざっと紹介した。昨今マスコミでは、「大阪・関西万国博覧会」の準備の遅れが頻繁に報道されている。開幕日まで600日を切ったこともあり、改めて国際博覧会について紹介し、読者の理解に供することができればと考えた。なお本稿の内容は、すべて筆者個人の意見である。


◆万国博覧会・国際博覧会の簡単な歴史
万国博覧会・国際博覧会の由来は、展示会見本市と同様、人類の交易が行われた古代の「市」に始まると言われているが、国家行事として、体系的に開催されるようになったのは、18
51年の「第1回ロンドン万国博覧会」が最初である。その後、国威発揚と産業振興のために、フランス、オーストリア、米国等に広まった。ロンドン万博以降、1900年までに、パリで5回、ロンドンで2回、ダブリン、ウィーン、アントワープ、エジンバラ、バルセロナ、グラスゴー、ブラッセル等の欧州、ニューヨーク、フィラデルフィア、シカゴ等米国、シドニーやメルボルンの豪州で開催された。フランスが最も熱心に万博を推進したことが理解できよう。

では、万国博覧会・国際博覧会は人類にとって何をもたらしたのであろうか? 主要な展示品・モニュメントを紹介してみよう。その時代の最新技術や製品を展示紹介することによって、産業革命を推進し、人類の生活の向上に貢献し、産業・技術開発の発展、観光の振興等に大きな役割を果たしてきたことが理解できる。
産業面のみならず、庶民生活の観点からみても、デパートやショー・ウインドーなども万博・国際博が生み出したものである。国際博覧会の役割も時代とともに変化してきたが、徐々に博覧会のテーマが重視されるようになった。初めてテーマを設定したのは、1933年のシカゴ万国博覧会で、「進歩の一世紀」であった。未来志向に転換したのは、1939年のニューヨーク万国博覧会で、そのテーマは、「明日の世界」であった。それ以降、未来に関するテーマが多くなった。

日本が、万博に初めて参加したのは、1867年の第2回パリ万博であった。徳川幕府と薩摩藩、鍋島藩が日本を代表する地位を争いながら出展した。NHKの大河ドラマでも取り上げられた。日本が初めて公式に参加したのは、1873年のウィーン万博で、日本の選りすぐりの工芸品、絵画等が出展され、ヨーロッパにジャポニズムを普及させたことは良く知られている。その当時、日本の優れた工芸品などを多く展示した。博覧会で展示された彫刻、陶磁器等の展示品のいくつかは上野の東京国立博物館に行けば、見ることができる。

20世紀に入ってからも、2021年のドバイ万国博覧会までに大小含めて62の国際博覧会が世界の広範囲な国々で開催されている。(平野暁臣氏著「万博の歴史」参照のこと)20世紀以降の国際博覧会開催地には、開催国・開催都市の広がりが見られる。例えば、アジアでは、韓国が2回(大田、麗水)、中国が1回(上海)開催したし、最近ではカザフスタンのアスタナ国際博覧会、アラブ首長国連邦のドバイ万博に見られるように新興国でも開催されるようになっている。
日本は、1970年日本万国博覧会(大阪万博)を皮切りに、1975年沖縄国際海洋博覧会、1985年国際科学技術博覧会(筑波)、2005年日本国際博覧会(愛・地球博)と4回の開催実績がある博覧会大国である。今度の大阪・関西万博は5回目の挑戦である。

(2ページ目へ続く)

2005年日本国際博覧会(愛・地球博)
2005年日本国際博覧会(愛・地球博)

JR東日本グループが推進する「TAKANAWA GATEWAY CITY」(SCビジネスフェア2024)

JR東日本グループは1月24日から26日までの3日間、パシフィコ横浜で開催された「SCビジネスフェア2024」(主催:日本ショッピングセンター協会)に、2025年3月にまちびらき予定の「TAKANAWA GATEWAY CITY」の200分の1模型を展示した。

TAKANAWA GATEWAY CITYは同グループが推進する品川開発プロジェクトにより整備される新しい街。共創パートナーはKDDI。街のデータ基盤を整備することで多様なデータを掛け合わせ新たなサービスが生まれる「100年先の心豊かなくらしのための実験場」を目指す。

「複合棟I」は地上30階地・下3階でホテル・オフィス・商業・コンベンション・カンファレンス機能を備えた「サウス」と、地上29階・地下3階でルーフトップレストラン・オフィス・商業・ビジネス・支援施設機能を備えた「ノース」で構築される。

また、地上31階・地下5階でオフィス・商業・支援施設(医療施設やフィットネスなど)の機能を備えた「複合棟Ⅱ」、地上6階・地下3階で展示場・ホール機能を備えた「文化創造棟」、地上44階・地下2階で約840戸の住宅とインターナショナルスクールなどが入居する「住宅棟」も整備する。

 

【新施設】2月に温泉とグルメの商業施設「豊洲 千客万来」がオープン

2月1日、豊洲市場の場外に「豊洲 千客万来」がオープンする。

温浴棟「東京豊洲 万葉俱楽部」とグルメやショッピングを楽しめる食楽棟「豊洲場外 江戸前市場」とから成る商業施設だ。

プロデュースは全国に総合温浴施設を展開する万葉倶楽部株式会社。