【新たな仕組みを策定】「東京2025世界陸上」は代理店通さずスポンサーシップ販売

一般財団法人東京2025世界陸上財団は2023年12月に第6回理事会を開催し、「東京2025世界陸上」の財政計画やスポンサーシップ販売方針の策定について発表した。

公正で信頼される、新しい国際スポーツ大会を実現していくため、新たな仕組みとして、スポンサーシップ販売については代理店を通さず、公募により入札を実施する。

【スポンサーシップ販売方針の策定について】

世界陸上のスポンサーシップは、WA(ワールドアスレティックス)スポンサーと東京2025世界陸上スポンサーに区分されている。

<スポンサーシップ販売方針>

⚫ 財団による直接販売
⚫ 公募・入札の実施により透明性の高いオープンで新しい手法を採用
⚫ 1カテゴリー(業種)1社
※カテゴリー:スポンサー企業が自社を東京2025世界陸上に関連付けて広告宣伝することが
できる製品又はサービス
⚫ 公募のうえ、協賛金額による入札を実施(入札額が大きい企業を選定)

<販売方式>

【原則】
• スポンサー権利の行使期間を十分に確保できるよう、協賛基準額の高い東京2025世界陸上公式プリンシパルサポーターから販売を開始(1月中に公募開始予定)
• カテゴリーごとに公募のうえ、協賛金額による入札を実施(入札額が大きい企業を選定)
• スポンサー契約にあたっては、外部有識者も含む財団内の契約・調達委員会において、入札前・入札後の状況を確認し、契約手続きの妥当性・公正性を担保したうえで、全件を理事会で決定

【例外】
• 特別契約(個別契約)に移行する場合
1)WAからの条件が付された場合(例:WAスポンサー等への権利販売)
2)入札の結果、応札者がいない場合
• 早期に大会までの調達規模を提示できるカテゴリーについては、協賛金額と調達金額を同時に入札
(この場合、スポンサーとなった企業の調達金額を公表)

<情報の取り扱い>

【公表】契約者、カテゴリー、権利概要、協賛基準額、入札参加者数
• 公正で信頼される、新しい国際スポーツ大会を実現していくため、新たな仕組みとして公募・入札方式を採用するとともに、スポンサーの協賛基準額や、入札における参加者数等を公表し、公平
性・透明性を確保していく。
【非公表】契約金額及び各社入札額並びに契約者以外の参加者
• 契約金額及び各社入札額:協賛金額は、各企業が様々な要素を踏まえた経営戦略に基づき入札する金額であり、公表することによって企業経営に影響を及ぼす恐れがあるため。
• 契約者以外の参加者:入札の結果が明らかになることで、各社の企業イメージ及び経営に影響を及ぼす恐れがあるため。
※ 非公表情報に係る妥当性・公正性の担保
外部有識者も含む財団内の契約・調達委員会において、入札前・入札後の状況を確認し、契約手続きの妥当性・公正性を担保したうえで、全件を理事会で決定

【東京2025世界陸上 財政計画(支出)】

仮設等 30億円
・仮設設備 <大会運営のためのオーバーレイ>
・情報設備 <情報システム、通信インフラ、音響/映像機器、IT環境の整備>

輸送等 15億円
・国内輸送 <アスリートをはじめとする大会関係者に対する国内輸送サービスの提供>
・警備 <観客や大会関係者などの安全・安心を確保するための警備の実施>

オペレーション 55億円
・競技関連 <トラック&フィールド競技、マラソン・競歩競技の運営、競技用物品の調達、
アスリートに対する賞金の負担、イベントプレゼンテーションの実施に必要な経費の負担>
・会場関連 <競技会場等における観客の案内・誘導、こどもの観戦>
・宿泊・飲食・渡航 <アスリートをはじめとする大会関係者に対する宿泊・飲食・渡航サービスの提供>
・ボランティア <ボランティアの選考・採用、研修の実施>
・医療 <アスリートをはじめとする大会関係者に対する医療サービスの提供、アンチドーピング活動>
・会場等の装飾 <会場などの装飾の計画・実施>
・式典 <開閉会式、メダルセレモニーの実施>

オペレーション 55億円
・競技関連 <トラック&フィールド競技、マラソン・競歩競技の運営、競技用物品の調達、
アスリートに対する賞金の負担、イベントプレゼンテーションの実施に必要な経費の負担>
・会場関連 <競技会場等における観客の案内・誘導、こどもの観戦>
・宿泊・飲食・渡航 <アスリートをはじめとする大会関係者に対する宿泊・飲食・渡航サービスの提供>
・ボランティア <ボランティアの選考・採用、研修の実施>
・医療 <アスリートをはじめとする大会関係者に対する医療サービスの提供、アンチドーピング活動>
・会場等の装飾 <会場などの装飾の計画・実施>
・式典 <開閉会式、メダルセレモニーの実施>

予備費 5億円
計 150億円