「第58回スーパーマーケット・トレードショー2024」2190社が出展し開幕

2024年2月14日、千葉・幕張メッセで全国スーパーマーケット協会が主催する国内最大級の食品流通展「第58回スーパーマーケット・トレードショー2024」が開幕した。同時開催は同協会主催の「デリカテッセン・トレードショー2024」と食品産業センター主催の「第19回こだわり食品フェア2024」の2展。

合同開会式のテープカット

開催規模は出展者数2190社・団体3521小間で、1480社以上の地域産品メーカーが出展するほか、海外13か国から93社・団体126小間が参加する。

横山清会長

開会式に登壇した全国スーパーマーケット協会の横山清会長は、コロナ禍直前の2020年に8万人超を記録して以来、落ち込んでいた来場者数は徐々に戻ってきており、昨年は6万人超となったことに触れ「これからが正念場だ」と述べた。また、スーパーマーケット業界を取り巻くインフレについては、より良いサービスを正当に価格転嫁することが大事だとして「なっとく価格」という業界造語を打ち出した。

開会式には石川県食品協会の吉田繁専務理事も登壇した。1月1日に発生した令和6年能登半島地震の際に食品メーカーから救援物資を受け取ったことに感謝の意を示し、「能登半島に会社がある会員38社のうち12~3社が大きな被害を受けた。直後は途方に暮れていたが、今は何とかしようと奮起している」と語った。また、2024年3月16日に開業する北陸新幹線の金沢~敦賀間について「金沢・石川に来てくれることが(復興に対する)最大の応援になる」と話した。

会場内ステージでは経済産業省が主催する「第2回SUPER-DXコンテスト」の表彰式も行われた。流通業やサプライチェーンが抱える課題の解決策となる優れた事業・サービス、アイデアを募集するもので、ビジネス部門からはCloudpick Japanのウォークスルー型無人デジタル店舗、DATAFLUCTの自動需要予測プラットフォーム、KURANDOの倉庫内業務データ管理・デジタル化の3つが、アイデア部門からはセブン&アイ・ホールディングスの店舗業務デジタル化アプリが表彰された。

「第2回SUPER-DXコンテスト」の表彰式

セミナーステージでは横山会長による講演「百年スーパー時代」が講演された。スーパーマーケットにセルフサービス方式販売が導入されてから70年が経ち、人生100年時代と言われる現代における、スーパーマーケットの近代化について考えを述べた。

横山会長の講演「百年スーパー時代」

そのほか会場内では「食のトレンドゾーン」に新設された「インバウンド×食ゾーン」や、「お弁当・お惣菜大賞2024」ノミネート商品の展示、さまざまな食品を比較できる「食べ比べ体験STAND」、全国から選りすぐりの酒造が集まる「てづくり日本」などさまざまな企画が実施された。

「食のトレンドゾーン」
「お弁当・お惣菜大賞2024」ノミネート商品の展示
「食べ比べ体験STAND」
「てづくり日本」