イベントの人材育成に向け、資格制度のクオリティ上げる~JACE

日本イベント産業振興協会(JACE)は、6月17日、東京・中央区の主婦会館プラザエフで、「第1回定時総会」を開催した。

JACEは、今年4月1日付けで一般社団法人へと移行しており、移行後初の定時総会となった。

総会では、平成24年度の活動内容および決算が報告されたほか、22名の理事推薦案が提案され、承認された。

平成24年度の概況について、JACEでは、新会長として博報堂の成田純治代表取締役会長を迎えるとともに、イベントビジネスの主力プレイヤーから新たに4名の理事を迎えて役員体制を強化、さらに理事会社の支援を得て新規会員の獲得に注力し、管理費の圧縮を継続したことから協会運営と財政が安定したと報告。また、「新生JACEのビジョン」に基づいた人材育成事業の基軸である資格制度の大幅な改訂の実施したことで、今後の事業強化に向けた一歩を踏み出すことができた、と振り返った。

また、基軸事業として3つを挙げ、人材育成事業として「イベント業務管理士」と「イベント検定」資格試験、そして「スポーツイベント検定」、またセミナー事業を中心とした支援事業について解説した。

総会後には、懇親会が行なわれ、成田会長が「今回、7名の新理事が加わり新しいJACEを盛り上げていきたい。今年度は新しい2つのテーマが課せられた。一つは会員会の交流をさらに深め新しいシナジーをつくっていくこと、そしてもう一つは資格制度のクオリティを高めていくこと。アベノミクスの第4の矢と言われている経済発展の成長戦略には、間違いなくイベントを国内はもとより海外に発信できていくことが必要とされる。海外にも日本のあるべき姿を標榜するようなさまざまなことが期待されているし、その力となっていく必要がある。そして、東北復旧・復興という大きなテーマにイベントに課せられる課題がある。会員各社からイベントのあるべき姿を問うてJACEの新しい姿をこれから邁進していきたい」と挨拶し、会員同士の交流が図られた。

理事は以下の通り(敬称略)。

会長  成田純治 博報堂 代表取締役会長
副会長 石井直  電通 代表取締役社長
副会長 田川博己 ジェイティービー 代表取締役社長
副会長 渡辺勝  乃村工藝社 代表取締役社長
理事  内山早苗 UDジャパン 代表取締役
理事  加藤武  アサツーディ・ケイ 取締役執行役員
理事  奥田建蔵 東急エージェンシー 執行役員クリエイティブソリューション本部副本部長
理事  渡辺亮  丹青社 会長
理事  前田潔彦 ビジョンテクノネット 代表取締役社長
理事  谷喜久郎 新東通信 代表取締役会長
理事  広岡正明 TSP太陽 代表取締役社長
理事  矢追隆  大広 取締役常務執行役員
理事  齋木透匡 ムラヤマ 取締役
理事  江草康二 テー・オー・ダブリュー 代表取締役社長
理事  稲葉利彦 セレスポ 代表取締役社長
理事  堀宏明  電通テック 代表取締役
理事  安藤輝彦 博報堂プロダクツ 代表取締役社長
理事  宮田隆二 ADKアーツ 代表取締役社長
理事  宮本倫明 Landa Associates 代表取締役
理事  平野透  電通 執行役員
専務理事  太田正治 日本イベント産業振興協会
常務理事  原正彦  日本イベント産業振興協会