
愛知県は2月3日、中部国際空港島の空港隣接地に、6万㎡規模の大規模展示場を建設すると発表した。開業は2019年の秋を予定している。
同県は東京オリンピック・パラリンピックの開催決定を受け、昨年5月からコンベンション施設や基本構想の策定を行なっていくための調査を実施していた。結果、今後日本の経済成長にともない展示会の需要が拡大する見通しがあると判断。産業集積のある愛知県に新たな展示会の開催可能性があると判断して、大規模展示場の整備を検討することになった。
同県は国際空港であるセントレアや、新東名高速道路をはじめとする高規格道路網など充実した交通インフラがある。また日本有数の産業集積地であり、過去には6名ものノーベル賞受賞者を輩出した頭脳集積地とも言え、MICEの最適な開催地となるためのポテンシャルを秘めているという。
新展示場の建設費は約300億円で、総工費は周辺施設を含めると約350億円にのぼる。現在、有料道路コンセッション事業の一時金収入150億円を財源に充てられるよう制度改正を国に要請中。経済波及効果は年間で約1500億円を試算している。
今後は、国内外から多くの展示会を呼び込み、首都圏に並ぶ交流拠点を目指すとともに、2020年代初頭の技能五輪国際大会の誘致に向け取り組んでいくことになる。






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