日本映像機材レンタル協会 & ピーオーピー合同企画 座談会 第5回
男女雇用機会均等法が制定されてから約30年。女性活躍推進法が成立し、今年4月1日から労働者301人以上の企業では女性の活躍推進に向けた行動計画の策定が新たに義務付けられるなど、女性が社会の中で活躍しやすい時代となりつつある。あらゆる業界・業種ですでに多くの女性が働くものの、体力的なタフさが求められる男性中心のイベント・ステージ映像業界では、活躍する女性たちはまだ少数派だ。とはいえ、多くの異業種の仕事に携わることで世界観が広がり、また映像の力でイベント自体がよりすばらしいものになることを実感し、その仕事に魅了された4名の女性たちがいる。そこで彼女らに仕事に対する想いやエピソードなどを聞いた。
-みなさまの仕事についてお聞かせください。
馬渡 レンタル営業部のテクニカルセンターに所属しています。会社の業務としては主に展示会やセミナーの現場が多いのですが、私個人はライブ関係の現場に出ることが多いです。昔は展示会の現場にもよく出ていましたが、展示会は若い人たちが多い現場なので(笑)。
菅原 テクニカルの部署にいます。会社の業務は展示会やセミナー、式典などを行なっていますが、私は主に展示会の現場を手がけています。ほぼ全ての現場の状況を把握して、誰がどの現場へ行くかなどの仕事の割り振りも行なっています。
鈴木 営業補佐の立場で案件の総合管理を行なっています。幅広いジャンルで営業を行なっている先輩のもとで、ライブから医療機器の展示会まで毎日違う仕事をしています。クライアントと打ち合わせをして、映像演出をどうしたいのかというプランニングを具体化させていくところから、機材選定やシステム考案まで行なっており、社内業務と現場が半々です。
岡田 映像機材をレンタルしているイベント事業本部の第一営業部にいます。第一営業部はショウテクニカルと呼ばれる部門が主で、メーカの新商品発表会や企業の社内イベントなどを営業として担当しています。クライアントから問い合わせを受けて打ち合わせに行くところから、現場の立ち会いまで行ないます。
-特に印象に残っている(大変だった)お仕事の事例をお教えください。
馬渡 一番大変だったのはプロジェクションマッピングが流行りだした4~5年前、まだノウハウのない中で使わなければならなかった仕事がとても印象に残っています。一番はじめのマッピングはコンサートに導入したのですが、勉強した上で現場に入ったのにアクシデントに次々と見舞われました。今は技術も機材も進歩したのでそれほど悩むこともなくなりましたが、当時は今ほど簡単にマッピングできる時代ではなかったので、時間はかかるし、できるかできないかというストレスも相当かかりました。
◆JVR座談会アーカイブス
第1回 ビジュアル空間をつくるプロフェッショナルのシゴト
第2回 ~プロが語る仕事の舞台ウラ
第3回 観客を魅了するステージ演出の舞台ウラ
第4回 日本全国で活躍するJVR協会の仲間たち