ネットワーク力を強化し日本市場にアプローチ

ネットワーク力を強化し日本市場にアプローチ

バルコ(株)代表取締役社長 マーク・プートさん

 

09年11月に社長就任

トレードショーオーガナイザーズ(株)は、2003年の創業以来、「スタイルハウジングEXPO」や「ラーメン産業展」など独自の分野で展示会を主催・運営し、成長をつづけている。今年10月、創業社長の田中洋行氏が会長へ、新社長に佐々木剛氏が就任した。そこで本紙は佐々木氏に社長就任の抱負と今後の事業展開についてうかがった。
 
――2009年11月にバルコ(株)の新社長に就任されましたが、ご経歴を教えていただけますか
 
プート 私の出身はバルコ本社のあるベルギーですが、縁あって20年以上アジアに住んでいます。
メディア・エンターテインメント、インフラストラクチャー・ユーティリティ、交通・輸送、防衛・安全保障分野など映像ソリューションを手がけているバルコですが、わたしは主に医療画像の分野を担当してきました。アジアのマーケットを拡充するため、中国(北京・上海)に7年、台湾では12年勤務していました。  バルコ社が中国進出に至ったのは1994年です。ホテルの1室を借り2人からのスタートでした。北京・上海で活動するのち中国各地に事業を展開して順調に推移し、現在では社員数90人規模にまで成長しました。その後、1997年にバルコ台湾法人を設立したのです。  中国のような大きな市場から、さらに台湾にも進出した理由は、中国国内だけでなくアジア全体への販売拠点として台湾を考えていたからです。バルコ医療画像事業部を統括するアジア太平洋取締役としての役割は、バルコ日本法人で代表取締役社長に就任した現在も引き続き継続しています。これまでの経験を生かして、今後の日本市場での戦略を考え、展開したいと考えています。
 

品質の高さ武器に映像ソリューション提案

 
――日本市場についてはどのように取り組んでいこうとお考えですか

プート 日本はアジア太平洋地域のなかで2番目に大きな市場ですので、バルコ社としても日本を重要視しています。
展示会やイベントに提供するレンタル市場については、昨今の不況による影響を受け、展示会では出展社数の減少による展示会縮小などなかなか厳しい市場となっていますが、私自身は現状に悲観的ではありません。長期的な視点で捉えると、必ず復活してくるものだと思っています。また、展示会にくらべ、コンサートなどのイベントについては不況の影響をそれほど受けていません。
バルコの強みは、品質の高さと考えています。新しいコンセプトや新技術を駆使したソリューションアプローチを得意としています。たとえば、コンサートではステージデザイナーと一緒に考え、常に新しい映像ソリューションを提案し、それをデザイナーが実現していくというスタイルをとっています。
来年、考えているのは、毎年行なっている内覧会とは別に、ステージデザイナーとのワークショップを行なうことです。そして、これまで以上にユーザーの求めるソリューションを提供できるよう技術を追求していきたいと思っています。

――今後の目標について教えてください

プート バルコとしてハイエンドソリューション製品を供給するうえで、強いネットワークが必要だと考えています。それは、われわれバルコ株式会社のパートナーとのネットワークという意味です。
チームという言葉を使う場合、バルコの社内だけを指しているのではなく、社外パートナーも含めてチームと考えています。ビジネスパートナーやお客様に喜んでもらえることがバルコ社にとっての最大の喜びです。ですから、パートナーとは同じラインに立ち、常に同じ目標に向かってお互いを助け合いながら進んでゆくことが大切です。
それぞれに役割を持った人達が共存し合っているのが一社会の在り方です。一人でも機能しなくなってしまえば全体が止まってしまいます。  同じ方向に向かって走っていくために、相互の協力関係を強くしていくことを最初の目標として進めていきたいと思っています。

「見本市展示会通信」2010年1月15日号掲載