ネットワーキングの場としての役割大きく JASIS 2019

9月4日、千葉・幕張メッセで日本分析機器工業会と日本科学機器協会が主催する最先端科学・分析システム&ソリューション展「JASIS 2019」が幕を開けた。

中本晃氏

会期初日にホテルニューオータニ幕張で行われた記者会見で日本分析機器工業会の中本晃会長は「環境や医療、安心・安全など社会課題に貢献するとともに、企業同士が垣根を越えて機器のみでなくソリューションを提供することが重要だ」と語り、今後JASISはネットワーキングの場としての役割が大きくなると示唆。

 

矢澤英人氏

日本科学機器協会の矢澤英人会長は、今年出展者が14社から19社に増えたJASIS WebExpoについて、「北海道から九州まで会員が1,100社いるが、遠方からは来られない人もいる。時間と場所を問わず情報に触れられるのはメリットだ」と有用性を強調。一方で、リアルの展示会では人とのつながりを提供することで、相乗効果が期待できるとした。

 

JASISでは日本環境化学会、SFC研究会、東京大学といった学会・大学とコンファレンスを共催。米国PITTCON/ETC、日本生物工学会、日本生化学会との合同セッションも行うなど、横軸強化に注力している。また、人材派遣会社や理化学研究所との連携により人材教育・キャリア構築支援も行う。

JASIS 2019の開催規模は過去最高であった2017年(出展者数506社、小間数1,478小間)とほぼ同規模の展示面積34,141㎡、出展者数478社・機関、小間数1,423小間。なお、2020年は時期を9月から11月11日から13日へとずらし、幕張メッセで開催する。