ホーム ニュース 【ぴあ総研】2025年ライブ・エンタメ市場、過去最高の8564億円 音楽フェスも3年連続で最高更新

【ぴあ総研】2025年ライブ・エンタメ市場、過去最高の8564億円 音楽フェスも3年連続で最高更新

ぴあ総研は先日、2025年の国内ライブ・エンタテインメント市場規模が8564億円となり、3年連続で過去最高を更新したと発表した。音楽フェスティバル市場も465億円に拡大し、市場規模、動員数ともに3年連続で過去最高となった。

国内ライブ・エンタテインメント市場の調査対象は、音楽コンサートとステージパフォーマンス。2025年の推計チケット販売額は前年比12.6%増の8564億円、動員数は同7.7%増の9223万人だった。公演回数は同6.0%増の10万820回となり、2019年以来となる10万回台を記録した。

動員1人当たりの単価は前年比4.5%増の9286円、1公演当たりの平均動員数は同1.7%増の915人となった。市場規模と動員数の伸び率が公演回数を上回っており、大規模アリーナやドーム公演の稼働、人気IPへの需要集中、VIP席やホスピタリティサービスの拡充などを背景に、市場の成長要因が公演回数の増加から興行規模の大型化と単価上昇へ移っているという。

一方、舞台技術者の不足や施設の老朽化、中規模ホールの不足など、供給面の課題は引き続き存在する。ぴあ総研は、限られた人材や施設を効率的に活用する動きから、大規模公演や人気コンテンツへの集中も進んでいるとしている。国内ライブ・エンタテインメント市場については、2035年に1兆1億円規模まで拡大すると予測した。

音楽フェスティバル市場も拡大が続いた。2025年1月から12月までに国内で開催された、同時間帯に複数のアーティストが出演する音楽ポップス分野のフェスティバルを対象に集計した結果、市場規模は前年比7.0%増の465億円、動員数は同3.1%増の371万人となった。いずれも3年連続で過去最高を更新した。

音楽フェスの動員1人当たり単価は、この10年間で9651円から1万2528円に上昇した。物価や人件費の上昇、円安に伴う海外アーティストの招聘費用の増加など、運営コスト全体の上昇が背景にある。

各フェスでは、高価格帯チケットやホスピタリティサービスの導入も進んでいる。「SUMMER SONIC」は専用観覧エリアやホスピタリティラウンジを備えたプラチナチケットを展開。「FUJI ROCK FESTIVAL」でも、専用休憩スペースや優先レーンなどを利用できる有料サービス「FUJI ROCK PLUS」が導入されている。

ぴあ総研は、価格改定に加え、来場体験の質を高める高付加価値商品の普及によって、音楽フェス市場では来場者1人当たりの消費額が拡大する構造へ変化しているとしている。