未来の生活を体感できるFUTURE EXPO 東京モーターショーレポート02

OPEN FUTUREをコンセプトに未来の生活を感じるコンテンツで来場者100万人を目指す第46回東京モーターショー2019。その模様を複数に分けてレポートする。今回は今年の目玉コンテンツの一つ、青海エリアのMEGA WEBで展開された企画「FUTURE EXPO」。

東京モーターショーを主催する日本自動車工業会の豊田章男会長は9月に行った説明会で「ただ車を展示するショーでは東京モーターショーはじり貧のまま終わってしまう」と発言しており、アメリカでは自動車発表の場がデトロイトモーターショーからCESに移行していることや、未来の生活を自動車だけで表現することの難しさから、未来を体感してもらいたいとして「FUTURE EXPO」の企画背景を説明していた。

FUTURE EXPOの入口は未来感・SF感あふれる真っ白な作りで、通路を抜けるとバーチャルキャラクターが質問などに答えるバーチャルトークが来場者を迎える。取材時も子どもたちが群がり、キャラクターとの会話を楽しんでいた。

会場では基礎パネルブースのような展示方式は非常に少なく、展示物は企業ごとにまとめず、展示物単体を配置。触ることができないものはパーテーションポールなどで隔て、情報先として製品名と追加情報のためのQRコードを提示しているものが多かった。


”Living Room””Business””Relax””Entertainment”といったシーンを想定しているpanasonicの自動運転車、「SPACe_L」 はタッチ式ディスプレイとなっているサイドのウィンドウや天井に水中や花火の映像を流し、スタッフがウインドウに浮き出る指文字を書いてパーティーシーン演出していた。

SPACe_L

FUTURE EXPOは自動車産業の未来だけでなくあらゆる産業の未来、日本の未来を見せるために、東京2020オリ・パラの経済協議会会長を務めた豊田氏が自動車産業外へ声を掛けたことが明らかとなっている。そのためスポーツに関する出展も多く、eスポーツコーナーやロボット、映像などテクノロジーを駆使した未来のスポーツを体感できるコンテンツも目立っていた。

また夏季パラリンピックはこれまで同じ都市での開催が無く、2020年の東京パラリンピックで初めて同じ都市での開催になることから、豊田会長はパラリンピックを開催する都市のありかたを示すためにすべての人の移動の自由を提供できる未来をFUTURE EXPOで訴求する構えを見せていた。実際に会場には2020東京オリパラでトヨタ自動車が提供するモビリティ「APM」を展示していた。