レイの体験型デジタルコンテンツの内覧会「SEED4」レポート

レイは2019年12月11日から13日の3日間、六本木 AXISギャラリーにて
Digital Content Exhibition “SEED4” を開催した。

“SEED” は、今回で4回目を迎えるデジタルコンテンツの企画展。アイデアの「種」となる体験型デジタルコンテンツを紹介する内覧会として毎年開催されている。

社内のエンジニアによって制作された6種類のコンテンツが展示され、来場者は今後のイベントや事業に活かせるアイデアを見つけようと、興味深く説明に耳を傾けていた。

 

#001:Magical Frames

「窓から覗き込んだときの風景や室内を再現する」というアイデアをきっかけに生まれた。見る角度によって、映し出されるソフトのアングルがリアルタイムに変化する映像コンテンツ。

デバイスはKinect(キネクト)を使用。

活用例:美術館の名画を3Dデータ化
フレームを覗き込む角度によって、それまで見えなかった名画の外側も見ることができる。

活用例:アーティストのプロモーション
一見普通のアイドルやアーティストが映るディスプレイだが、覗き込む角度によって隠れていたものが見えてくる。新感覚な体験を提供可能。

 

#002: PAINT IT WHITE

世界を拡張させる用途で使われることの多いARをあえて逆の発想で使用。ヘッドセットを装着すると真っ暗な空間が広がる。手元のスイッチでペイント弾を発射、命中した範囲だけそこに何があるか見えてくる、フィジカルなゲームアトラクション。

HoloLensの深度センサーを活用。

活用例:イベントでのエンタメコンテンツ
人形や像などオブジェクトを立体的に検知し、カラーボールを投げて自分好みの色にペイントする遊び。

活用例:工場の研修用コンテンツ
様々な設備に近づくと、その設備の役割や注意点が目の前に浮かび上がる。

 

#003: FUEL TREE

一定範囲に立っている人の人数が増えるたび、ディスプレイ上のツリーの玉の数が増え、色も変化していく。

前モデルに比べ身体の動きを追跡するトラッキング性能が大幅に向上したAzure Kinectを使用。

活用例:企業やショールームのウェルカム演出
エントランスに設置し、人が集まるとディスプレイのロゴやCIが変化する。

活用例:街のクリーンアップイベント
Azure Kinectは人だけではなくモノを認識することもできる。たとえば収集場のゴミ袋の数が増えていくことでスクリーンに映像が展開していくなどの演出も可能。

 

#004: FOCAL SPOT

ディスプレイと体験者の距離によって、映像や音の“焦点”が変化するコンテンツ。

ディスプレイに近づくと、はじめぼやけていた映像が徐々にはっきり見えてくる。また反響していた音もディスプレイに近づくほどクリアになってくる。

デバイスはAzure Kinectを使用。

活用例: 屋外でのホラー映画のプロモーション
近づくことで怖い映像と音声が、徐々にはっきりしてくる広告。

活用例: エコイベントでのアテンション
環境破壊の現状を伝える映像が近づくことではっきり見えてくる。目を背けずに環境問題を考えようというメッセージを訴求。

 

#005: vキャラモーション

↑YouTubeやネットラジオ、ライブイベントなどでの活動を行っているVTuberのキャラクター「ラムネ」と、ラムネプロジェクトの支援者である声優の湊元りょう(みなもと)さん

OptiTrackを使用した高精度なモーションキャプチャによって、バーチャルキャラクターのリアルタイムでのライブパフォーマンスを実現する。指先までトラッキングすることが可能。

音声認識で母音を拾い、口元が5通りに変化する。

イベント中はキャラクターの表情はコントローラーで切り替えることが多いが、フェイストラッキングも可能。

活用例: イベントのバーチャルMC
既存や新規のキャラクターがバーチャルMCとして参加者に解説したり、参加者とコミニケーションをとったり出来る。

活用例: 企業のバーチャルキャラクターとして
企業のイメージキャラクターをVTuber化してライブ配信を行うことで、新たな層へのアプローチに繋げることができる。

※ラムネプロジェクトについて(クリックで拡大)

 

#006: YOSEGAKI-AR

会場のミニチュア模型にタブレットをかざすと、空間にこれまで訪れた人の書いたメッセージが浮かび上がる。

複数人による手書きのコメントをAR上で共有することが可能。

活用例: 展示会でのフィードバック獲得
展示会の各コーナーで、AR上に意見や感想を書き込み、共有。アンケートよりもカジュアルで、直感的な意見を収集できる。

活用例: eスポーツの盛り上げ施策
AR空間でチームや選手への応援メッセージを共有できる。

 

株式会社レイ
CMをはじめとする映像制作、イベントやプロモーションの制作、デジタルコンテンツ制作、DVDやブルーレイのパッケージ制作、映像編集スタジオ、映像機器レンタル等、広告を中心とした企業コミュニケーションからコンサート演出等のエンターテイメント分野に至るまで、幅広い分野で活動。

<問い合わせ先>
コミュニケーションデザイン事業本部SEED事務局
seed@ray.co.jp